テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
このノベルは『ハンドレッドノート』の二次創作です。
ようつべでストーリーやショート動画などを投稿されています。気になる方は是非
今後とも瑠衣くんメインです。
支部であげる前の練習なのでいつか同じものがあがるかもです。
今回の内容としては瑠衣くんの過去の捏造ですね。幼児化してもらって記憶も当時の時の…てことになります。
他ハウスも出てきます。他ハウスの人物からの好感度は本家より高めです。(愛されて欲しいので)
子供の瑠衣くんを分かりやすくするために『るい』と表示します。
まぁ要するに”なんでもありな方のみ”
お読みください
前書きは以上です
これをきっかけに少しでもハマってくれる人が居たら嬉しいです
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not side
日々増え続けるTOKYOCITYの犯罪に対処するために創設された
《 統一名探偵組織》ネスト
ネストにおける最小捜査単位は
1人の名探偵と2人の記録者《レコーダー》で構成され、「ハウス」と呼ばれている
が……
ここ斜目町に事務所を建て構えるあるハウスからは依頼でもないのに2つの影が動き続けている
仁「くそッ…さっきまでここで大人しくしてたはずなのに…!」
杖道「仁、まずは落ち着け…焦っていても何も産まん 」
仁「分かってる…」
杖道「不甲斐ないな…少し目を離したばかりに…」
仁「あんな状態なんだ、まだそう遠くへは行ってねぇはず。今から足跡を追えば間に合うはずだ」
杖道「だな。仁が視ている間私は目撃情報がないかすれ違う人に聞いてみよう 」
ストリートを生きる少年達は良い環境で育った訳ではない。社会から取りこぼされてしまった彼らはたった1人の名探偵の背中を追って今日も空へ羽ばたこうと上を向いて歩き続けている。
決して順調とは言えない道のりだが明るい未来の為に、自分自身の為に向き合っている。今日も、昨日も、明日も
そんな中、誰しものお手本のような名探偵は珍しく落ち着きのない脚で守り続けている街を走り回る
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まどか side
まどか「…」
健三「まどかさん?急に立ち止まってどうしましか…?」
誠一「ちんたらしてないではよ事務所戻るで〜」
まどか「…か…た」
健三「え?」
まどか「疲れた!!」
誠一「…は?」
まどか「もう一歩たりとも歩けない!」
誠一「はぁ!?」
まどか「誠一!おんぶ!!」
誠一「お前なぁ!?ここ1週間まともに外に出とらんから体力落ちるんやぞ!?あと少しなんやから自分で歩きぃ!」
健三「まどかさんを無理に外に連れ出した愚か者はどこのどいつでしょうね…?少なくとも今回はまどかさんが直々に現場に立ち往生してなくても解決できました。誠一くんはもう少し自分の言動に責任を持つことですね」
誠一「なんやと!?俺が連れ出さないといつまで経ってもぐーたらしてるだけやろ!!」
健三「はぁ…いいから黙って腰を下ろしなさい…誠一くんの分際でまどかさんに反論など100億年…いや来世でも早いですから」
誠一「あーもううるさいわ!!?今日という今日は甘やかさんと決めとるんや!!事務所まであともう少しなんやから自分の足で歩けい!!!」
まどか「えぇー誠一のケチ!!」
誠一「ケチで結構や!!!」
なんだよ誠一ドケチ…僕を外に引きづりだしたのは誠一なんだから健三の言う通り自分の行動に責任を持って少しくらいおぶってくれたっていいじゃないか、
ケチなのには変わりないけど歩く速度は疲れきった僕に合わせてくれるのは気づきてても絶対口にはしないから。
まどか「…ん?」
誠一「どないしたん恵美?」
まどか「こんな一本道に子供が1人…」
健三「本当ですね…近くに親らしき人物はいませんね、」
誠一「なんや迷子かぁ?しゃーない近くの交番まで付き添ってやるかぁ!」
まどか「えぇ〜…」
