彼女の顔が頬をピンク色に染め、好奇心で瞳はキラキラ輝いている
それがどんなに刺激的でも、今夜は自分はひたすら耐えるしかないのだ
今夜は彼女に主導権を握らせて、自分が代わりに受け身にならなければいけない
彼女の舌がそっと入ってきた、柚彦は息をのんだ、こんなにもなまめかしい口づけは初めてだった、彼女の体を抱きしめられたらどんなにいいか
ためらいがちな彼女の舌の先が、自分の口の中をさぐる
柚彦は過激にならないように注意しつつ、彼女に調子をあわせて、あくまでも優しくそっと舌をからめた
次第に彼女は大胆になっていき、今は夢中になって舌を動かしている
角度を変えたり、圧迫の度合いを変えたり、早くしたり遅くしたりするものだから、柚彦は我慢の限界に達するのではないかと恐れた
抑えようとしてもうめき声が自然と漏れる、ピンと張った手錠を無意識に力いっぱい握りしてめていた、ようやく彼女は唇を離し身を引いて柚彦を見た
顔をバラ色に染め、目は潤み唇もふっくらと腫れていた
愛の喜びに目覚めた女性の顔をしている、柚彦の心はいっそう募り、両手の自由以外は何もいらないと切に思うほどだった
けれども彼女に触れないからこそ、この喜びが得られるのだと自分を戒めた
「その・・・教えて・・・他にどんなことが出来るのか・・・私・・・あんまり知らないものだから・・・あっ!まって 昨日あなたがしてくれたことで、とても気持ちよかったことが・・・・ 」
彼女はかがんで柚彦の耳に優しくキスをした
それから耳たぶを口にふくみ軽く歯でかむ
「ああ・・・」
柚彦がびくっと震えるのを見て彼女は微笑んだ
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