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この作品は2次創作です。
キャラ崩壊、ストーリー崩壊あり。
ご本家様と関係ありません。
大丈夫な方だけどうぞ。
1章 夜明けの宴
気が付くと、おれ―――赤村ハヤトは密閉された空間にいた。
部屋の中には、4つの引き出しがあるタンスのようなものと机、それからベッド。
周りには誰もいないことを確認したおれは、部屋の隅に置かれてあるディスプレイに目を止めた。
と、そのディスプレイが、ぼうっ、と音を立てながら電源が付いた。
『「サイ」の角は何でできているか、知っているかい?』
(・・・ついに始まるのか。)
『サイの角は、自分の身を守るものであったり、武器として使われるのが大半だそうだ。
その角は何でできているか―――それは、「ケラチン」という成分だ。
このケラチンは、人間の髪の毛や爪などにある成分とほとんど同じだそうだよ。
そのため、角を切っても髪の毛や爪と同等にまた生えてくるらしい。
また、サイの角は昔、よく漢方として使われていた、とされている。』
おれは伯爵の話を聞き流していた。
それよりも、前に言っていた、伯爵が参戦する、という事が気になって仕方がない。
『お久しぶりだね。私の事は・・・「伯爵」とでも呼んでほしい。』
(今回は全員がこのゲームを経験したことがある人なのか・・・)
『さっそく、ルールをご案内しよう。引き出しの1番目の中にある紙を見てほしい。』
おれは言われた通りの場所にあった分厚い冊子になっているルールブックを見つけ、机の上で広げた。
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【全体のルール】
・これは参加者の中に隠れている3人以下の狼と、2人以下の吸血鬼を当てるゲームである。
・参加者とは、「赤村ハヤト」「黒宮ウサギ」「灰原ヒョウ」「澄空アユ」「真珠ヶ淵マシラ」「枝豆シャモ」「渋柿タイマイ」「恋珊瑚クリオネ」「翡翠度カラス」「露草シーラ」「山吹クジャク」「大葡萄コテツ」「蒼波院カイリュウ」「炎熱院カリュウ」「御影コウモリ」の15名である。
・参加者は役職を割り当てられる。村人陣営は1名の村人、1名の赤ずきん、1名の星占い師、1名の占い師、1名の霊媒師、1名の聖騎士、1名の騎士、1名の魔女、1名の戦乙女、1名の狂信者、1名の狂人であり、狼陣営は1名の獄狼、1名の鎖双頭狼、1名の怪盗狼、吸血鬼陣営は1名の吸血女王である。
・狼陣営と吸血鬼陣営、狂信者と狂人の役職となった参加者は悪魔に憑依される。
・すべての参加者は自陣営以外の全陣営に勝つために行動する。自陣営を不利にする言動を取る事はできない。
・参加者の中で役職カミングアウト(CO)ができるのは、「星占い師」「占い師」「霊媒師」「魔女」「獄狼」「怪盗狼」「狂信者」「狂人」「吸血女王」「吸血鬼」のみである。
・参加者の役職はゲーム初日に知らされる。怪盗狼及び吸血女王による影響がある場合を除き、役職は変更できない。
・参加者の部屋は20時30分から翌朝6時まで施錠される。
【投票のルール】
・参加者は毎日18時に中央ロッジで投票を行う。最多得票者は「退場」となり、以降のゲームに参加することはできない。
・参加者は自分に投票することができる。ただし、既に退場している参加者や参加者以外のものに投票することはできない。
・最多得票者が2人いる場合、どちらも「退場」扱いとなる。ただし、最多得票者が3人以上いる場合、最多得票者のみで
決選投票を行い、その中での最多得票者が2人以下になるまで決選投票を繰り返す。
・投票はそれぞれが所有する貸与スマートフォンを使って行う。集計と最多得票者の発表はジャッジが行う。
・どの参加者がどの参加者に投票したのか、集計時に公開される。また、その情報は貸与スマートフォンにも送信される。
※貸与スマートフォンに送信される情報はいつでも見返すことが可能。
・投票によって退場が決まった場合、①その参加者の陣営 ②悪魔に憑依されているか は開示されるが、役職は開示されない。
【勝敗のルール】
・村人陣営は、狼陣営と吸血鬼陣営の全員を「退場」させた場合、勝利となる。
・狼陣営は、吸血鬼陣営が退場した状態で、村人陣営の生存者数が狼陣営の生存者数と同じか、それより少なくなった場合に勝利となる。
・吸血鬼陣営は、村人陣営と狼陣営の間の勝敗が決定するまで生存していた場合、勝利となる。
