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𝕔𝕠𝕔𝕠
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あり
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ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗 攻
💛吉田仁人 受
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
次の日
いつものように学校へ行く。
💛「……。」
……昨日のことを
思い出さないようにしていた。
でも。
……勇斗先輩。
思い出してしまう。
食堂。二人きり。
そして。
🩷『俺のこと、なんでそんなに見てるの?笑』
💛「……っ///」
俺は慌てて顔を伏せた。
💙「仁人?」
💛「……ん?」
太智が不思議そうに、俺の顔を覗き込む。
💙「また朝からどうしたん?」
💛「……別に。」
💙「また顔赤いで?」
💛「赤くない。」
❤️「また何かあったん?笑」
💛「何もない。」
🤍「……。」
柔太朗が
俺のことを見ていた。
……。なんだろう。
💛「……柔太朗?」
🤍「……何でもない。」
💛「そう?」
🤍「……うん。」
そのまま俺たちは、
それぞれの教室へ向かった。
休み時間。
廊下を歩いていると。
🩷「仁人。」
💛「……先輩。」
また心臓が少しだけうるさくなる。
🩷「おはよ〜。」
💛「……もう昼です。」
🩷「また言われた笑」
勇斗先輩が楽しそうに笑う。
💛「……先輩。」
🩷「ん?」
💛「昨日のことなんですけど。」
🩷「昨日?」
💛「……その。」
……言えない。
昨日俺が勇斗先輩のことを
ずっと見ていたこと。
そんなの言えるわけがない。
ってか俺は何を言おうとしているんだ?!
💛「……何でもないです。」
🩷「ふーん。」
……。
またその顔。
絶対何か分かってる。
🩷「仁人。」
💛「はい?」
勇斗先輩が少しだけ俺の顔に近づく。
💛「……っ。」
🩷「今日も顔赤いね笑」
💛「赤くないです!」
🩷「赤いよ。」
💛「……暑いんですぅ!」
🩷「昨日もそれ言ってたよね笑」
💛「……うるさいです。」
すると。
🤍「……何してるの?」
💛「……柔太朗。」
後ろを見る。
柔太朗が俺たちを見ていた。
🩷「別に?」
💛「何でもない。」
🤍「……ふーん。」
💛「……。」
……なんだ。そのふーん。
最近柔太朗の「ふーん」が、
少し怖い。
🤍「……仁人くん、行こ。」
💛「え?」
俺は軽く腕を引かれた。
🤍「……。」
💛「?」
💛「じゃあ、先輩。」
🩷「……うん。」
俺と柔太朗はその場を離れた。
後ろから
🩷「……仁人。」
名前を呼ばれた。
💛「……?」
振り返る。
🩷「またね。」
💛「……はい。」
……。ただそれだけなのに。
💛「……っ。」
また心臓がうるさくなった。
放課後
💙「仁人ー!帰ろーぜ!」
❤️「今日は寄り道せん?」
💛「いいよ。」
太智と舜太が俺を呼んだ。
🤍「……俺、ちょっと用事ある。」
💛「そう?」
🤍「……うん。」
💙「じゃあ、また明日な!」
🤍「……うん。」
💛「またね。」
🤍「……また明日。」
俺たちは柔太朗と別れた。
🤍「……勇斗。」
仁人たちがいなくなったあと、柔太朗は
廊下を歩いている勇斗を呼び止めた。
🩷「ん?」
🤍「……少し、話したい。」
🩷「珍しいね。」
🤍「……。」
柔太朗は少しだけ黙った。
いつもならこんなこと言わない。
でも今日は
言わなければいけない気がした。
🤍「……勇斗。」
🩷「ん?」
🤍「俺…仁人くんのこと好きだから。」
🩷「……。」
その瞬間、勇斗の表情が少しだけ
変わった。
今まで二人は仁人を挟んで
何度も張り合ってきた。
でもはっきり「好き」と言われたのは
初めてだった。
🤍「……だから。」
柔太朗は勇斗をまっすぐ見る。
🤍「……俺も、手加減しない。」
🩷「……そっか。」
勇斗は少しだけ黙った。
そしてふっと笑う。
🩷「俺も。」
🤍「……。」
🩷「手加減しないから。」
柔太朗が勇斗を見る。
勇斗は少しだけ笑って
🩷「……な?」
🤍「……うん。」
二人の間に少しだけ沈黙が流れる。
でももう以前とは違った。
ただ仁人を気にしていた。
ただ張り合っていた。
それだけじゃない。
🤍「……負けないから。」
🩷「俺も。」
二人はそれだけ言って、
それぞれ違う方向へ歩き出した。
次の日
💛「……おはよう。」
いつものように学校へ行く。
すると
💙「仁人、おはよ!」
❤️「おはよ〜!」
🤍「……おはよう。」
💛「おはよう。」
そして
🩷「仁人。」
💛「……先輩。」
💛「おはようございます。」
……。なんだろう。
今日は二人の様子が、
少しだけ違う気がする。
💛「……?」
その日の昼休み。
🩷「仁人、一緒に食べよ。」
💛「……はい?」
🤍「……俺も。」
💛「……え?」
❤️「笑」
💙「おー笑」
💛「な、何?」
🩷「何って?」
🤍「……一緒に食べるだけ。」
💛「……。」
……。別におかしくない。
ただなんとなく二人の空気が
いつもと違う。
💛「……まあ、いいけど。」
五人で食堂へ向かう。
その途中
🩷「……。」
🤍「……。」
勇斗先輩と柔太朗が
一瞬だけ目を合わせた。
……。何か
あった?
💛「……。」
俺には分からなかった。
……なんだか最近この二人の様子が
少し変だ。
でも俺はまだ知らなかった。
――俺の知らないところで、
二人の間で、
何かが始まっていたことを。
コメント
1件
おお…第21話、読み終わりました。柔太朗が勇斗先輩に「俺、仁人くんのこと好きだから」って直接言ったシーン、めちゃくちゃ心臓にきましたね。今まで仁人を挟んで張り合ってた二人が、初めて真正面から「好き」って言葉でぶつかり合う…あの空気感、すごく良かったです。それでいて「手加減しないから」ってお互いに言い合うところ、仁人を巡る戦いが本格化する予感がしてゾクゾクしました。仁人だけがまだ気づいてないっていう構図も、この先どう転ぶのか楽しみです。続きが気になる…!