テラーノベル
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たった1人居る部屋
窓の外に目をやれば雨が降り
ポタポタと雨音が聞こえてくる
ふと、目を丸くした
「ずぶ濡れじゃねあの人」
外には1人の男性が
傘を持たずに立っていた
「あ、あの、!!」
急いで外に出て彼に声を掛ける
「………………」
声を掛けても反応は無い
きっと雨の音で聞こえないのだろう
だから
「あの!!!!!」
大声で声を掛けてみた
「………はい。」
「え、っと、大丈夫ですか、?
傘、要らないんですか?」
「あぁ、はい。大丈夫です」
そう言いながら微笑む
これは正常じゃない
「え、風邪引きますよ、?」
これが多分正常な対応であろう
「だいじょ__クジュンフェッ」
いや嚔してんじゃん
って事は寒いんじゃん
ほんで嚔独特だな
「はぁ、取り敢えず中入ってください」
「はい……………」
渋々家の中に入る彼を見て
少し上から睨んでいたのはココだけの話🤫
「お邪魔します………」
(うわ、コイツリビング入ってから言う系かよ)
彼は玄関に入った瞬間ではなく
リビングに入った瞬間言う派の人だ
(まぁ……どっちでもいいけど)
どっち派なんて正直どうでもいい
まずは
「何か暖かいものを持ってきますね」
彼が風邪を引かないよう暖かいものを差し出すのが正解だろう
「はい、どうぞ」
そう言いながら私は暖かいお茶を差し出した
「ぁ、有難う御座います」
浅くお辞儀をする彼を見て
(礼儀は良いのか悪いのか……)
そんな疑問を持ちつつ、
顔色は変えない
「あ、後カイロとか要りますか?
今の時期カイロ持ってないと死にますよ」
個人の意見でーす
「あ、良ければ是非、」
少し目を輝かせそれでも何処か遠慮しているような
(いい方だな70点)
初対面で礼儀の点数を付けてしまうのは辞められない
「カイロどうぞ」
「あぁ、有難う御座います」
はて、コイツは何時、帰るのだろうか
「あー。傘貸しましょうか、?」
「いえいえ、!!
大丈夫です、!」
「これ以上貸しは作りたくねぇし、」
聞こえたぞ
明らか小声で言ったよな
はい現行犯逮捕ー
「あ、もう帰りますね
色々と、有難う御座いました」
深くお辞儀をし、静かに帰って行った
「………………あれ」
雨が止み、五月蝿い程聞こえていた雨音が聞こえなくなった
「雨男かな………」
多分、嫌絶対
雨男は違う。
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彼 と 雨 音
#読み切り #残夜詩
最後に✍🏻
ぴむさん!!
素敵なコンテスト参加させて頂き誠に感謝申し上げます🙇♀️
とても書いてて楽しかったです!!
今回参加させて頂いたノベコンですが、
テーマと言う初めての縛りでして
マジテンアゲでしたね
テーマは[雨][氷菓][宵]の3つのテーマが有ったんですが、私は[雨]を選ばせて頂きました💞💞
どちゃくそ楽しかったです笑
私のストーリーを見て下さった人を虜に出来ますように(?)
と言う思いを込めながら作らせて頂きました🫶🏼💗
良ければ♡と💬宜しくお願いします🙇♀️
コメント
11件
急に名前呼ばれてびっくりしたわ いやぁ 、好きっすね 心の中とかみんながマジで思って そうなことばっかでおもろい
めいめいの作品これ含めで全て大好きです💖
あっすきです