TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

キーンコーンカーンコーン

5時限目の終わりを告げるチャイムが鳴った。今日は月曜日であるため5時限で授業は終了し放課後を迎えた。

僕は帰りの支度をしている朝谷さんの元へ向かった。

「ねぇ、朝谷さん」

「なに?」

「なんで、僕の夢を発表した時」

「泣いてたの?」

「え!?私泣いてた!?」

「うん」

「なんでだろ…?秋野さんの勘違いじゃない?」

おかしい。僕の勘違いだったのか?いや、でも確かに……。

「ごめん、僕の勘違いだったらしい」

「うん、大丈夫。」

「それでさ、秋野くん」

「どうしたの?」

「なんで、本なんて書くの?」

「それゃ本が好きだから」

「本当に?」

「どういうこと?」

「本が好きなだけで、本を書きたいって発想になる?」

「それは……」

「他になにか理由があるんじゃない?」

「うるさいな。朝谷さんには関係ない事でしょ。放っておいてよ」

「……」

「ごめん」

しまった、ついムキになってしまった。でも分からなかった。なぜ、僕の夢にそこまで食いついてくるのか。なぜ、そこまで核心を着いてくるのか。

「ごめんね、佐野くん。私、もう行くね」

そう言うと、彼女は早足で教室を出た。

「今度、きちんとお詫びをしなきゃな」

本を書く僕と本を読まない君

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