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ロボロは、夢に出てきた大切なはずの人物を探るために、 居ても立っても居られずに押し入れを開ける。
古い埃の被った箱が出て来た。
もう開けていないようだった。 いつから開けてなかったんやろう。
手を伸ばして蓋を開けると、懐かしい匂いとともに、古いノートが現れた。
ページをめくると、幼い字で書かれた手紙や絵がいっぱい詰まっている。
その中に、見覚えのある文字があった。
「Zくんへ またあしたもあそぼな Rより」
一気に胸が締め付けられ、ロボロは動けなくなった。
忘れていたはずの、でも確かに存在していた大切な何かが、目の前にあった。
「ゾム……やったんかな?」
まだはっきりとは思い出せないけれど、確かに心の奥で響く名前だった。