誠一「明らさまに嫌そうな顔すんなや!!自分から言い出したんやろ!?」
まどか「最悪だ…口にしなければ良かった、、」
健三「…ふふ」
まどか「…なに?」
健三「お優しいまどかさんのことです。心の底から後悔はしてないのでしょう?」
まどか「してるよ、すっごい後悔してる。これじゃあ早く事務所に帰れないじゃないか」
健三「でも見て見ぬふりをしたらきっと寝覚めが悪いでしょう」
まどか「なんだよ…やけに突っかかってくるじゃないか」
健三「ジェラシーですよ。」
冗談か分からない冗談はやめてくれないかな…健三のは本当にどっちか分からない。
お人好しが5歳くらいの子供に駆け寄るから仕方なく僕たちもその後を追った。
健三「女の子…でしょうか?」
誠一「お嬢ちゃん迷子かぁ?お母さんとはぐれてもうたんか?」
子供?「…っ」
誠一「うお…お人形さんみたいにえらい綺麗やなぁ!」
子供に話しかける時にワントーンあがる優しい声、足を畳み腰を下ろして目線を合わせるその姿勢、大体の子供は誠一の笑顔を見て警戒心を解く子がほとんどだ。
だけど目の前の子供は無表情で何処か怯えている目をしていた
まどか「…」
この子供に何処か面影が見える。けれど記憶を辿るまでもこんな歳相応ではない子供に見覚えはない。
誠一が声をかけても子供は反応を示さない
誠一「うーん…母親とはぐれて心細いんやろなぁ…」
健三「ご両親が心配してるでしょうし、どのみち警察へ行ってみましょう」
誠一「そうやな…よし!今から安全な所に行ってお嬢ちゃんの母親に会わせてやるからな!!」
誠一が手を繋いで子供はやっと口を開けた
子供?「…母上と父上は此処にはいません」
誠一「え?」
健三「…どういうことですか?」
子供?「きっと…母上達はパリにいます」
健三「パリ?ではどうして貴方は日本に…?」
誠一「両親とは違う別の大人と来たんか…?」
子供?「…分かりません」
誠一「分からない…?」
子供?「気がついたらこの国に…そして目の前に知らない人が2人立っていて…その人達は私を知っていたようなので、」
健三「着いて行った、と…」
誠一「でも自分にとっては知らない人やったんやろ?不用心なやっちゃなー…」
健三「でもその人達がいないということは、逃げてきたのですか?」
誠一「そんな怪しい奴らやったんか?」
子供?「いえ…確かに2人とも目つきは悪くて最初は怖かったです…でも、、 」
誠一「でも?」
子供?「母上の方がずっと怖いですから…」
誠一「?」
健三「…」
まどか「ねぇ君、そういやまだ聞いてなかったね。名前は?」
健三「まどかさん、?」
子供?「…連城、るい」
誠一「おぉ!ええ名前やなぁ!可愛らしくて似合っとるで!」
子供?「…」
まどか「やっぱり、ね…」
誠一「恵美?やっぱりってどういうことや?」
まどか「誠一、この子供…”女の子”じゃないよ」
誠一「…はぁ!?」
まどか「なんでこんな状態になってるかは…検討もつかないね、」
誠一「ちょ、ちょっと待て恵美!?」
健三「まどかさん?少々理解が追いつかないのですか…」
まどか「そうだね、簡潔説明しよう。そこにいる子供はね…物怪瑠衣だよ」
誠一「物怪瑠衣って…ホークアイズの!?」
健三「言われてみれば確かに面影が…! 」
誠一「ちょ、ちょい待てぃ!さっき子供は連城って言うてたやなかいか!」
まどか「あぁ、おそらく連城が本物の姓だろう。」
健三「ではどうして”物怪”という偽の姓を名乗っているのでしょう…?」
まどか「それは僕にも分からない。何か深い事情でもあるんだろ」
誠一「でも、ほんまにこの子供が物怪なんか…?」
健三「面影があるとはいえ…私もあまり…」
誠一「あんな明るい物怪が…ずっと無表情で…」
まどか「…僕も名前を言われるまで確証が持てなかったよ。…ほんと、信じられないよね」
彼に会った人は口を揃えて言うはずだ。
『明るく元気で太陽のような少年だ』 と…。
僕らもそう思ってた。あのハウスは探偵があれだし、もう1人の記録者が年長者の枯柳杖道だ。だからこそ彼の底知れずの明るさが際立っていたのだろう。
そしてあのハウスは彼の明るさに救われているのだと…。
