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お花屋さんのパート、風子さんにとっていい方向に進むお手伝いをしてくれそう💐 ハッキリと言えたことで風子さんの何かが弾け、明るい未来の光が照らしてくれたのかもしれないな。 パパ張り切りすぎず頑張って👍
「千愛、来週から、ママもお仕事始めるの」
その週末、少し遅い朝食を食べながら千愛にパートの話をした。
「ええ…っ?鍵?」
「ううん。千愛の下校時間までに帰る。パパみたいに夕方までのお仕事じゃなくて、お花屋さんのアルバイトなの」
「ママにピッタリの仕事だと思わないか、千愛?」
コーヒーを飲みながら千愛を見た夫は
「千愛が寂しいとか怖い思いをしないように、ママもパパも考えているから大丈夫。ママが朝、忙しくなる分はパパも手伝うよ」
と言う。
「ありがとう」
どこまで本心かと疑えばキリがない。
向けられた言葉を受け止めて、受け入れて、毎日一歩一歩やり直すしかないのだ。
「この皿洗いも練習かな。やるよ」
「え…今日はまだいいけど…?」
「平日の朝に手間取ったら、俺も困るから練習。朝の片付けだけはやるつもりだから、任せて」
「パパ、出来るのぉ?」
「お、千愛、見てみる?ママみたいにうまくはなくても、出来ると思う」
皿洗いが出来ないと、子どもから思われているパパもどうなんだろう。
今になって思えば、私も何でも一人でやり過ぎだったのかもしれない。
「じゃあ、パパお願いします。洗って、水切りラックに入れてくれたらいいから」
「拭かないのか?」
「すぐに拭くのはびしょびしょだから、いつもお昼まで置いてる」
「わかった」
こうして私は、夫と再生への道を進み始めた。