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何も違う僕ら
鬼灯として産まれて300年頃〜
俺は城に居た少女には会わないことにした。
少女は自立できる歳になり、少女は王女になったと噂を聞いた。
そんな少女の近くにいると堕落をさせてしまうのではないかと思考を巡らせていた。
俺は薄々忘れていた目的を思い出せそうだ。
自分もする事があるみたいだ。
それは人間で言う犯罪行為。その目的を達成したら俺は醜く消えてしまうらしい。
『‥‥カルミアともそろそろお別れだな』
俺は自分の家にあるハサミを取り出して、髪を切った。長い襟も切って、カルミアが染めてくれた青はほぼ見えなくなってしまった。
『‥‥‥薄々カルミアの記憶がなくなっていく感覚がするな‥』
本当にこれでよかったのか、俺は後々後悔することとなるだろう。
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俺は可哀想な子を解放して回ってる優しい優しい人。
そんな思想になったのは数年前の事。
20歳くらいからのことだろうか?
俺の最初の記憶は両親に愛されなかった事だ
両親も何かあったのだろう。
可哀想だから俺は両親も解放してあげた。
そんな俺は今探している人がいる。
強そうに見えて、花のようにすぐ折れてしまいそうな可哀想なピエロ。
その人が俺の憧れの人であり、探し出して解放してあげたい人。
でもその人の記憶はいつも曖昧で雰囲気だけは覚えている。
「‥‥早く解放してあげないとあの人もこの醜い悪意の世界から侵されてしまう。」
そんな時傷だらけの少年が走って焦って何処かに行くのを見た。
「‥‥可哀想。」
俺はその子について行くことにした。
少年は一軒家に入っていった。
見覚えがある。そうだ。前もこの少年を見たことがある。あの子の兄がこの少年と一緒に入っていった。
俺はインターホンを押す。
『お兄ちゃ‥!』
希望を持った様な瞳で俺を見つめた少年。
俺が兄じゃないと思った瞬間怯えた表情をし始めた。邪魔だな。‥そう思い、まだ夜ではないが少年に銃を突き立てて、引こうとする‥と俺を押して、少年に似ても似つかない高身長の優しげな顔をした人が少年を抱っこして、窓から割って出て行った。
あの人かな。違っても解放してあげれば良いや。そう思いながら追いかける
「待ってよ。♪」
兄と呼ばれるその人を銃で撃った。
少年は叫ぶように鳴いている。可哀想に
次の角に曲がった時、少年は何処かに消えていて、兄と呼ばれたその人が一人だった。
俺は銃で撃とうとしたら、その兄は
『ちょうど実験がしたかった。 』
そう言い優しい微笑み方を見た。
怖い。俺をゴミを見るような目で見ているはずなのに笑顔だ。
俺は意識を失い、目が覚めた頃には病室で横たわっていた。何が起こったか分からない。記憶をそこだけ消されているのかもしれない。それほど強い衝撃があったのだろう。
俺は生きているのも奇跡だと言われた。