存在感が大きい太陽が、400倍小さい月に隠れている。
先程誠一に『人形みたい』と言われたとき、僅かに表情が強ばっていたように見えた。きっと地雷だったのだろう。
それでも、歳不相応に感情を押し殺している姿を見て僕は人形みたいと思ってしまった。
まどか「僕も信じたくないよ、もしかしたら偶然同じ名で偶然似ているだけかもしれない…。だから確認してみよう」
健三「確認…? 」
まどか「さっき物怪瑠衣が言ってた”知らない2人”はきっとホークアイズの2人だろう」
誠一「…あぁ!!それなら物怪が知らなくても、2人が知っとるのは当然か、!」
まどか「それに物怪瑠衣の生まれはパリなはずだよ」
誠一「は!?ハーフなん!?てか恵美はなんでそんなこと知って…」
健三「つくづく馬鹿なんですね誠一くんは。まどかさんですよ?ホークアイズの皆さんとは何度も事件の先で顔を合わせています。記録者なら他ハウスの情報を少しでも頭に入れたらどうですか?ネストのデータベースに多少は人物の情報が書いてあるでしょう」
まどか「そ。だから健三。連絡してくれる?…『君のところの記録者、小さくなって脱走してない?』って」
健三「ええ、今すぐ」
まどか「さて、と…ここで待っていても仕方ないから帰ろう」
誠一「物怪を俺らの事務所で預かるんか?」
まどか「どうせあいつらは遅かれ早かれ来るさ、ここで待ってても事務所でも変わらないだろ。」
誠一「まぁそうやな……物怪!やなくて、…」
健三「はぁ…るいさん?このうるさいお兄ちゃんが運んでくれるそうですよ」
誠一「お前は一言余計やねん!?…ほら、ここ乗れ!」
まどか「遠慮はいらないよ。誠一の背中は寝心地がいいんだ。こんな機会滅多にないんだ、君はまだ子供だし大人に甘えてなよ。
るい「…」
誠一背中は僕だけの特権だと思ってたのに、まさか僕から譲るなんてね、
でもずっとあんな調子じゃどう扱っていいか分からないし、なにより僕らがいじめてるみたいじゃんか。
今日は太陽がずっと雲に隠れていて僕にとっては過ごしやすいはずなのに。
近くにいた太陽が消えるだけでこんなにも気持ちが薄暗くなるものなのか…。
ただそれだけで、世界が変わるものなのか。
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まどか side
誠一「着いたで〜!デカイベッドくらいしか置いとらんけどゆっくりしてきぃ〜!」
るい「…」
まどか「ふわ〜…疲れたら眠気が…」
誠一「帰って即刻ベッドに直行すな!?手洗いうがいせぇ!!」
健三「まどかさん紅茶はいかがです?」
まどか「ん〜あっさりしたやつがいい〜」
健三「少々お待ちを」
誠一「いつの間にか昼過ぎやんけ…オムライスでも作るかぁ」
まどか「ふぁ……」
るい「…」
まどか「…」
るい「…」
まどか「…ねぇ、いつまでそこに突っ立ってるのさ」
るい「…?」
まどか「そんな所にいつまでもいられても邪魔だろ?そこの椅子にでも座りなよ」
るい「…はい」
事務所に戻るまでに少し調べてみたけど、 『連城』って有名な華道家なんだ…
誠一がフローリスト時代に少し教わったから多少花には詳しいけど…生け花は入り込めば入り込むほど難しいって言ってたっけ
あ、だから年末の時誠一のと華道家の生け花の違いが分かったのかな
もう少し『連城』について調べてみて…
るい「あの…」
まどか「なに?」
るい「やっぱ私、帰ります…」
まどか「はぁ?なんでさ?」
るい「ここにいても迷惑でしょうし…」
まどか「…じゃあどこに帰るの?気がついたら日本にいて、付き人もいない。頼れる大人が近くにいない。そんな君がどうやって?子供が1人で歩けるほど此処は治安のいい街じゃないよ」
るい「…」
まどか「それに、」
るい「…?」
まどか「此処には君の母親はいない。だからその喋り方やめたら?あとその姿勢」
るい「でも、こうしないと…」
まどか「そもそも君、れっきとした男の子だろ?なんで女性物の服着てるわけ?自らその服着てるわけじゃないんだろ?」
るい「これは…」
まどか「…君、跡取りだったんだね」
