今回の当て字
蚯蚓・・・ミミズ
厠・・・トイレ
寝床・・・ベッド
⚠️嘔吐表現有り⚠️
⚠️ホラー表現注意かも⚠️
僕は駆け足で家路を歩いた
太宰「目眩がする…」
僕は上手く動かない足を必死に動かしながらこの長い長い家路を歩いた
太宰「ふぅッ…やっ、と…」
家に着く頃にはもう目眩や吐き気が限界に達していて、嫌な物がもう喉の手前まで来ていた
太宰「ぅッぐ…」
喉から何かが逆流していくのが分かる
嘔吐くのが止まらない
僕は急いで厠に向かった
太宰「ぅ゙ッお゙ぇ゙…ゲホッビチャッ」
厠に辿り着いたは良いものの
吐いても吐いても気持ち悪さが何処にもいかない
喉が胃酸のせいで焼け、酷く痛んだ
太宰「ゲホッギュルッお゙ぇ゙_ビチャッ」
涙が止まらない
苦しい、痛い
そんなこと思っても現状は変わらない
太宰「はぁッはぁ…ゲホッゲホッ」
僕が解放されたのはあれから15分ぐらい経った後だった
解放されたと言っても、厠から解放されただけだ
この気持ち悪さと喉の痛みからは解放されていない
今は風呂場にいる
お風呂に浸かり、片手にカッターを持っている
昨日の傷はまだ塞がっていない
その上からさらに切りつける
何時もより痛かった、傷口が抉られるのだ
しかしこの腕は僕の意思とは関係なく動く
止まらない、止まってくれない
気づけばお湯は紅く染まっていた
太宰「なんで、僕だけ…」
この時相当僕は参っていたのだろうか
涙が止まらなかった
全てのものが僕の存在を否定しているようにお前た
だから嫌いなんだ
その思い込みが嫌いなんだ
僕という存在を1番嫌ってるのは僕だ
不幸ぶるなよ、1番辛いのは僕じゃなくて僕なのに
僕は僕という存在すら否定したのに
僕は僕だろう?けど僕より僕の方が不幸だ
太「うるさい…うるさい、うるさい…黙ってよ…」
頭の中がうるさい
誰なの
君だよ
うるさい、黙れ
黙れ黙れ黙れ黙れ
太宰「黙れ!!!」
あ、れ…?僕、誰に言ってるの…?
太宰「うるさい…不幸ぶってなんかない…ただ、ただ…」
震えが止まらなかった
頭の声が分からなくて、頭が痛くて
なにか、開いては行けない蓋が開きそうで
怖かった
ただ、只管に怖かったんだ
お風呂から上がった
もう、頭痛が止まらなくて、目眩が止まらなくて、気持ち悪さも何処か行かなくて、苦しくて
寝床から動けなくて、髪を拭けなくて、手当なんてできなくて、逃げ場なんて何処にもなくて
もう、どうでも良くて
寝てたら死んでたらどれだけ幸せだろうかと考えながら僕は眠りについた
冷たい
目を開けると真っ黒な世界にいた
何も見えない、闇そのものだ
ただ、冷たい
重力もある、体が重い
僕はおそらくこの空間に立ち尽くしているのだろうか
膝の辺りまで冷たさを感じる
水があるのだろう
…寂しい
いつも1人になりたがった
でも、1人になると怖い
なんでなんだろうな、きっと人間が自分に無いものを強請るのと同じ理屈なのだろう
ないものねだりってやつだ
そんな時、2つの小さな光を見つけた
今にも消えそうな、小さな小さな光
僕はそこに歩いていこうとした
でも、足が動かなかった
足が何かの重りが着いているように重かった
あの光に進みたい
暖かいところに行きたい
そんな心とは裏腹に足は動いてくれない
どんどん体温が奪われていく
寒い
???「御眞ゑ畒、⌒っ緻&ニ」
どこからか声が聞こえた
それと同時に僕は何かに引きづり込まれた
寒い、冷たい
息が出来ない
下を見たら、無数の小さな光
…あぁ、君たちか
僕が殺した、蚯蚓のような君たちが僕を引きづりこんでいるんだね
執念深い奴らだ
僕の目の前に2つの光が来た
その2つの光、恐らく亡霊たちの目だろう
それは紅く染まっていた
酷く執念に駆られた、醜悪な目
僕をそれほどまで恨んでいるのか
その紅い目のやつは僕の首を締めてきた
???「御眞ゑ暢セ伊娜」
その声は脳内に直接入ってくる
耳の塞ぎようがない
不愉快だ
???「死ン弚死眞ゑ」
うるさい黙れ
???「死ン弚死眞ゑ」
黙れ
黙れ
黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!
