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ポンッ!
光の柱から現れたのは…
「…あっ、こんにちは!みかんだよぉ♪」
「新しい仲間だぁー!」
「カミサマからお話は聞いてるよ、よろしくね!」
「よろしくお願いします、僕はりんご!」
「俺はにんじん!」
すると周囲に声が鳴り響く。
『こんにちは』
「この声は…カミサマっ?!」
「別れてすぐ会っちゃったー!」
この声が…カミサマ…
僕達は反応を見せる。
『りんごさんとは初めてですね、初めまして、神様です』
カミサマが僕に話題をふるとは思わず、少し動揺する。
「あ、はい、にんじんから話は聞いてます。」
『…では、三人が揃いましたね。この世界の詳しい内容を説明します』
「この世界…フードワールドの事ですか?」
僕がカミサマに尋ねると、カミサマは難なく答えてくれた。
『はい。ここは、人間世界の”リビング”という所を模した世界となっています。そしてここに仲間が増えるたびにエネルギーが蓄積されていき、新しい部屋が開放されていきます』
そうなんだ…
するとにんじんが言う。
「じゃあ、仲間を呼び出すにはどうすればいいんだ?」
『待ってました!このフードワールドには、フードダンジョンなるものが存在します』
「フー…ドダンジョン?」
『ええ。フードダンジョンとは、稀にここに出現するポータルから行ける、言わば…仲間を増やすための、試練です』
「へーえ、面白そうじゃんっ」
みかんが興味を示した様な顔で言う。
『そして、三日に一個貰える、フードキー。これをキッチンに設置されたフードロックに差し込めば、フードフレンズが増えます』
するとにんじんが声を発する。
「今、気になったんだが…フードフレンズという言い方をしたという事は、逆の存在もいるわけだな?」
『その通り。ここ、マンションのフードワールドにはあなた達に反抗する、フードエネミーも存在します』
「フードエネミー…」
『そして、その食べ物に持ちかけられる戦いに勝てば、その食べ物は仲間になってくれるわけです』
「なるほど…」
「では、これからフードダンジョンとフードキーを一つずつ召喚しますので、ご自由にどうぞ』
カミサマはそう言い残すといなくなってしまった。
「……だって!早速フードキーで仲間を召喚して、ダンジョンに行こうよ!」
「ああ、俺も賛成だ」
「僕も!」
するとみかんがフードキーを受け取る。
「じゃあ行くよ…!」
みかんはフードロックにフードキーを差し込み、そして――
カチャ…
回したんだ。
つづく
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