るい「…はい。でも…」
まどか「跡取り”娘”…どうせ母親がそう望んだんだろ。それでこんなことさせられてるって訳だ」
まどか「…それで?」
るい「…ぇ?」
まどか「本当はどうしたいの?僕にはこのままでいいと思ってるように見えないんだけど?」
るい「…っ」
まどか「もう一度言う。此処には君の母親はいない、君がどんな風に何を話そうがどんなことしてようが…君の知る人には知れ渡らないよ。 」
るい「…!」
健三「ネストには守秘義務があります。貴方が何をしてようが誰も口を割りませんよ 」
誠一「そうそう、約束や!俺らは物怪が嫌がることせん。ほら!!」
るい「もののけ…?」
誠一「あっ、!?」
健三「はぁ…阿呆…」
誠一「ぐっ…なんもない!約束や!!ほら小指出しぃ!!」
るい「…うん」
誠一「よし!腹減っとらんか?オムライス作ったんや、食べぇ!」
るい「美味しそう…」
誠一「ほんまかぁ?はよ食うて感想聞かせてや」
るい「うん…!」
健三「紅茶もどうぞ、ゆっくり飲んでくださいね」
まどか「やけに遅かったじゃないか」
健三「なにやら話し込んでいたようでしたので…」
まどか「なんだよそれ?」
誠一「恵美が子供に積極的に話しかけるなんて珍しいな?」
まどか「…今はあれなだけでただの子供ってわけじゃない。それに一応知り合いだし…」
誠一「でも物怪、恵美のお陰で吹っ切れたっぽいな」
健三「えぇ、やっと子供らしく…笑っています」
まどか「…」
るい「美味しいです…!こんな美味しいの初めて…」
誠一「ほんまか!気に入ってもらえて良かったわ!」
るい「こんな美味しいの…どうやって作ってるんですか、?」
誠一「え?どうって…普通に卵割って…」
健三「誠一くんの作ったご飯が今までで1番…ちゃんとした職人が作ったものを食べたらもっと驚きそうですね、」
まどか「それはどうだろうね…?」
健三「え?」
まどか「連城家は有名な華道家だ。それなりに裕福なはず、着ている服の布も高級な素材を使っている。」
健三「…なるほど、」
まどか「そんな有名な一族がねぇ…」
健三「シェフを雇っていない訳がない…ということですか、」
まどか「家ではそれなりに高級な食事をしていたはずだよ」
健三「…それでも、ごく普通の誠一くんが作ったオムライスが1番というわけは…」
まどか「家では、味を楽しんでられる余裕がなかったか…」
健三「味覚よりも大事な何かが…?」
まどか「…カトラリーの持ち方が凄い綺麗だ。普通の人はあそこまでじゃない」
健三「ほんとですね…。それに、我々も出会った時から姿勢がものすごい綺麗でした」
まどか「…当 の本人は自分の行動が母親に知られないって分かってから笑顔を見せるようになった…… 母親の顔色を伺って過ごしてきたんだろ」
健三「母親の…」
まどか「きっとテーブルマナーや普段からの行動に厳しく躾されてたんだろ…僕や誠一に
言われなきゃ何も出来ないのも、母親に言われた通りに動かなきゃ怒鳴られたりでもしたんだろ…」
健三「それは、まるで…」
まどか「物怪瑠衣、いや…連城瑠衣は次期当主だ。丁寧な躾をされていてもおかしくはない」
健三「これが丁寧な躾なんて…!」
まどか「…だね、僕もそう思わない。」
健三「…」
まどか「…どういう経緯でパリからこっちに来たのかは知らないけど…元の物怪瑠衣が後先考えずに行動に移す癖は、こういうことなんじゃない?」
健三「物怪さんに、そんな過去が…」
まどか「…ほとんど情報を見た上での憶測だけどね、きっと本人も知られたくない過去だろうからね。…それで連絡はついたの?」
健三「あ、先程枯柳さんから返信がありました。恐らく探し回っていて気が付かなかったのでしょう…『今から事務所に向かう』とのことです。」
まどか「そ、ならもう暫く待とうか」
誠一「物怪に、そんな過去があるなんてなぁ…」
健三「誠一くん?物怪さんは…」
誠一「この通りや…」
るい「すぅ……」
誠一「料理も美味い言うてすぐ完食してくれたわ。」
まどか「…しょうがない。僕のベッドに寝かせといてあげて」
誠一「恵美が…!?」
健三「自らベッドを譲った…!?」
