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〈凸もり視点〉
「凸さん何書いてるの?」
隣からおどろくちゃんが覗き込んでくる。
「お礼の手紙だよ。さもさんのこと教えてくれた人から。」
「あ、もしかしてこの前言ってた情報屋さん!?」
「そう。よく俺たちに情報提供してくれる情報屋さんね。」
「…その人って信用できるの?」
さもさんが不安そうに聞いてくる。
まあ無理もないよな、こんな世界じゃ。
「大丈夫だよ。一応中立の立場ではあるけど、政府の敵ではあるから。」
「…そっか」
「ねーねー、その人どんな人なのだ?」
おどろくちゃんに聞かれて、俺は「うーん」と唸る。
「その人色んな物とか姿に変身できる能力で…俺があった時も本当の姿だったのか分からないんだよね。」
「そうなんだ…凸さんが会ったときはどんな姿だったの?」
「ロングの黄緑色の髪で…目は水色だったかな。けどその人、人と会うとき必ず能力を使ってるって言ってたから…」
「うーん…結局分からず仕舞いかあ…」
「…まあ、模索するのもその人に悪いし、この話は終わりにしよ?」
『はーい』
〈???視点〉
満月が浮かぶ夜空の下で、俺は立ち止まる。
「…おい!いたぞ!」
「本当か!?貧民街から居なくなったと聞いたが、まさかこんなところに居たなんてな!」
後ろから気配、二人
俺は跳び上がり、敵の後ろに着地する。
バンッ!バンッ!
「がっ!」
「ぐはっ…」
「おい!どうした!」
「は、こいつ…」
敵の仲間が来た。
「うーん…もういいですかね…」
「は?なんのこ…」
その瞬間、敵の両足が吹き飛ぶ。
本当に一瞬、そのせいで体は斬られたことに気付かなかった。
「あ、あああああああ!?!?!?!?」
「政府に伝えておいてください、さもくんはある組織に入りました。もう近づくことも出来ない。と…」
まあ、聞こえてないみたいですけど…
「ま、待て…」
さっき撃った内の一人が、僕のことを呼び止める。
「お、お前…何者だ…?さぁーもんじゃないんだろ…?」
僕は能力を解除する。
暗すぎて僕の姿は見えないだろう。
「…しゃけぱーくんとでも呼んでください。僕は政府以外は中立の立場。ただそれだけです。」
コメント
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しゃけぱー!