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僕の終わりの物語

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僕の終わりの物語

22 - 第22話 居場所

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2024年10月12日

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母「ねぇ、保健室行ってないよね?」


赤「行ってないに決まってんじゃん笑!」


母「行っちゃダメだからね。勉強追いつかなくなっちゃうんだから。」
















は?

















なんでなんでなんでなんで?


やっと居場所が出来たのに。


やっと信じられる人ができたのに。



それを全部全部終わりにしなきゃいけないの?



意味わかんない。



苦しい。苦しいよ。









    













次の日…


俺は保健室にいた。



親のいうことなんて聞くわけねーじゃん。


でも、本当に大丈夫かな…?






先「ほら!いくよ!だいじょうぶ?」



下級生が相談を受けていて、


それが終わり、先生に連れて行かれている。



赤「(こんな薄っぺらい相談のせいで俺の時間奪われたんかよ)。」






保「色々大変だよねぇ…。」



保「りうらくんは最近大丈夫?」





そんなこと聞かないで。


苦しくなっちゃう。



目に溜まってくる涙。




赤「ポロッ」



静かに涙がたれた。









すると、さっき下級生を連れてきた先生が戻ってきた。





先「〜〜〜〜。」


保「ーー〜〜…」



先程の子について話しているようだった。








話が終わった。





先「りうらくんどーしたん?」


この先生は俺も見てもらったことがある。


優しくてすごく好きな先生だ。




先「りうらくんにしては珍しいね。」



赤「ウルウル」



また目に涙がたまる。




先「まぁ、たまにはいいんじゃない?」


先「先生たちが知ってる元気なりうらくんが全てじゃないもんね。」




赤「ポロッ…ボロポロポロ」



その言葉で、俺の目から大粒の涙が流れ始めた。




赤「ポロポロ…ヒックヒック…」





保「なんか会ったのかい?」



保「友達のこと?」


赤「フルフル」


保「家族のこと?」


赤「ウンウン」


保「え?お母さんに保健室いくなって言われたとか?」


赤「ポロポロウンウン」




保「え?図星?」


保「それはなんで?」






赤「なんかヒック…少し前に…

    

     勉強が追いつかなくなるから、

  

  保健室いくなって…ポロ」




保「りうらくんは実際に、追いつかなくなってる勉強がある?」




赤「ない…です。」



保「ないなら大丈夫だよ。」


保「なんなら、りうらくんより勉強ができない子はどうすればいいんだって話。」








保「〇〇先生がさっきも言ってたようにさ。


  元気なりうらくんも、りうらくん。

 

  保健室にきてるりうらくんも、りうらくん

  

  両方ともりうらくんなんだよ。


  それはどっちがいいとか悪いとかも


  ないからね。」




赤「ポロポロポロはい!」






やっぱり、保健室は俺の居場所だ。


誰にも譲れない、


生きるための居場所だ。


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