念の為ですが、真脹です。脹相が右です。
私は、
・受肉してまだあまり経たないから何も知らない脹相と、そんな脹相に意地悪したくなっちゃう真人
・自由気ままな真人に連れ回される脹相
・真人のことが大嫌いな脹相と、そんな脹相にくっつきたくなっちゃう真人(実は真人は脹相のことが好きだが、それに真人自身は気付いていない)
・別に脹相は真人のことが嫌いじゃないのに、自分が嫌われていると勘違いして嫌がらせとしてくっつきまくる真人
・色んな時に「脹相の、そういうところがいいなぁ」ってなる真人
・サイコパスでイカれてて気分屋で、自己中な真人
・無知で空気読めなくて、少し天然で裏表が無い脹相
が大好きです。
真脹の解釈が合わなそうであればUターンを。
設定や場合などの細かい設定は、どうぞスルーしてお願いいたします。
読み終えてからの苦情は受け付けませんが、誤字脱字など、何かあれば直したりしますので、やさしく教えてください。
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初めてだった。
この先も、永遠に、きっとこんな感情になる日が来ることはないのだろう。
「この男がこの前言っていた、脹相(ちょうそう)。受肉したてだから物を知らない。優しくするようにね」
夏油が連れてきたやつは、青白い肌に眠たげな目をしていて、特殊な髪型に独特な服装。不思議なことに靴だけ洒落ている。右頬から左頬にかけてあるその黒い線は何だろう。血…?いや、マッキーか?
「……」
挨拶もお辞儀も何もしない。どんな性格でどんな声で、今、一体何を考えているのだろう。
ドンピシャだ。俺の好みに。
「…どうした。真人」
さっきから固まって動かない俺を見て心配したのか、漏瑚が声をかけてくれた。いや、どうしたもこうしたもさぁ…
「ちょーカワイイんですけど〜〜〜〜!!!」
思わず大声を出してしまった。皆が一斉にこちらを見る。ちょっと待って、感情ない系クールキャラなのかと思ったら、何、その驚きを隠せない顔。ま〜じでカワイイ。俺は脹相が驚いているうちに距離を縮めた。
「俺が手取り足取り教えてあげようか?きっと体の相性サイコーだからさ?」
そう言いながら手を握ろうとすると、脹相は「無理だ」と言いながら手を弾いてくる。そんなことで諦める俺じゃないぞ。と、ドン引きする周りは気にせずに左手で肩を組む
「そんなこと言わずにさ?」
脹相の顎を、残った右手でクイっと上げ、素早くキスをする。
「!?」
するとさっきよりも驚いた顔を見せてくれた。柔らかいふにふにな唇。思わず噛みちぎりたくなってしまうが、初対面でそんなことしたら一生口を聞いてくれないのだろうな…と思い流石の俺でもそんなことはしなかった。いや、一生口を聞かない!となってしまっても俺にとってはいいのだが…うーん。
「どお?ね、いいだろ?」
するり…と頬を撫でる。受肉してからキスされるのも頬を触られるのも初めてだろう?脹相の初めては全部俺が貰いたい。もっとカワイイ顔を見せ
油断していた俺の腹に右ストレートがはいった。
「殺すぞ」
ド直球な殺意と腹の痛み。俺に対する周りからの視線も痛い。…その口の悪さ、嫌いじゃない。ますます俺は脹相に対する愛が深まってゆく。
あ、そうだ。もうちょっと意地悪しちゃおう。閃いた俺は抵抗しないように脹相の両手をとって再びキスをする。それもディープな。
「!?!?ーー〜ッ!」
俺の術式を使ってぐんぐんと舌の長さを長くしていく。
「ぅッ……お゛ぇッ…」
喉の奥まできた俺の舌にえずいてしまった脹相。
流石に舌を伸ばし過ぎてしまったか?口の中に吐かれてしまっては困るのですぐさま唇を離す。脹相の目尻には涙が浮かんでいて、息も荒い。
そんな顔がどうも性的で。
俺のモノにしたい。もっと虐めてやりたい。
そんな感情が溢れてくる。思わず俺はしゃがみ込んでしまった。見れば見るほどかわいいなぁ。
…ふっと我に帰り、またまわりを見回した。ちょっと、そんな冷めた目で見ないでくれよ…仲間だろう?
