前回のあらすじ__
二人の喧嘩に惑わされる他のメンバー。
tkpn、ymdはそれぞれ二人と話し,真実を手にすることに。
そして,その他のメンバーも今回の事件について,話し合った。
その中で,tkpnはhrtiに会いに行こうと総統室へ向かう。
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コンコン
総統室をノックする。
hrtiからの返事はない。
まぁ予想していたことだからいいけれど。
入ってくるなとか言われてないし、入ってもいいよな。
俺は総統室に入る。
hrtiは黙々と、仕事をし続けていた。
少し前までのhrtiとは違う。
真剣で、真面目で、…何も無くなってしまったかのように。
tk「…hrti。本当は謝りたいんだろ、?」
hr「……」
hrtiからの返事はない。黙々と仕事をしているだけだ。
hr「ッッ…!」
tk「…まぁ、お前のことだし。本当はutくんと喋りたいんだろ?仕事がしたいんだろ?」
hr「…何回も言ってるだろッッ…!俺は謝るつもりなんかないッ!!」
tk「知ってる?
hr「はッ…?」
tk「言うのよくないかもだけど…、utくん泣いてたから。」
hr「は!?あいつが…?泣くってッッ…」
tk「自分が一番新人だから頑張ろうと思ったのにみんなに迷惑かけちゃったって。
utくん、すっごい悲しそうだった。」
hr「…悲しい…」
tk「そう。utくんの気持ちはhrtiに伝わった。
だけど、hrtiの気持ちはutくんに伝わってない。
だから今度はhrtiがutくんに気持ちを伝えるべきじゃない?」
hr「…それ、ymdにも言われた」
tk「えッ、うそ」
hr「……まぁ、ありがとな」
tk「…!」
…行く気になったらしいな。
hrtiは総統室を出て、歩いていった。
○○
目が覚めた。tkpnはいない。
俺は医務室に一人で寝ていたらしい。
隣には、本と、もう一つの粥があった。
本は暇つぶしにでも置いておいてくれたんだろう。
その本のページを捲る。これはどうやらある物語の本のようだ。
『幼馴染と紫の星』という本。
少しめくってみる。
この本の登場人物は、病気であまり動けない青の子と元気で明るい赤の子のお話のようだ。
元気で明るい赤……どうしてもhrtiを思い出してしまう。
ut「しゃべりたい…話したいな…」
こんなことを言っても叶うはずがない。
俺の体調が落ち着くまで、hrtiには会いに行けない。
たくぱんが安静にしていれば治るって言ってたから…
hrtiと喋りたい。こんな我儘言っていいのかもわからない。
だけど寂しいッッ…辛いッ…悲しい___
ut「!?hr…」
hr「体調悪くなんだろ。寝てろ」
目の前にはhrtiがいる。
なんで…、?
そう言いたかった。
だけど、はるてぃーから話しかけてくれた嬉しさで心が温かくなって、涙が溢れてくる。
はるてぃーが俺のその様子に気がついたら手を頭にポンと優しく置いてくれた。
ut「ッなん、で…?」
hr「本当は殴るつもりなんてなかったし,あんなこと言うつもりじゃなかった。
でも、ついカッとなっちまって言っちゃった。
お前を傷つけたのはもう手遅れかもしれないけど、…俺が間違ってた」
ut「ッ…!そんなことないッッ…!俺、が…迷惑かけたのが…」
hr「じゃあ、今度から心配させないでくれッ…」
ut「えッッ…?」
俺だって話したかった。俺が臆病だった…ッ!本当ごめんッッ…」
ut「hrti…ッ、ううん、大丈夫。俺も悪かった。ごめん」
hr「ッ…おう!」
hrtiは、いつもの笑顔で笑ってくれた。
なぁhrti。俺はその笑顔が綺麗で眩しくて、昔から大好きだったんだ。
これからもその笑顔を見せてよ。
end
コメント
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最高です。 続きの連載も楽しみにします!