※吸血鬼陣営が勝利する場合、残っている陣営は勝利条件を満たしていたとしても敗北となる。
※人狼陣営の勝利のルールの中にある村人陣営の生存者数に吸血鬼陣営は含まれない。
・狼陣営が勝利した場合、参加者全員が退場し、二度と戻ってくることはない。
・吸血鬼陣営が勝利した場合、吸血鬼陣営以外の参加者が退場し、二度と戻ってくることはない。
※吸血鬼陣営が勝利した場合、吸血鬼陣営に所属していた参加者のみ解放される。
【狼陣営のルール】
・毎夜22時、狼陣営は退場していない参加者のうち一人を選ぶ。選ばれた参加者と狼陣営の部屋は解放され、狼陣営はその参加者を「退場」させる。
・狼陣営の参加者が複数人いる場合も襲撃によって退場する参加者は毎夜一人である。狼陣営が狼陣営を襲撃することはできない。
※ただし、「双頭狼」が能力を使った場合、その日の夜のみ一夜に二人襲撃することが可能となる。
・「双頭狼」が能力を使う場合、「双頭狼」は参加者二人を選んで同時に襲撃するのではなく、参加者一人を選んで襲撃する行為を二度繰り返す。
・襲撃が失敗した場合、吸血鬼陣営の性質により襲撃が失敗したのか、「聖騎士」もしくは「騎士」によって守られたため襲撃が失敗したのかは狼陣営に公開されない。
・「怪盗狼」は条件を満たした日の20時40分に退場している人も含めた参加者の中から一人を選ぶ。
選ばれた参加者は自分に充てられた役職が盗まれる。
※役職が盗まれた参加者はいかなる場合でも「村人」となる。
※「怪盗狼」は誰を指名してもいい。例えば、「怪盗狼」の能力を「獄狼」に使用した場合、「獄狼」は「村人」に変化し、狼陣営は2人となる。
※「怪盗狼」に役職を盗まれた参加者はそれ以前の情報を引き継いだままゲームを続行する。例えば、「吸血女王」が盗まれて「村人」に変化した場合、「吸血鬼」が誰なのかが認知している状態で村人としてゲームを続行する。
※「怪盗狼」は盗んだ役職になることはない。
・「怪盗狼」は、①人狼陣営の人数に変化が生じた場合 ②その日の投票で二人が最多得票者になった場合 の二ついずれかの条件を満たした場合、能力を行使することができる。
・「鎖双頭狼」はゲーム開始から数えて3日目の朝に「双頭狼」となる。
※「鎖双頭狼」は占いの結果が白になる。「双頭狼」は占いの結果は黒になる。
・「獄狼」は毎夕17時に自分以外の参加者一人を占い、その「役職」を知ることができる。
・「獄狼」が退場したあとも毎日17時に能力発動の時間が設けられる。
・狼陣営は役職が決定した時点で、他の狼陣営が誰なのかを知らされる。
【吸血鬼陣営のルール】
・吸血鬼陣営は狼陣営に襲撃されても「退場」しない。
・吸血鬼陣営は占いの対象となった場合、その時点で退場となる。
※占いの対象が「吸血女王」だった場合、吸血鬼も「退場」する。
・「吸血女王」は、ゲーム開始から数えて一日目の16時までに生存している参加者の中から一人を選び、その参加者の役職を「吸血鬼」にする。
※「吸血女王」は必ず「吸血鬼」を作らなければならない。もし作らなかった場合、「退場」処分となる。
※「吸血鬼」になった参加者は、「吸血鬼」に為った時点で悪魔に憑依される。
【各能力者のルール】
・「赤ずきん」は狼による襲撃の対象になって「退場」した場合、狼陣営の人数が減少した場合に「復活」することができる。
※投票によって退場した場合は、能力を行使することができない。
・「星占い師」は毎夜20時45分に誰かひとりを選び、その参加者の「役職」を知ることができる。
・「占い師」は毎夕17時に自分以外の参加者を一人を占い、その「陣営」を知ることができる。
・「霊媒師」は毎夕17時に前日の投票によって「退場」した参加者の「陣営」を知ることができる。
※前日に投票によって「退場」した参加者が二人いた場合、どちらも「陣営」を知ることができる。
・「聖騎士」は毎夜21時50分に自分以外の参加者から二人選ぶ。選ばれた二人は、選ばれた日のその次の19時まで一度のみ狼陣営の襲撃を防ぐことができる。
※同じ二人を二日連続で守ることはできない。ただし、片方が別の参加者であれば、連続で守ることも可能。
例えば、AとBを一日目で守った後、二日目でAとBを守る事はできないが、AとCを守ることは可能。
・「騎士」は毎夜21時50分に自分以外の参加者から一人選ぶ。選ばれた一人は、選ばれた日のその次の19時まで一度飲み狼陣営の襲撃を防ぐことができる。
