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らいむ②
1,382
神童「次の試合相手が見つかった!」
神童「『天河原中』だ!」
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天河原中
1(GK)/三波 十次
2(DF)/河崎 銀太
3(DF)/糸川 吉信
4(DF)/樫尾 星五
5(DF)/比嘉志 欣也
6(MF)/隼総 英聖
7(MF)/晴井 水成
8(MF)/西野空 宵一
9(FW)/cap./喜多 一番
10(FW)/安藤 恒之
11(FW)/星降 香宮夜
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車田「天河原中か…」
天城「あそこは汚い手を使うって有名だど!」
浜野「ちゅーか、ラフプレイが多いんだよなー」
速水「あいつら、普通に強いのに滅茶苦茶
するから怖いんですよ…」
円堂「天河原中は、中盤の守備が硬いチームだよ」
円堂「左右から揺さぶりをかけるか、
ロングパスで中央突破を狙うか…」
円堂「神童くん、この試合はキャプテン
としての状況判断力がカギになるよ。」
神童「…監督は、フィフスセクターからの
指示を聞かされてないんですか?」
倉間「初戦から指示が出てるってのか!?」
三国「結果はどうなんだ!?」
天城「どっちだ!?どっちの勝ちだど!?」
円堂「2:0で、天河原中の勝ちだよ。」
天城「信じられないど…」
浜野「ちゅーか俺達は前回の準優勝チームだぞ?」
浜野「それなのに初戦敗退って、おかしいん
じゃねーの?」
速水「栄都との試合で指示に逆らったせい
です、そうに決まってますよ…うぅ…」
倉間「……(唇を噛む)」
※噛みすぎて血出てる
三国「監督、どうして指示を俺たちに
言わなかったんですか?」
円堂「伝える必要がないからだよ。」
全員「!?」
円堂「この試合、勝ちにいくからね。」
剣城「貴方は、“フィフスセクター”の
指示を無視するつもりですか?」
円堂「最初から負けるつもりで戦う試合
なんて、あっていい訳ないんだよ。」
霧野「そんなことをしたら、今度こそ
サッカー部は潰されるだろ!!」
天馬「いえ霧野先輩!」
天馬「誰だろうが、試合の前に結果を
決めるなんて許されないです!」
三国「無責任なことを言うな!!!」
天馬「!?」
三国「オレだって勝ちたいさ!でも今の
サッカーは楽しむだけのモノじゃない。」
三国「監督も分かってるはずです!みんな、
将来のために我慢してるってことを!!」
円堂「いいや、なんも分からないね。
分かろうとも思えないよ。」
円堂「もし、その歪んでしまったサッカーが
君たちの将来の役に立つのならば…」
円堂「そんなものはサッカーじゃないよ。」
神童「…俺も勝ちたい気持ちは変わらない」
神童「でも、俺たちの思いだけで先輩や
仲間の将来を左右していいのか…。」
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そして、夕方
三国「…天馬、」
天馬「?」
三国「その、昼間のは…俺も言いすぎた。」
三国「俺だって、あの時…」
三国「神童が撃ったシュートに、心が
震えなかったわけじゃないんだ。」
天馬「三国先輩…。」
三国「…計算すればするほど、負けるのが
『合理的』だという結論に行き着くんだ。」
三国「俺が守らなきゃいけないのは、ゴール
だけじゃない…部員全員の居場所なんだ。」
三国「…だが、監督は言ってたんだ。
『そんなものはサッカーじゃない』と。」
三国「あんなに穏やかな声で俺たちが必死に
築いた防波堤を、一瞬で壊してしまった。」
天馬「監督はきっと、俺たちの『本当の
力』を信じてるんだと思います!」
三国「…天馬、お前は100年に1度の逸材
なんだろ?」
天馬「えっ!?あ、ええと……」
三国「だったら、やってみてくれないか。」
三国「俺の計算を…この固まった『敗北の
予測』を、お前の風でぶち壊してみせろ。」
天馬「…!」
三国「もし、お前がフィールドで希望を
見せるなら…」
三国「俺はどんな汚い手を使ってくる
奴らからも、一点も通さない。」
三国「…内申点も将来も、その時は忘れてやる。」
天馬「三国先輩! はい、約束です!!」
三国「……うん、そうだな」
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???「美しい…整然としていて、規律
正しい行進です。」
聖帝「美しさとは秩序。今やサッカーは
11人でやるものではない。」
聖帝「関わる者たちすべてのハーモニーが、
サッカーという芸術を美しく形作る…」
聖帝「…と言うわけだろうな。」
???「仰るとおりです。」
聖帝「しかし…そのハーモニーが崩れたら…。」
聖帝「きっと、光か闇か…分からないな。」
聖帝「ある者にとっては光だろう、
そしてある者にとっては闇だろう」
聖帝「だがそれも、一種のハーモニー…
と言える」
???「明日、初戦ですが…どの試合を
観るおつもりですか?」
聖帝「……栄都に勝った、準優勝チームだ」
???「分かりました、リアルタイムの
試合をモニターに映します。」
聖帝「……(窓の外を見る)」
聖帝「(不協和音を整え、調律をしても…)」
聖帝「(必ず、不協和音は出てくる…。)」
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車田「で、今日どうする?」
倉間「俺は今日“も”母さん帰ってこないんで
久しぶりに外食します」
速水「倉間くん、親の顔なんてもう
忘れちゃいましたもんね。。」
浜野「ちゅーか倉間の親、ほぼネグレクトだよねー」
倉間「……おい、せめて『仕事で
忙しい』って言ってくれねーか?」
倉間「否定できねぇから余計に刺さる」
浜野「ちゅーか、倉間の家って冷蔵庫に
いつも1000円札と『適当に食べて』って
メモしかないもんねー」
倉間「…ふんっ、別に慣れてる。誰にも邪魔されねぇでサッカーのビデオ見放題だしな」
車田「…よし、決めた!」
車田「今日は俺の奢りだ、全員で
『雷雷軒』に行くぞ!」
全員「ええっ!?」
速水「車田先輩、あそこの担々麺を
僕たちに強要する気ですか…?」
速水「試合前に胃が死んじゃいますよぅ…」
車田「ちげえよ、俺だけは食うんだよ。」
車田「倉間、お前もだ。」
倉間「親の顔を忘れるくらいなら、俺の
食ってるラーメンでも食おうぜ」
倉間「……は?意味わかんねぇし、
暑苦しいですよ?ちょっ、車田さんっ!?!?」
雷雷軒にて
車田「……(ズルズルッ!!)」
車田「んー、美味しいな!!」
車田「でもまだなんか足りないな…」
車田「店主さん、少し卓上調味料
使って良いか?」
飛鷹「いいぞー!」
カチャカチャッ
車田「これこれ(七味唐辛子)」
倉間「え?」
チョンチョンッ(2滴入れる)
車田「……(ズルズルッ!!)」
車田「うん、これこれ!これが良いんだよ!」
倉間たち全員「……こっわー…」
コメント
1件
第8話、読みました!円堂監督がフィフスセクターの指示を無視して「勝ちにいく」って言い切った場面、すごく熱かったです。それで悩む神童くんの心情も丁寧に描かれていて、リアルだなと思いました。あと、三国くんが天馬くんに「俺の計算をぶち壊してみせろ」って言うシーン、ぐっときましたね。最後の車田さんたちのラーメン屋のやりとりも、ほっこりしました。次第にチームがまとまっていく感じがいいなあ…!