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らいむ②
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実況「さあ!ホーリーロード全国大会初戦!
雷門中VS天河原中のキックオフです!」
実況「注目の指示は『0-2』での天河原勝利!」
実況「雷門は一歩も動かぬまま、敗北という
『秩序』を守り通せるのか!」
安藤「いやいや初戦敗退とは、随分と
気の毒なこったぁ。」
西野空「おいおい、絡むなよ安藤。」
西野空「去年準優勝した雷門に勝てるんだ、
機嫌良く行こうよ。」
安藤「そうだな…。ま、雷門中の皆さん!」
安藤「試合が盛り下がらないよう、せいぜい
上手に負けて下さいよ?」
倉間「あ”ぁ”…?(黒目が赤く光りそうになる)」
車田「……今はなるべく抑えろ、倉間。」
倉間「……っち!!」
タッタッタッタッタッ!!(オレンジ髪の男が少し遅れてくる)
喜多「安藤!!!」
喜多「…メンバーの失礼を許してくれ。」
喜多「すまない、君たちとは本気の勝負が
したかった…。」
隼総「頑張ればいいってもんじゃないのさ、
サッカーは…」
喜多「相手に余計なことを吹き込むな!!」
天馬「…こんな言葉を知っていますか?」
その場にいる全員「?」
天馬「『本物は暗雲に邪魔されても…」
天馬「見てくれる人達のために、
輝き続けれる』と!」
天馬「星が見えないのは、雲があるからじゃない。」
天馬「ただ、光ることをやめてしまったからだ!」
喜多「……松風…天馬。」
隼総「フン、理想論だな。その輝きが、
フィフスの『重力』に勝てるとでも?」
隼総「俺たちが星なら、フィフスは宇宙。」
隼総「抗う光など一瞬で飲み込まれる運命なのさ。」
実況「さあキックオフの笛が鳴りました!」
実況「ボールは天河原!速い、速いぞ!」
タッタッタッタッタッ…
安藤「おいおい、本当に動かないのか?
まるで案山子だな!」
霧野「……(唇を噛み、そのまま…)」
ズザザザッ!!!(強烈なスライディングが
安藤のボールを正確に奪い去る!)
安藤「なっ……!?」
霧野「案山子も動いたら怖いんだ!!!」
安藤「指示を無視する気なのか、雷門!!」
霧野「今だけは指示なんて知らないさ!!」
霧野「俺の美学は、今このフィールドで
『本物の音』を奏でることだ!!」
タッタッタッタッタッ!!
西野空「ふっ!」
バッ!!(足を引っかける)
霧野「ぐっ!?」
西野空「ちょっとは空気読んでよぉ~。」
西野空「僕たちは初戦から体力使いたくないんだぁ」
霧野「…ふっ(微笑む)」
西野空「?何を…」
霧野「神童、行けぇ!!」
※西野空に足を引っかけられる寸前に
霧野が上へ蹴り高く上がったボールが、
バッ!!(神童に渡る!)
神童「(不協和音は、俺たちがかき消す!)」
西野空「なぁにしてんのぉ?」
西野空「この辺でうちに1点入れさせておく
方が、君らにとって得策なんじゃないの?」
神童「…点は入れさせない。」
(メガネ越しの目、そのハイライトが十字に輝く)
西野空「はぁ?」
神童「俺は、フィフスセクターの指示には
従わない。」
神童「本気で勝ちを取りに行く!!」
全員「!!」
────────────────────
神童「(将来? 内申点?そんな言葉で…)」
神童「俺たちの鼓動を縛れると思うな!!」
神童「(霧野が繋いだこのボール、
三国さんの決意、天馬が信じる風……。)」
神童「(それら全てを、俺が『勝利』という
旋律に纏めてみせる!)」
神童「はぁぁぁ……っ!!」
霧野「!あれって…!!」
三国「まさか、神童も…!!」
シュルルルルッ…!!(化身が現れる)
神童「『奏者 マエストロ』!!」
剣城「神童先輩ッッ…!?(←ベンチにいる)」
※剣城は騎士道精神がありすぎてますが、
一応彼はシードであり監視役です。
西野空「おいおい、試合中に冗談は
やめてくれよぉ。」
神童「俺は本気だ!!」
隼総「血迷ったか、神童拓人?フィフス
セクターに逆らったら未来はないんだぞ」
神童「未来なんて…自分で切り開くさ!!」
隼総「未来も何も、雷門中はこれで終わりだ!!」
神童「全力を尽くせば、きっと道は開く!」
神童「何事も諦めずにずっと努力して、
奮闘して…」
神童「そして、輝き続ければ!」
神童「星はずっと輝き続けれる!!!
俺は、そう思えるようになれたんだ!!」
────────────────────
神童「フィールドの全てまで、」
神童「このフィールドにいる者達、
そして観客席や未来まで!!」
神童「響け!!魂の、アンサンブルを!!」
シュタッ…(着地する)
神童「『ハーモニクス』!!!」
ドォォォォォォンッ!!!!!!(化身技のシュート!!)
西野空「な、何なんだこの音は…!?
耳から離れない……っ!」
隼総「バカな…!物理的な力じゃない、
これは『意志』の重さか!?」
ドォォォォォォンッ!!!!!!
