母「ねぇ、保健室行ってないよね?」
赤「行ってないに決まってんじゃん笑!」
母「行っちゃダメだからね。勉強追いつかなくなっちゃうんだから。」
は?
なんでなんでなんでなんで?
やっと居場所が出来たのに。
やっと信じられる人ができたのに。
それを全部全部終わりにしなきゃいけないの?
意味わかんない。
苦しい。苦しいよ。
次の日…
俺は保健室にいた。
親のいうことなんて聞くわけねーじゃん。
でも、本当に大丈夫かな…?
先「ほら!いくよ!だいじょうぶ?」
下級生が相談を受けていて、
それが終わり、先生に連れて行かれている。
赤「(こんな薄っぺらい相談のせいで俺の時間奪われたんかよ)。」
保「色々大変だよねぇ…。」
保「りうらくんは最近大丈夫?」
そんなこと聞かないで。
苦しくなっちゃう。
目に溜まってくる涙。
赤「ポロッ」
静かに涙がたれた。
すると、さっき下級生を連れてきた先生が戻ってきた。
先「〜〜〜〜。」
保「ーー〜〜…」
先程の子について話しているようだった。
話が終わった。
先「りうらくんどーしたん?」
この先生は俺も見てもらったことがある。
優しくてすごく好きな先生だ。
先「りうらくんにしては珍しいね。」
赤「ウルウル」
また目に涙がたまる。
先「まぁ、たまにはいいんじゃない?」
先「先生たちが知ってる元気なりうらくんが全てじゃないもんね。」
赤「ポロッ…ボロポロポロ」
その言葉で、俺の目から大粒の涙が流れ始めた。
赤「ポロポロ…ヒックヒック…」
保「なんか会ったのかい?」
保「友達のこと?」
赤「フルフル」
保「家族のこと?」
赤「ウンウン」
保「え?お母さんに保健室いくなって言われたとか?」
赤「ポロポロウンウン」
保「え?図星?」
保「それはなんで?」
赤「なんかヒック…少し前に…
勉強が追いつかなくなるから、
保健室いくなって…ポロ」
保「りうらくんは実際に、追いつかなくなってる勉強がある?」
赤「ない…です。」
保「ないなら大丈夫だよ。」
保「なんなら、りうらくんより勉強ができない子はどうすればいいんだって話。」
保「〇〇先生がさっきも言ってたようにさ。
元気なりうらくんも、りうらくん。
保健室にきてるりうらくんも、りうらくん
両方ともりうらくんなんだよ。
それはどっちがいいとか悪いとかも
ないからね。」
赤「ポロポロポロはい!」
やっぱり、保健室は俺の居場所だ。
誰にも譲れない、
生きるための居場所だ。
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