「真人…」
また俺に何かされてはならない。と、そっと脹相の腰に手を回し、自分の方に引き寄せた夏油。
今までにないくらい冷めた目で俺を見つめる漏瑚。
さっきから固まって動かない花御。
そして相変わらず俺を睨みつける脹相。
…この冷めた空気をどうにかしたいし、とりあえず今は謝っておこう。と、俺は脹相の名前呼ぼうとした。
「ちょ」
「「「黙れ!!!」」」
固まって動かない花御以外の3人から同時に怒鳴られる。一文字も喋ることが許されないとか、どうしろって言うんだよ〜…困ったなあ。
というか、そろそろ花御は動こう?全く動く気配がないから逆に怖いよ。
ズンとした空気感が続いた。
誰か早く換気しろよ。と誰もが待っていたはずだ。すると最初に口を動かしたのは漏瑚だった。
「真人……なぜお前は「わかんない?!俺はコイツに惚れたんだよ!!」
質問に食い気味に答える。
一目惚れだなんて、恋だなんて。今までは人間は気持ちが悪いなあ、何がしたいんだろう。そんな感情ある訳ないのに。と小馬鹿にしていたが、実在したのだな。
恋という感情あるのなら、カッパや竜、天狗やツチノコもいるのかもしれない
「脹相もわかるでしょう?その器がもってる知識にあるでしょ?」
「…勿論わかる。……だが、俺が理解できないのはなぜお前が俺に好意をもってしまったのかだ。…なぜお前は
「だから!一目惚れだって!好きに理由は無いんだよ!?知らないの!?」
大声を出すと同時にしゃがんでいた俺は勢いよく立ち上がった。今になって思うけど「好きに理由はない」って言葉、めっちゃいいじゃん!最初に考えた人は洒落てるな〜!
「……この前まで恋を小馬鹿にしていたやつが何を今更…」と漏瑚が小さな声で呟いたのが聞こえた。確かにそう思うかもしれない。
でも、好きになってしまったものはもう仕方ないし、もう俺は止まらないし、誰にも止められない。
ドキドキワクワクが止まらない。恋って楽しい!!
脹相は、まだ疑問に思うことがあるようでまた質問を繰り出してくる。
「なるほど…なら何故「はいはい、ストップ!難しい話は後でにしよう。
それより何が好き?あ、受肉したてだからまだよくわからないか。俺が色々連れて行ってあげるよ。最初に言った通り、手取り足取り教えてあげる」
「いや、俺は「ストップした方がいいのは真人じゃないかな」
返事をしようとした脹相に、夏油の声が重なる。さっきから最後まで喋れていない脹相の顔が段々険しくなっていく。
「なに?夏油」
「いや、私は2人がどうなろうと関係ないし、…むしろこの先どうなっていくのか楽しみになるくらいなのだが……ねぇ…」
「ねぇ…」と言いながら漏瑚や花御と目を合わせる。漏瑚はコクコクと頷き、花御は………相変わらず固まっている。
「そんな曖昧な答え方でこの俺が納得すると思ってんの!?ほら、いくよ脹相」
夏油が脹相の腰に手を添えてるのを気にせずに、俺は力強く腕を引っ張った。が脹相はそれをすんなり受け入れる筈はなく
「ッ穿血!!!!」
「ちょっ!!!」
この恋は、俺が飽きるまで終わらないだろう。
コメント
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おい。おも♡♡♡ぜみごりらぱんつ 最後だな。知ってたけど。 ていうか君は、TERROR以外に連絡方法は無いのかね。
うわーーー好きすぎる、、、