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Nera🍀︎❄🐈⬛
4,009
二酸化炭素
987
ソファに押し倒され、なるせの体躯に完全に覆い尽くされたぺいんとは、浅い呼吸を繰り返すことしかできなかった。エアコンの風が当たっているはずなのに、なるせと触れ合っている肌のすべてが、じりじりと焼けるように熱い。
「なるせくん……、まじで、言ってる……?」
「ここまで来てまだ冗談だと思ってんの? おめでたい頭してんね、ぺんちゃんは」
なるせは呆れたように小さく笑うと、ぺいんとの両手首を片手でまとめて頭の上へ固定した。
ビクッと身体を強張らせるぺいんとを視線だけで圧し、空いたもう片方の手で、ぺいんとのシャツのボタンを上から順に、躊躇なく外していく。
「あ……っ、」
「ほら、力抜いて」
パチン、パチンとボタンが外れるたびに、冷たい空気が肌に触れ、その直後になるせの熱い手のひらが追うように這う。
その温度差に、ぺいんとの背中が弓なりに跳ねた。
なるせの指先が、ぺいんとの引き締まった胸元から、敏感な脇腹へと滑り降りていく。
わざと焦らすようにゆっくりと動く指先に、ぺいんとの目尻から、じわじわと涙が滲み出た。
「ひ、う……、なるせ、くんっ、そこ、無理……っ!」
「無理じゃないでしょ。身体は正直じゃん」
なるせは満足げに目を細めると、固定していた手首をようやく解放した。
自由になったはずなのに、ぺいんとはもう逃げる気力すら湧かない。
ただ、なるせの広めの肩にすがるように両手を回し、その背中のパーカーをぎゅっと掴むのが精一杯だった。
その健気な抵抗に、なるせの理性のタガが完全に外れる。
「……可愛い。まじで、全部俺の好みに染めてあげたい」
低く、酷く甘い声が鼓膜を揺らした直後、今度は逃がさないと言わんばかりの激しいキスが、ぺいんとの呼吸をすべて奪い去っていった。
リビングの灯りがやけに眩しく感じられて、ぺいんとはきつく目を閉じた。
衣服をすっかり奪われ、なるせの熱い肌が直接重なってくる。
その圧倒的な「男」の質量に、身体の芯が ジンと痺れるように熱くなっていく。
「なるせ……くん、っ、あ……」
「名前、いっぱい呼んで。……ねえ、目ぇ開けて俺のこと見てよ」
なるせは優しく髪を掻き揚げながら、甘えるように、だけど 命令するように ぺいんとの耳朶を優しく噛んだ。
恐る恐る目を開けると、そこには見たこともないほど 独占欲に満ちた、熱い瞳のなるせが自分を見下ろしている。
「……っ、」
言葉にならない声を漏らすぺいんとの腰を、なるせは 慈しむように、けれど容赦なく 自分のほうへと引き寄せた。
互いの肌が ぴったりと隙間なく密着し、逃げ場のない熱が狭いソファの上で爆発する。
なるせの指先が、ぺいんとの身体の奥の、一番敏感なところを 容赦なく、けれど 壊れ物を扱うように 丁寧に開拓していく。
「ひ、あ……っ! なる、せ、やだ……それ、おかしく、なる……っ」
「おかしくなってよ、俺のせいで」
なるせは ぺいんとの涙で濡れた目尻に 幾度もキスを落としながら、さらに深く、 その境界線を踏み越えていく。
痛みに身体を強張らせるぺいんとを、なるせは「大丈夫、力抜いて……」と、 普段のツンとした態度からは 想像もつかないほど 甘い声で 宥め続けた。
やがて、痛みが じわじわと 濃厚な熱へと変わっていく。
ぺいんとは もう、自分が どんな声を上げているのかも 分からなくなっていた。
ただ、なるせの首筋に必死に腕を絡め、 彼の背中に 爪を立てて しがみつく。
「あ……、は、なるせ、くんっ、、なるせく……んっ!」
「うん、ぺんちゃん……、可愛い。まじで頭狂いそう……」
なるせの呼吸も 完全に乱れ、二人の吐息が 静かなリビングで 激しく重なり合う。
翻弄し、翻弄され、互いの存在を 身体の奥深くまで 刻み込むような 濃密な時間が、夜が更けるまで 何度も繰り返された――。
翌朝。
リビングの窓から 差し込む強い光で、ぺいんとは目を覚ました。
全身が 経験したことのないだるさと、腰の激痛に 包まれている。
「……いってぇ、」
顔をしかめて身動ぎすると、隣から「ん……うるさい、静かにして」と、聞き慣れた 気だるげな声。
見ると、なるせが ぺいんとの腰を がっちりと腕でホールドしたまま、 幸せそうに目を閉じていた。
首筋にはうっすらとした 赤い痕。
昨夜の記憶が 一気にフラッシュバックし、ぺいんとは 自分の顔が 沸騰するんじゃないかというほど 真っ赤になるのだった。
ありがとうございました!
NEXT🌵🍤→♡20
コメント
1件
うわあ……なるせくん、ギアが完全に入っちゃいましたね(笑) 第1話の「彼女のすべてを肯定する優しさ」から一転、第2話では“独占欲全開”のなるせくんが炸裂してて、そのギャップにクラクラしました。ぺいんとが「おかしくなる」と泣きながらも拒めないもどかしさと、なるせの「おかしくなってよ、俺のせいで」っていう甘い暴力がたまらない……。翌朝の“知らん顔で腰をホールドしたまま寝てる”シーンも、ツンなのに離さない感じが最高に萌えました。次話の展開がすごく気になります!