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春、中学一年生
桜の花が咲き誇る
春の暖かさが感じられる季節になった。
友達と登校すると、
学校の玄関にはクラス表が張り出されていた。
ともか「私は一組なのか…。」
私はぽつりと呟く。
さくやくんの名字は後のほうだからいるとしたら下のほうかな。
一組の表を上から下まで目を通す。
何度も見返した。
それでも彼の名前はなかった。
由紀「やった!ともちゃんと同じクラスだね!」
彼女の声が遠くから響く。
ともか「え、ああ、そうだね、由紀ちゃんといっしょでうれしいな。」
私はさくやくん以外眼中に無かった。
私は強ばった表情を咄嗟に隠し、笑顔を貼り付ける。
茜「ねえ!!ともかちゃんと離れちゃった!!最悪!!」
と茜ちゃんが嘆くように言う。
ともか「え、ほんとだ…マジ最悪。」
顔を覆い、悲しげな声色を出す。
せめて、彼女と違うクラスで本当によかった。
由紀「ともかちゃんと校外学習行けてうれしい!」
と由紀ちゃんが嬉しそうに言う。
ともか「ああ、うん。」
由紀ちゃんの話が頭に入らない。
私はこの先どうすればいいの。
さくやくんとさらに距離が開いてしまう。
遠ざかっていく背中に私は絶望する。
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