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特別部隊はPCV-225を倒したものの、呪詛の王との戦いがまだ終わったわけではなかった。彼の最強の配下である「十二神将幹部」が、ついに動き出す。

朱音、透、百鬼、白川は、戦場に向かう途中、重要な情報を手に入れる。呪詛の王が向けた最強の幹部たち「十二神将」だ。

「十二神将…?」透が報告書を読み上げる。「呪詛の王の精鋭で、それぞれが都を壊滅させられるほどの力を持っているらしい。」

「厄介だな…こいつらは普通のやつとはわけが違う。」百鬼が低く唸る。

「バカだな、どいつもこいつも。」白川が冷めた声で言い放つ。「俺がいれば、十二神将だろうが百神将だろうが、どうでもいい。」

「油断は禁物。」朱音が鋭い目で白川を見つめる。「この戦いが最終決戦になるかもしれない。」

部隊が警戒を強める中、空気が変わった。呪力が異常なほどに膨れ上がり、その場の全員に圧倒的な威圧感が押し寄せてくる。

「来たか…!」透が刀を抜くと、視界の先に十二神将の幹部たちが現れた。

そのうちの一人、鋼の如き体躯を持つ男が一歩前に進み出る。「俺の名は、鉄堂。十二神将だ。」

鉄堂は腕を交差させ、鋭い目で部隊を睨む。「お前たちは、PCV-225を倒したそうだな。だが、それは序章に過ぎん。今度は俺たちが、地獄に送ってやる。」

鉄堂は巨体に似合わない速度で、突進してきた。彼の拳は鋼鉄の如き強度を持ち、一撃は地面を砕き、衝撃波を生み出すほどだ。

「やばい!」透が避けようとするが、鉄堂の拳が彼を捉え、壁に叩きつけられる。

「速すぎる…!」百鬼が驚愕しながら、矢を放つ。しかし、鉄堂はその矢を簡単に弾き返し、さらなる猛攻を仕掛ける。

「お前ら、弱すぎるな。」鉄堂が冷笑する。「こんな程度で俺たち十二神将に挑むとは、滑稽だ。」

そんな中、白川はゆっくりと立ち上がり、鉄堂をじっと見つめる。「お前、喋りすぎだよ。」

「何だと…?」鉄堂が怒りを露わにした瞬間、白川は鉄堂の背後に現れた。

「口だけの奴ってのは、やっぱりつまんねぇな。」白川は無感情に言い放ち、その瞬間、鉄堂の巨体が砕け散った。彼の拳を避けるどころか、反撃すら許さなかった白川の速度と力に、部隊全員が一瞬息を飲んだ。

「お前も十二神将の一人か?なんか期待外れだな。」白川は鉄堂の残骸を見下ろし、再び冷たく吐き捨てた。

鉄堂が倒されたことで、場は一瞬静まり返ったが、すぐに空気が再び張り詰めた。十二神将の残りの幹部たちが姿を現し、その中でも圧倒的な呪力を放つ二人が前に出る。

「我々が次に相手をしてやる。」女性の声が響く。彼女は冷たい微笑みを浮かべ、長い黒髪を揺らしながら白川に向き合った。「名乗るほどの者ではないが…本当の戦いを教えてやろう。」

「面倒くさい連中が次々と出てきやがる。」白川は無感情に呟きながらも、次の戦いに向けて気を引き締めた。

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