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𝕔𝕠𝕔𝕠
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あり
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ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗 攻
💛吉田仁人 受
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
放課後
授業が終わり、
俺は鞄に教科書をしまっていた。
💛「……。」
夏休みが終わってから、まだ数日。
久しぶりの学校生活にも、
少しずつ慣れてきた。
💛「……そうだ。」
俺は、教室の外にいる
みんなのところへ向かった。
💛「なあ。」
💙「ん?」
❤️「どしたん?」
🤍「……?」
💛「今日、放課後……食堂行かない?」
💙「食堂?」
💛「うん。勉強でもしようかなって。」
❤️「ええやん!」
🤍「……行きたい。」
💛「じゃあ、決まり――」
💙「あ、ごめん。」
太智が、思い出したように言った。
💙「俺、今日部活やわ。」
❤️「俺も部活や。」
💛「そっか。」
俺は柔太朗を見る。
🤍「……俺も無理。」
💛「なんで?」
🤍「……先生に呼ばれてる。」
💛「え?」
🤍「……勉強。」
💛「あ……。」
💙「柔太朗、頭悪すぎて先生に呼び出されとるんやって笑」
🤍「……言わなくていい。」
❤️「頑張りや〜笑」
🤍「……うん。」
💛「じゃあ……また今度かな。」
そう言った。
そのとき、
🩷「俺はー?」
💛「……先輩?」
いつの間にか。
勇斗先輩が、俺たちの近くに立っていた。
🩷「俺、部活ないけど。」
💛「……先輩も来るんですか?」
🩷「ダメ?」
💛「いや……ダメじゃないですけど。」
🩷「じゃあ行く。」
💛「……。」
💙「おー、じゃあ仁人と勇斗くん二人やな笑」
💛「……別に、そういうわけじゃ。」
❤️「楽しんでき〜笑」
💛「違うから。」
🤍「……。」
柔太朗はずっと勇斗を見ていた。
🤍「……俺も行きたかった。」
💛「頑張って。」
🤍「……うん。」
食堂。
放課後の食堂は、
昼休みよりもずっと静かだった。
俺と勇斗先輩は、向かい合わせに座る。
💛「……じゃあ、始めますか。」
🩷「うん。」
二人でそれぞれ教科書を開いた。
……。
💛「……。」
しばらく静かだった。
いつもなら勇斗先輩は、
もっと話している。
でも今は珍しく真剣な顔で
ノートを見ていた。
💛「……。」
……意外。
そう思った
けれど数分後。
🩷「……全然わかんね〜!」
💛「……。」
やっぱり。
いつもの勇斗先輩だった。
💛「先輩、さっきからそればっかりですよ。」
🩷「だって分かんないもん。」
💛「……どこですか。」
🩷「全部。」
💛「全部!?」
勇斗先輩がノートの上に
ぐったりと顔を伏せる。
🩷「もう無理〜。」
💛「まだ始めてそんなに経ってないですよ。」
🩷「仁人、教えて。」
💛「……仕方ないですね。」
俺は勇斗先輩のノートを覗き込む。
💛「ここは、こうして……。」
🩷「……。」
💛「それで、この式に当てはめて……。」
🩷「……あ。」
💛「分かりました?」
🩷「分かったかも。」
💛「本当ですか?」
🩷「多分。」
💛「多分?」
🩷「……分かんない。」
💛「もう。」
思わず笑ってしまった。
🩷「笑った。」
💛「笑ってません。」
🩷「笑ったよ。」
💛「……笑ってません。」
🩷「仁人、楽しそう。」
💛「別に。」
🩷「ふーん。」
俺はまた
自分のノートに視線を戻した。
しばらく二人で勉強する。
💛「……。」
静かだ。
勇斗先輩を見る。
さっきまで。
「全然わかんね〜!」
なんて言っていたのに、
今は真剣な顔で問題を解いている。
ペンを持つ手。
少しだけ眉を寄せた顔。
いつも楽しそうに笑っているのに、
今はいつもより大人っぽく見えた。
……この人。
よく見れば顔、
かっこいいなぁ。
………
……あ。俺、また見てた。
そのとき。
🩷「……俺のこと、なんでそんなに見てるの?笑」
💛「……っ!?」
勇斗先輩が顔を上げる。
🩷「さっきからずっと見てるけど。」
💛「見てません!」
🩷「見てたよ笑」
💛「……見てないです。」
🩷「じゃあ、何見てたの?」
💛「……。」
……。
何を…見てたんだ?
💛「……。」
俺は慌ててノートに視線を戻した。
💛「……勉強してください。」
🩷「話そらした笑」
💛「そらしてません。」
🩷「そらしてる。」
💛「……。」
勇斗先輩が楽しそうに笑う。
……。
俺はノートを見る。
そして問題を解こうとした。
……。
あれ?
俺こんなに時間経ってるのに、
なんでこれしか終わってないんだ?
俺……どこ見てたんだ?
………………。
………………あっ。
……。
……勇斗先輩だ///
俺がさっきからずっと見ていたのは、
ノートでも問題でもなくて
勇斗先輩だった。
💛「……っ///」
その瞬間一気に顔が熱くなる。
俺……
ずっと勇斗先輩のこと、見てたんだ///
俺は慌ててノートに視線を戻した。
……けどさっきより
もっと集中できなくなった。
🩷「仁人?」
💛「……なんでもないです!」
🩷「顔赤いよ?」
💛「……暑いんです!」
🩷「食堂、涼しいけど。」
💛「……うるさいです。」
勇斗先輩がまた楽しそうに笑う。
……。
なんでこんなに心臓がうるさいんだ。
そして俺は気づいてしまった。
……いや。まだ認めたくない。
でもきっと俺がさっきから
気になっていたのは
ずっと勇斗先輩だった。
コメント
1件
あ〜もう、この感じたまらんわ!仁人が無意識に勇斗先輩を見ちゃってるの、めっちゃ分かる。勉強中に「俺、どこ見てたんだ?」って気づくシーン、甘酸っぱすぎてやばかった。顔赤くなって慌てる仁人と、楽しそうにからかう勇斗先輩の温度差もいいな。食堂の静かな空気感が二人だけの特別な時間っぽくて、胸がきゅってなったわ。続きすっげえ気になる🔥