え…………。
わたしと婚約することをお許し願いたい?
「あ、あの、シオドール殿下っ……」
シオドール殿下がわたしに優しく微笑むと、皇帝はギロリとシオドール殿下を睨む。
「敵国であるワンダー皇国の元令嬢と婚約だと?」
「ふざけているのか?」
「ふざけてなどおりません。私は本気で申しております」
「本気……だなんて……」
カシャンッ……。
皇妃は煌びやかな扇子を床に落とす。
「シオドール! アリシア嬢はワンダー皇国の罪人であったにも関わらず」
「人質として共に暮らすことを許可し」
「その立場を解いて令嬢として暮らし続けることを許可までしてやったというのに!」
「貴様はまだそれ以上を望むというのか!!」<**************
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