【 第 弌 話 】
「 … 鐵腸 さん ? 」
. 嗚呼 、 俺 でも 分かる 。
. 今の 条野 は _
. 途轍もなく 不機嫌 だ ‼︎
「 如何した 条野 ? 」
条野 は 深呼吸 を し 一拍 おいて
応えた .
「 平気 な 顔 して 云うな 馬鹿
. 何も かも 全部 声 に 出ている
. んです よ ! ! !
. もう嫌だ … × んで 欲しい … 」
彼 は 耳元 の 鈴 を 荒ぶらせ
少し 大きめ の 声 で 怒鳴る
ここまで 全て ノンブレス で 言って
いる . 凄い .
「 そんなに 怒るな 条野 。
. 老化 してから シワ が 増えるぞ 。
… 条野 、 後 … 」
悪気 は 無い 。 多分 。
けれど 此れ は 誰でも 苛つく
でしょう 。
… 何 か 言い掛けましたけど 勘違い
でしょうね 。
「 誰の 所為 だと ⁉︎ ⁉︎ ⁉︎ 」
鈴 の 音 を 激しく 鳴らし 乍
彼 は 声 を 荒げる .
鈴の音 と 条野 の 声 は
鐵腸 が 云う つもり だった
言葉 を 遮るには 充分 な
騒音 だった 。
「 だから 、 条野 ! ! 」
「 だから 貴方 は 何時も … ! 」
「 条野 ! だから 、 … ! 」
「 だから 最初から 私 は _ ! 」
・
・
・
その場 の 空気が 変わった 。
「 _ 採菊 . 良い加減にしろ 」
条野 は びく 、 と 驚いた 様に
肩を 跳ね上げ . 一歩 下がる .
「 _ だって 貴方 、 ! 」
条野 が そう言った 瞬間 、
条野 の 手首 と 口 を
鐵腸 が 塞ぎ 、 掴んだ 所為 で
喋る 事 も 手を 動かす 事 も
出来なく なる .
「 落ち着け 採菊 .
. 今 は 口論 を している 暇
. は ないだろう 。 」
そう言う と 条野 の 手 と 口 は
解放 される 。
「 _ はあ 、 そうですね .
私 と した事 が 冷静 では
無くなる なんて 、 」
「 … 嗚呼 、 大丈夫 だ .
_ けれど 」
彼ハ 当タリ 前ノ ゴトグカク 云フ .
「 今から 一緒 に × ぬ の
だから 喧嘩 は 辞めよう . 」
白髪 の 彼は 同意する かの様 に
微笑 んだ .
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