実況「決まったぁぁぁ!!」
実況「神童のシュートが、ゴールネットを…
いや、フィフスの秩序そのものを突き破ったぁぁ!!」
実況「雷門、指示にない1点!これで1-0!!」
三波「ぐ、あああ…(ゴールの中で倒れ込み震える」
安藤「バカな…。俺たちが、あんな
デタラメな音で壊されるなんて…!」
神童「はぁ、はぁっ…」
シュゥゥッ…(マエストロが静かに消える)
霧野「神童!!」
バッ!!(霧野が駆け寄り倒れそうな神童を支える)
霧野「お前のアンサンブル、良い音だった!」
霧野「一番近くで、聴かせてもらったぞ!」
神童「霧野………っ。」
パッパッ(ユニフォームに付いた土を払う)
神童「ああ、まだ終わりじゃない…。」
神童「ここからが、本当の『不協和音』
との戦いだ。」
天馬「神童先輩、凄いです…!」
天馬「フィールドの空気が…
風が変わりました!!」
三国「……あいつの言葉は、ここまで。。」
────────────────────
神童「神のタクト!!」
三国「(あれは『神のタクト』!?)」
三国「(神童、本気で勝ちを取りにいく
気なんだな…!!)」
神童「天馬!!」
ヒュンッ(光の軌跡が発生する、天馬に進むべき道を指し示す!)
天馬「…!」
天馬「(本当に、使って良いんですか!?)」
神童「……(微笑みながらコクリとする)」
安藤「お前つくづくうざいんだよ!」
天馬「ふっ!!」
タッタッタッタッタッ!!
安藤「おいおい、正面から来るってかぁ!?」
天馬「進むよ、俺は君という壁を越えて!!」
タッ!!
天馬「『そよかぜステップ』!!」
シュッ!!
安藤「ぐあぁっ!?(小さく吹き飛ばされる)」
三国「…どうやら俺は、」
三国「とんでもない新星に、随分と
生意気を言ったな。。」
三国「応えてやるか、3年(先輩)として。」
────────────────────
喜多「神童君、どういうことだ?」
喜多「指示では0-2で、天河原中の
勝利だったはず。」
喜多「まさか、フィフスセクターの命令に
逆らうというのか?!」
神童「そうだ。」
喜多「そんな無茶だ、リスクがありすぎる!!」
神童「それでも良い!」
喜多「…そう言うのだったら、せめて…」
神童「?」
喜多「この試合で証明してくれないかい?」
神童「…!良いだろう!」
神童「…雷門のキャプテンとして、
みんなに言っておく。」
神童「この試合、俺たち雷門中が勝つ!!」
全員「!!」
喜多「どうやら本気のようだね、神童君…」
西野空「馬鹿な奴らだねぇ。」
安藤「フィフスセクターに刃向かったら
どうなるか、知らねぇわけじゃねぇだろうに。」
隼総「では…オレたちも本気を出すとしようか。」
隼総「勝利を目指して……。」
喜多「俺たちも、『管理される側』
としての全力を見せなきゃならない…。)」
喜多「(すまない、耐えてくれ…っ!!)」
西野空「ここからは遠慮なく行くよ!」
ドンッ!!(神童を吹き飛ばす!)
神童「っ!?」
安藤「邪魔だ!!どけ、意気地なし!!!」
ドガッ!!(速水を突き飛ばす!)
速水「うわぁっっ!?!?」
信助「僕がボールを取らないと…!!」
バッ!!(ジャンプをするが…)
比嘉志「ふんっ!!」
ドンッ!!(比嘉志が信助を妨害する!)
信助「うわぁぁっ!?」
────────────────────
タッタッタッタッタッ!!
喜多「…退いてくれないか。」
天馬「どきません…!俺、知ってます。」
天馬「天河原って言えば、サッカーの名門で
昔は雷門と何度も激闘を繰り返した、凄いチームだったって。」
天馬「そんなチームが、何でこんな乱暴な
プレーをするんですか!?」
喜多「これが俺たちのサッカーに
なってしまったんだ。」
喜多「勝てと命じられた試合は…
勝つしかないんだ!」
安藤「どんな手を使ってでも!」
隼総「どんなプレーをしてでもな!!」
神童「だったら…俺1人でも止めてみせる!」
隼総「果たして、これも止められるかな?」
隼総「オレの、『化身』が!!」
神童「化身…だと……っ!?」
隼総「出でよ!我が化身、」
隼総「『鳥人 ファルコ』!!!!」
シュルルルルッ…!!(化身が現れる)
神童「天河原にも、化身使いがいたのか…っ!」
隼総「驚くことはない。」
隼総「これがフィフスセクターから
与えられた、秩序を守るための『翼』だ!」
神童「っ!!」
隼総「お前みたいにシードでもない奴が
化身を出せるのは、極めて稀有なんだよ」
バッ!!(隼総は化身を纏ったまま、超高速の
ドリブルでフィールドを蹂躙する!)
浜野「ちゅーか、速すぎて見えねーよ!」
速水「うわぁっ!?風圧だけで飛ばされる…!」
コメント
1件
神童くん、ついに化身を出しましたね…!「ハーモニクス」でフィフスの秩序ごとゴールを突き破るシーン、鳥肌が立ちました。天馬の「星はずっと輝き続けられる」という言葉に、神童くんが応えた形になったのが感慨深いです。霧野のスライディングからの連携プレーも痺れました。次は隼総の化身「ファルコ」との対決、どうなるんでしょう…!熱い展開、ありがとうございます🤍