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月は俺を許してくれない。
そう思えたのは、ずっとこの姿と力を手に入れる前からだ。
いじめられ、泣き叫んだ日からずっと月 が俺を許してくれはしないと、そう感じた。でも、それでも俺はアイツの為に生きようと毎回心に決めた。どんなに酷いことを言われようが、されようが…。生きて冴いれば、なんとかなる筈…、そう思っていたのに…。日に日に暴力は強くなるばかり、嫌いだ、この世界も…全部…。そもそも何故俺が…いや、僕がこんなにも傷つかなければならないのだろうか。自分から言わない、弱虫な僕も僕だが気付いてくれないDreamもDreamだ。だから僕は黒林檎を食べ、力を手に入れた。
誰も救われない力を、Dreamは泣いてた。
正直僕も泣きたかった。けど、泣いてる暇は僕にない。今日も眠りにつこうとするが、脳裏に奴等の悲鳴とDreamの啜り泣くこえが焼き付いて寝れそうにもない。目をそっと開けると、月あかりが僕をまるで睨むように僕を照らした。だから、月は僕を許してくれはしない、月だけじゃない皆。ごめんなさい…。駄目駄目な僕で。