※「聖騎士」と「騎士」が同じ人を守った場合でも、狼からの襲撃を防ぐ回数は一回のみである。
例えば、「双頭狼」がAを襲撃しようとしたものの、「聖騎士」と「騎士」がAを守っていた場合、防ぐことができる。
ただし、「双頭狼」が2回目で再びAを襲撃した場合、たとえ「聖騎士」と「騎士」がAを守っていたとしても、防ぐことはできない。
・「魔女」は毎夕17時に「退場」扱いとなっている参加者の中から一人選んで「復活」させるか、生存している参加者の中から一人選んで「退場」させるかのどちらかを選ぶことができる。
※能力を行使しなくてもよい。
・「戦乙女」は毎夜21時50分に能力を行使するか「ジャッジ」に口頭で伝える。
能力を行使した日に「戦乙女」に対しての襲撃が起きた場合、「戦乙女」は「退場」せず、狼陣営の中から一人「退場者」を選ぶ。
※「退場者」を選ぶのは狼陣営。
※「戦乙女」は能力を使ったときに、狼陣営が「戦乙女」自身に襲撃されたかは知らされない。
・「狂信者」は役職を知らされたときに人狼陣営が誰なのかが知らされる。
※「狂人」は誰が人狼陣営なのかは知らされない。
・それぞれの能力者が退場した後も、能力発動の時間が設けられる。
【伯爵のルール】
・狼陣営及び吸血鬼陣営のうちの一人は伯爵がすり替わった偽物である。
・伯爵は本人と同じ肉体と記憶、人格を持っており、悪魔の憑依を無効にする。
・伯爵を退場させた参加者は、伯爵に一つだけ願いを告げることができる。伯爵はゲーム終了後に必ずその願いを叶えなければいけない。
※「叶えられる願いの数を増やす」など、「一つだけ願いを告げることができる」趣旨に反する願いは無効となる。
※「この人狼ゲームに無条件で勝利する」など、ゲーム終了前の実現を前提とする願いは無効となる。
・願いを告げた参加者が退場した場合も、ゲーム終了後に願いはかなえられる。
・伯爵の素性を知っているのは、伯爵自身とジャッジのみである。
・複数陣営が伯爵を退場させた場合、①村人陣営の願いを優先。村人陣営が不在の場合、②吸血鬼陣営の願いを優先。
※同じ陣営の中に伯爵を退場させた参加者が複数人いた場合、該当しない参加者による民意投票が行われる。
例えば、AとBが村人陣営で同時に伯爵を退場させた場合、AとBそれぞれの願いを全員に知らせたうえでA、B以外の生存している全員の参加者による民意投票で一人になるまで決選投票を続ける。
≪禁止事項≫
・参加者は投票と襲撃、占い、道連れ以外の方法で参加者を退場させてはならない。
・参加者は参加者及び伯爵に対して暴力を行使してはならない。
・参加者はゲームが終わるまで伯爵及びジャッジの指定した場所の範囲外に出てはならない。
・狼陣営以外の参加者は他の参加者の部屋に入ってはならない。
・参加者は参加者の貸与スマートフォンを壊すなどの行為で、ゲームの進行を妨げてはならない。
・参加者はジャッジの支持から5分以内に投票を行わないといけない。
・参加者の投票は一日につき一人一票とする。投票後の取り消し、無投票はできない。
・参加社は投票を毎日必ず行わなければならない。「沈黙」している場合も投票を行う。
・参加者は17時から17時5分の間、自席を離れてはならない。
・占い師、霊媒師、獄狼、魔女は、17時5分までに貸与スマートフォンで能力を行使する対象を選択しなければならない。
・村人、赤ずきん、星占い師、聖騎士、騎士、戦乙女、狂信者、狂人、鎖双頭狼もしくは双頭狼、怪盗狼、吸血女王、吸血鬼は、17時5分までに貸与スマートフォンでいずれかの参加者を選択しなければならない。
・狼陣営以外の参加者は21時から翌朝6時までの間、部屋の外に出てはならない。
・襲撃を終えた狼陣営は22時5分までに部屋へ戻らなければならない。
・参加者は自動車やトラック、バイク、原動機付自転車を運転してはならない。
・参加者は昼のゲームが終わるまでに赤い柵で区切られたゲームエリアの外に出てはならない。
・参加者はゲームエリアに生息する生き物を死なせてはならない。
・参加者はスキーやスノーボードを使用してはならない。
・参加者は参加者に禁止事項を踏ませるように企図してはならない。
※いずれかの禁止事項を破った参加者は強制的に「退場」させる。
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