???「死んでしまえ」
…え
聞き馴染みのある声
僕の目の前にいる紅い目のやつ
僕の首を絞めてるのは
….夢?
起きたら、ベットの上にいた
外はまだ暗い
そして同時に鼻を劈くような血のにおい
太宰「はぁッはぁッ…」
冷や汗が止まらない
なんだ、なんなんだ
嫌だ、嫌だ
何も考えたくない
死にたい
嫌だ、やだ
太宰「やめて…」
僕は片手に机の引き出しに伸ばした
そこの中に入っていたのは無数の小瓶
中からは、白い錠剤が出てきた
それを僕は頬張った
もう、何も考えたくなかった
壊れそうだった、頭が割れそうだった
あの光景が何も指し示しているかなんて
考えたくなかったんだ
太「あは、はは 」
頭がふわふわした
高揚感に包まれて幸せだ
太「あは、えへ、にじいほだぁ 笑」
楽しい、楽しいなぁ
でも、あ、れぇ…?
ぐるぐるするんだ
あれ、ぐるぐる止まんないや
ぐるぐるして、えぇ…と?
太宰「僕、何してるんだっけ…?」
その途端、急に吐き気に襲われた
厠に向かおうとした
でも、足が上手く動かない
おそらく貧血だ
吐き気が収まらない
嘔吐くのが止まらない
僕は足が動かなくて、その場に蹲るしか無かった
なんで…?こんなにふわふわすふのに
苦しい….いやだ
僕は近くにあった塵箱に手を伸ばした
太宰「おえ゙ッビチャビャッ」
吐いてしまった
最悪だ
太宰「お゙ぇ゙ッぅ゙ゲホッビチャッ」
本日2回目の嘔吐
最悪だ、本当に最悪だ
さっきの嘔吐でやられた喉がまた胃酸に焼かれる
痛い…痛い痛い痛い
誰か、たすけ…
無駄だよ
誰も助けてくれやしない
分かってるだろう?
助けなんて求めても無駄なんだよ
あぁ、まただ
頭に響く声
なんなんだ…お前らは僕を苦しめて何が楽しいんだ
僕はただ、ただ生きてるだけじゃないか…
お前らに敷かれた人生のルートを歩いているだけじゃないか
なんで、なんで僕だけこんな思いをしなきゃ行けないの
逃げたい
逃げたい逃げたい逃げたい
こんなの嫌だ、嫌だ…
そんなに僕が憎いならあの世に連れていけばいいじゃないか
僕を殺せばいいじゃないか
なんで、なんで
太宰「もう嫌だ、嫌だよ…」
僕の味方はいないの…?
?ゅ、治「助けすら求めちゃ駄目なの….?」
わぁぁあああ!🫠
これ、わかんなくなってくるねぇ…
難しい!
でもこういう鬱展開だぁい好き😇
みんな、体調不良はいいぞ…👍🏻
嘔吐&貧血大好き😇
ハート指定しちゃうよぉおん!
♡ 200
💬 1
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
読めない漢字がありましたらご質問下さい!
では、バイ乙ー!
コメント
16件
推しが苦しむのってなんでこんな性癖に刺さるんですか???? やばいあ…どんどん鬱になってくのさいこっっこうです! 窒素さん文才ありすぎますし天才です!もう好きです! 嘔吐っていいですよね…貧血もlove
どんどんっっどんどん不幸になってくれていいんだよだざちゃん!!!!んふふふ最高