まどか「僕をなんだと思ってるんだよ」
誠一「まぁ今はええや…物怪運んでくな」
まどか「小さくなった物怪瑠衣に、あのベッドは大きすぎると思うけど」
健三「…ふふっ」
まどか「…なにさ」
健三「やはりまどかさんも心配しているんですね」
まどか「はぁ…ほんと今日はやたらと突っかかってくるじゃないか、まぁ…こればっかりはそんなわけない、とは言えないな…」
まどか「あそこは探偵も若い危なっかしいからねぇ、司波仁に注目が行きやすいけど…」
健三「彼もまだ17歳…」
まどか「まだまだ若いのに、身体張って守ろうなんて…僕には出来ないよ、」
健三「合同捜査で幾度も目にしましたからね…誰彼構わず身を挺して守ろうとする姿を、」
誠一「…まだ物怪も、守られていいはずのに年齢なのにな…」
まどか「…だから大変だろうね、あの2人の保護者役は、」
誠一「枯柳さんなぁ…きっと気が気じゃないやろうなぁ……」
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まどか side
杖道「事務所で預かってるとは聞いてたが…」
仁「…なんで瑠衣と恵美まどかが一緒に寝てんだ」
まどか「んん…もう来たのぉ?」
仁「瑠衣を返せ」
まどか「あのさぁ…僕たちは君らの記録者を保護してあげたんだけど?」
仁「お前らが見つけた時瑠衣はどこにいた近くに人は居たか?何もされてなかったか?」
まどか「あぁもう!1度に質問をいくつもするな!」
杖道「すまないな…仁も相当心配していたものでね…」
るい「ん……」
まどか「あーほら司波仁がうるさいから起きちゃったじゃないか」
仁「お前も大声出してただろ」
誠一「恵美が大声出すんわ珍しい話やけど…」
健三「司波仁さんが声を荒らげるなんて珍しいですね…」
杖道「こちらとしては恵美くんが声高らかと何かを訴えるのは新鮮だな…」
まどか「ほら、お迎えが来たよ」
るい「お迎え…?ははうえ、?」
まどか「大丈夫、君の母親はいないよ」
るい「…そっか、」
仁「勝手にいなくなるんじゃねぇよ…」
るい「ご、ごめんなさい…」
まどか「ふっ…」
仁「なんだ」
まどか「いや?怖がられてるなって」
仁「…」
まどか「君も僕を盾にしないでくれるかな」
杖道「瑠衣?このお兄ちゃんは瑠衣のこも心配してたんだぞ?」
るい「しんぱい…」
杖道「私も今回は流石に肝が冷えたぞ…もう2度と勝手にいなくなるんじゃないぞ?」
るい「はい…ごめんなさい…」
杖道「あ、瑠衣…?そんなに私怒っていないぞ…?」
まどか「君らさ…怖がられすぎじゃない?」
仁「うるせぇ、怖がられてもねぇ」
誠一「いやいや、明らか怖がられとるやろ…子供と関わる時は笑顔やろー!」
杖道「え、笑顔…努力はしてるんだがな…」
仁「…」
まどか「はぁ…」
るい「…?お兄ちゃん、?」
まどか「…この2人は僕らの仲間なんだ」
るい「え…そうなの、?」
まどか「そう、だから君が何をしようがこのお兄ちゃん達も言わないよ」
るい「…ほんと?」
杖道「え?あ、あぁ…」
るい「…」
仁「瑠衣が嫌がることはしない。約束しよう」
るい「やくそく…るい知ってるよ、!こーやって小指と小指でやるんでしょ!」
仁「あぁ…約束だ」
るい「うん!」
へぇ…素なら一人称は『るい』なんだ…
ほんと、元の姿を知ってるから調子狂うなぁ
まどか「…さ、目も覚めただろうしさっさと連れて帰ったら?」
杖道「あぁそうするよ。るいが世話になった」
誠一「いえいえ!…あ、でも物怪…」
まどか「もう目を離すなよ、どういう経緯で子供になったかなんし知ったこっちゃないけど、偶然僕らが通りかかったことを感謝するといい」
誠一「おい恵美!…」
仁「…あぁ、感謝する。恵美まどか」
まどか「はいはい、なら早く帰りなよ。僕この時間はすごい眠いんだから…」
杖道「本当に感謝するよ、スワロウテイル」
健三「またどこかで…ホークアイズの皆さん」
まどか「…次出会う時は、見慣れた姿で会うことを願ってるよ」
仁「当たり前だ。いつまでもガキの姿のままにしておく訳には行かないからな」
