潰れないように一番上に入れておいたそれを、セシリアはじゃんっと取り出した。
「アラン皇子、デリック皇子~!」
呼ばれた皇子たちがセシリアへと視線を動かす。
その手には古びた紙が筒状に丸められていて、興味を持った子どもたちは一目散にセシリアの元へと向かった。
「なんですか? それ」
早く見せてと言わんばかりに覗き込む子どもたちに、セシリアは「ふふふ……」と意味深な笑みを浮かべる。
冒険の扉を開けるようにゆっくりと紙を開いていくセシリア。
その全てが明らかになると、期待に胸を膨らませていた子どもたちは、あっと目を見開いた。
「お兄様! 宝の地図ですよ!」
「わあ……!」
子どもたちは目をキラキラと輝かせている。
地図には皇宮と森**********************
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