あの日、あの子を止めていられたら良かったのかな…、
20˟˟年3月11日
少女とその友達はいつも仲が良かった。
そしてこの夏、またその2人は海へ遊びに出かける。
すると、その友達が「ねぇねぇ」と声をかけてきたんだ、そして私は「ん?」と返したんだ。
そしたら、その友達は「海ってなんでこんなに濁ってるんだろうね。」って言ってきたんだ。
確かに、私達の住んでる所は海が濁ってて中まで透き通っていなかったんだ。
すると、また友達は「海って煌めくことが出来るのかな」と言ってきた、だから私はこう言った。「夕日とかに来れば煌めくんじゃないかな?」って
そしたら、友達は無言のまま海に行ったんだ。
だけど、その時私は止めといた方が良かったのかもしれなかった、いやそれでも逃げれなかったかもしれないんだ。
友達が海に近づく前から波は少しずつ大きくなっていた、でもそれは”自然”だと思い誰もふれることは無かった。
ただ、それは大きな”間違い”ってことを目の前で海に教えられた。
友達は近づいた瞬間に大地震が起きて、一気に”大津波”が来て飲み込まれたんだ。
それを見た私は「…ぁ,ぇ…,?」と声が出なくひたすら涙を出しながら逃げる事しか出来なかった。
目に焼きつけることが出来ずに”私1人だけ逃げてしまった”んだ。
そして、”友達はお亡くなりになった”
それでも、当然の事だろう。
だって、あの子は”死を覚悟していたんだから”
あの子が海に近づいた時に最後のように”笑顔”を見せたんだ。
きっと、災害が起こることも全て把握の上で海に行ったんだ。
話している時も、あの子は真剣で私の背中を押してくれた。
「○○ならきっと大丈夫だよ」って言ってくれたんだ。
それも含めて、私は「ごめんね…ごめんね…!!」と泣き崩れながら言い続けたんだ、
それでも、私は”海を憎めない”
きっと憎んでしまったらあの子が悲しむと思った、
だから、私は”今日も生きるんだ”
そこから、数日後
私は家族の傍から離れて、あの子と最期の場所となる”海”へ向かった。
そしたら、あの子が砂場で寝っ転がりながら寝ていた。
もちろん息はしていない、当たり前だ。
だから、私は海でまた泣いてしまったんだ、そうしていたら涙が海に落ちた。
でも、そんな事を気にせずにしていると、徐々に”海が透き通る綺麗な海”になっていた、それを見た私はまた泣き崩れた。
今の時刻は夜の21時、だから夜の海で月に照らされているきれいな海を”1人で”眺めた。
その後、その少女とその友達は朝になり”死体”として発見された。
コメント
18件
サムネめっちゃ綺麗✨️百合ってあったから見に来たらめっちゃ良かったでございます☆
百合だァヘヘッ((
おー?!どんな物語になるんだ?