健三「物怪さんの家柄のこと…教えてあげなくて良かったんですか?」
誠一「それ俺も思ったわ、言った方が今後の為になるんやないか?」
まどか「そうだね。でもそれって本当に本人達の為かな?」
誠一「それはどういう…」
健三「…物怪さんが自分で話すから意味がある。と…」
まどか「別に言ってあげても良かったけど、そうなれば敵を増やすだけだ」
誠一「敵、か」
健三「他人に知られて気持ちのいい過去ではありませんから…」
誠一「確かに、俺らが勝手に広めていい訳がないからなぁ…」
まどか「まぁいつか彼らに必要ならその時は教えてあげてもいいかもね、物怪瑠衣が口を割らないなら」
健三「物怪さんの元の性格上なら既にお2人に話していそうでしたが…」
まどか「…常に明るく振舞っている人ほど、抱えているのは計り知れない。僕らにも近くにいるだろ?」
健三「…そうでしたね。 」
誠一「俺らの近く?誰やそいつ?」
まどか「はぁ……」
健三「鈍感にも程がありますよ…馬鹿誠一くん」
誠一「はあ!?」
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杖道 side
昨日は瑠衣を探し回ったせいかいつもよりも少し長く眠っていたようだ
太陽はまだ低いが登りきっていた。
仁の腕の中にすっぽりと収まっていた瑠衣の姿は元に戻っていた。それでも仁は瑠衣の傍を離れようとしていなかった。
杖道「…瑠衣、起きたのか」
瑠衣「おう!なんかすげー長く寝ちまってた気がするんだよなー身体がすっきりしてる」
杖道「ゆっくり休めたみたいで良かったじゃないか」
瑠衣「んー…でも昨日の記憶がねぇんだよなぁ、犯人追っかけてる途中から夢見てた気がして…」
仁「っ……はぁ」
瑠衣「お、仁も起きたか!…って、なんか焦ってる? 」
仁「……なんでもねぇ」
瑠衣「…そういえばなんで俺ら並んで寝てたんだ?起きた時仁が近くてビビったぜ」
仁「知らん」
瑠衣「お前寝相悪いんじゃねぇ〜の?」
仁「それはお前の方だろ」
瑠衣「なんだと!?俺は昔から寝相だけは綺麗だわ!!」
仁「…」
瑠衣「な、なんだよ…」
杖道「まぁ落ち着け瑠衣。仁はお前を心配してたんだぞ?」
仁「おいおっさん…」
瑠衣「あ?心配?なんで?」
仁「なんでもねぇよ」
瑠衣「隠されたら余計気になる〜〜!」
杖道「…こちらもいつまでも隠されてたら落ち着かないがな」
瑠衣「は?」
コンコンっ
仁「依頼か?」
杖道「今日はその予定はないはずだが…」
仁「てなると…」
瑠衣「オレ出てくるわ!今あげるぞ〜!!」
仁「はぁ…いつもの騒がしさが戻ってきちまった…」
杖道「…その割に、随分嬉しそうだが?」
仁「ふん…」
杖道「…いつか瑠衣の方から話してくれるといいな」
仁「…どんな過去であれ、瑠衣は瑠衣だ。それ以上でもそれ以下でもねぇよ。 」
杖道「ま、そうだな。どんなことがあれ、私達が瑠衣から離れることはない…」
仁「…あいつも早く、そのことに気づけばいいんだがな。」
杖道「…仁からは言ってやらないのか?」
仁「…俺らから言うことじゃない。自分自身で気づいた方が瑠衣の為だろ」
杖道「それもそうか…」
瑠衣「仁、おっさん!ここから近いデケー公園で喧嘩だってさ」
杖道「まったく…治安が悪いにも程がある」
仁「はぁ…出るぞ」
杖道「あぁ」
瑠衣「おう!」
仁「なんだガキに喧嘩は早ぇぞ?」
瑠衣「ガキ扱いすんな!!これまでお前の隣で何百回も喧嘩の後始末しただろ!?」
杖道「何百回も…それはそれでどうなんだか…」
仁「ふんっ……寝起きなんだからあんま動くなよ身体がびっくりするぞ」
瑠衣「俺よりも後に起きたお前が言うなよ!?」
杖道「そこまでにしておけ…はやく現場へ行くぞ」
仁「当たり前だ」
まったく、何故うちの名探偵はこんなにも不器用なのか…
まぁその裏返しなのだろう、裏に秘めた優しさは。
仁がこんな感じだから瑠衣も気づく様子がないのだろうな…
何 よりも大事なのは、1番近くにあるっていうのに。
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