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「ねぇエミ、美都のこともっと可愛くしちゃおう化計画に、加担しない?」
「するする! 美都をもっともーっと可愛くしちゃって、矢代チーフにドキドキしてもらっちゃおうよ」
かくして当の美都の全く知らないところで、双子のアミとエミの計画は、秘密裏に始まったのだった──。
「まずは、何から始めてみる?」
問いかけるアミに、
「うーん……どうしようか」
と、エミが考え込む。
「最初は、メイクとか変えてみるのは、どうかな?」
二人で住んでいるマンションの部屋の中にある、メイク道具の置かれたドレッサーが目に入り、エミが思いつきを口にした。
「ああ、いいかもね。美都って、割りと控え目メイク派だから、もうちょっとピンク系とか足して、可愛いらしさをプラスしてもいいと思うし」
アミが賛同するように言うと、
「うんうん、じゃあ第一弾は、メイクに決まりね」
エミが、わくわくと楽しげに頷いた。
「それで、どうやってメイク変えてもらおうか? たぶん普通に化粧品オススメしても、美都のことだからいいよって乗ってきてくれなさそうでしょう?」
「ああ、それはそうだよねぇー……」
アミに言われて、エミが再び考え込んだ。