シオドールは左胸の上の紋章に触れないよう、左胸に両手を当て、蘇生魔法を掛けた。
しかし、心臓が動く気配はなく、蘇生魔法を止める。
――――くそ、一度ではダメか。
シオドールはもう一度、蘇生魔法を掛けるも変化はない。
「はぁ、はぁ……」
「シオドール殿下……、もう……お止め下さい」
「このまま続ければ貴方が……」
「ノア、黙れ!」
シオドールがそう怒鳴った時、右腕がボコッと膨れ上がる。
「ぐっ……」
シオドールは苦しみの声を出し、左腕で右腕を押さえた。
「シオドール殿下!」
ノアは叫び、なんとか起き上がろうとするも起き上がれない。
シオドールは右腕の野獣化を必死に押**************************
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