テラーノベル
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はあ、疲れた。やっと一日が終わった。信号を渡ろうとしたその時、背後から突然大きな声が響き、同時に強く押された。
「危ない!!!!」
「えっ?」と驚く間もなく、ドンと車とぶつかる衝撃音が響いた。
振り返ると、35歳くらいの女性が赤く染まった水たまりの中に倒れていた。
その光景に言葉を失い、胸が締めつけられるようだった。
恐怖と混乱で、私はその場を走って逃げてしまった。
ある程度走ったところで、遠くから救急車のサイレンが聞こえ、足が止まった。
「命の恩人なのに、怖くて逃げてしまった….」
頭の中では救急車を呼べば、応急処置をすればと言う考えが浮かびどうすればいいのかわからなくなり考えることすらできなくなっていた考えれば考えるほど、その重みがのしかかってくる。
そんな罪悪感に駆られながら、ぼんやりと歩みを進め、家にたどり着いた。
鍵を開けようとしたが、手は震えて力が入らない。
頭の中では、あの映像が繰り返し流れていた。
正気に戻ったのは、10分ほど経ってからだった。
気づけば冷や汗が滝のように流れ、心臓の鼓動が耳元で鳴り響いていた。
「やっと鍵が開けられた」
でもどこかで見たことある顔だった。
取りあえず忘れて寝よう…その日の夢は、雨の中誰かに刺された夢を見た
次の日
学校に行くと田中が休みだった。
まさか…昨日の…そんなわけないよな…と思いつつ
「 田中風邪かな??」
「そうかもね」
田中が風邪はかなり珍しい。どれくらい珍しいかと言うと、年中半袖短パンの小学生が、雪の日に現れるくらい珍しい。
だから風邪なわけがない。違うと信じよう。
授業中も頭の片隅で、田中の顔がちらついた。
不吉な想像をかき消すようにノートをとっていたら、いつの間にか一日が終わっていた。
「はー、やっと学校終わった今日短かったくない?」
『わかる、きょうみじかかったよね!」
そんなたわいもない話をしてる時ふと外に目をやると。さっきまで晴れていたのに、いつの間にか雨が降っていた。
「そんなこともあるんだな」
なんて、ぼんやりと思った。
「空、いっしょに帰る?」
「…ごめん今日一緒に帰れないんだ。」
「…ごめんね」
まあ、そんな日もあるかと残念ながらも1人で帰ることにした。
帰ってる時に前に誰かいた。
コメント
1件
初めて書いたので雑なのは許してください