梅宮に話してから気まずくて1度家に帰った
そして1年が帰ってるはずの時間帯に桜のアパートに向かった
扉を叩いて
皐月『桜、俺皐月だけど』
人声かけると中からバタバタ音がして勢い良く扉が開いた
桜「皐月!?今日途中で帰ったって聞いたけど大丈夫なのか!?」
こんなに心配してくれてるのに…今から話す事が申し訳なくなる…。
桜「取り敢えず中入れよ?」
皐月『…、うん、ありがとう』
中へ入った俺たちに会話は無く…
桜「えっと、何かあったのか?」
気まずそうに話す桜
皐月『…、本題を話すんだが、俺と別れて欲しい』
桜「は?」
皐月『急にごめん、でももう決めたから』
俺がそう話すと桜は震えて
桜「何でそうなんだよ!!俺が何かしたか!?俺はずっと皐月の事…、大事にしてたのにッ」
皐月『違う、お前らは何も悪くない、悪いのは俺だ』
桜「言ってる意味がわかんねーよ…」
皐月『…俺は愛情を知らないから、同じ立場に立てない、お前らに貰ってばっかじゃ、俺は嫌だ』
そう話すと桜は俯いて何も言わなくなった
皐月『じゃあ、そう言うことだから……』
桜「待てよ、愛がどーのこーの言ってるけど、確かに俺も愛情なんて分かんねぇ、知らねぇ、でも!この想いは偽物なのか!?心の奥底から好きだと思う気持ちはどうなるんだよ!?」
皐月『…ッそれも気の迷いだろ…』
桜「違う!!俺のこの気持ちを無駄にすんなよ!!俺にはッ皐月が必要なんだよ……。」
俺の服を必死に掴んで話す桜に心は痛むが……
皐月『……人は誤っても直せる、俺が居なくなっても大丈夫だ』
桜「違うッ!皐月だから!皐月しか居ないからッ」
皐月『ごめん、俺には返せるものなんてない、だからサヨナラだ』
桜は静かに涙を流しながら引っ張ってた指を離した
ごめん、で済む話じゃないのは分かってる、俺のワガママだ、俺だって好きで好きでどうにかなりそうなのに……、愛情を知らなければ好きの先が分からない、ごめんなさい、どうか俺を忘れて好きな人と一緒になりますように……。