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❤「……え…」
💙「……俺の気持ち、もう……わかって」
掠れた声で、必死に伝える。
❤「翔太……飲み過ぎじゃない?」
💙「ちがう……」
💙「酒のせいじゃない」
💙「俺は……ずっと本気だ」
💙「冗談でも、遊びでもない」
💙「……俺のこと、少しでいいから……
意識してよ……」
視界が滲む。
酒のせいか、感情が溢れすぎているのか、
理由なんてもうどうでもよかった。
❤「……」
涼太は何も言わず、
翔太の表情をじっと見つめていた。
❤「……真剣に、考えさせて?」
その言葉は、拒絶ではなかった。
けれど、肯定でもなかった。
そう言って、
涼太はそっと翔太の腕を引き、立ち上がらせる。
❤「……じゃあ、俺も帰るから」
❤「また明日ね」
💙「おう……」
それ以上、言葉は出てこなかった。
涼太の姿が消えたあとも、
胸の奥はざわざわしたままで。
期待と、不安と、後悔と。
全部が絡まり合って、
その夜、翔太は一睡もできなかった。
──────────────
次の日。
俺たちは、いつも通り仕事をこなしていた。
……いや、
いつも通りなのは、涼太だけだ。
💙(なんでだよ……!!)
昨日のあれは夢だったのか?
いや、唇の感触ははっきり覚えてる。
それなのに
涼太はいつも通り、
穏やかに笑って、仕事をしていた。
💙(……無理だ。もう耐えられない)
俺は意を決して声をかけた。
💙「おい、涼太。ちょっと」
❤「え? うん」
人の少ない場所へ移動し、
俺は一度、深く息を整える。
💙「……昨日の返事、聞かせろよ」
❤「え? 昨日?」
💙「ほら……俺、ちゃんと伝えただろ」
💙「真剣に考えるって……言ったよな?」
一瞬、涼太はきょとんとした顔をして、
そして——
❤「……え、まって」
❤「俺、何も覚えてない」
💙「……は?」
❤「いや、昨日、飲み過ぎちゃってさ〜w」
💙「はああああ!?!?!」
思わず声が裏返る。
💙(いやいやいや!!あれで!?
あの空気で!?
めちゃくちゃしっかりしてるように見えたが!?)
❤「なんか…真剣な話してた感じ?」
❤「ごめんごめん💦 お酒入ってないときに
話してよー」
💙「………………」
一気に力が抜けた。
怒る気力も、追及する元気も、
全部どこかに消えていく。
💙「……また言うわ」
💙「……うん、」
❤「うん、また言って!」
❤「それにしても気になるなぁ…」
涼太は、何も知らない顔で、
いつも通り柔らかく笑った。
その笑顔を見て、
俺は確信する。
💙(こいつ……)
💙(落とすの、相当時間かかるな……)
でも、不思議と嫌じゃなかった。
だって、
この天然な人を好きになったのは、
他でもない俺なんだから。
一方、宮舘はというと。
昨夜の出来事を
「ん?そういえば…翔太となんかあった気がするような……?」
その記憶が、徐々に蘇るのは、
——もう少しあとの話。
一旦おわり☻