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パァァァァァァ……!
フードロックから光が漏れ出す。
そして食べ物が現れる!
「こんにちは、皆様方!私はたまごと申します。フードワールド、最初のフードフレンズとして、カミサマの代理人を務めさせていただきます」
「たまご…って、えぇ?!」
僕は驚いた。だって…
「う、浮いてる…?!」
「ふふ、驚きましたか?ワタクシのフードアビリティですよ」
「フードアビリティ…なんじゃそりゃ?」
にんじんがたまごに問う。
「食べ物にはそれぞれ、自分専用の能力があるんですよ…。ワタクシなどのフードフレンズは最初から能力が使えますが…あなた達は習得には少し時間がかかるみたいですね」
「ふーん…」
するとみかんが急かすように呼びかける。
「ねぇ、ねぇ!あそこにポータルが!」
みかんが指を指す方を見ると、空間が歪んだようなところがあった。
「そうだね…行こうか!」
そして僕達はポータルに入る!
目を開けると、そこは超巨大な畑だった。
すると開口一番、たまごが叫ぶ。
「畑のフードダンジョンです!野菜や果物のダンジョンボスが出現します、気をつけてください!そして、一番最悪なのは…」
畑の真ん中に、巨大な光の柱が出現する!
「序盤で出てくる畑のダンジョンボスは…アイツしかいない事…!」
ドォォォォォォォォォォンッッッ!!!
畑の中央に、巨大な何かが落ちる!!
「なっ、なんだこいつ…!」
にんじんがそいつを見上げると…
「ボッ…チャァァァ…!!!」
「上に気をつけて!!」
みかんがそう言った瞬間、上からかぼちゃがにんじんめがけて落ちてくる!
「危ないっ!」
僕はそう叫び、落ちてくるかぼちゃをタックルで破壊する!
バゴッ!
「(…あれ、なんだこの力…?)」
するとたまごが飛んで来る。
「大丈夫ですか、りんごさん」
「うん…それより、さっきのは…?」
「先ほどのタックルですか。あれは食べ物に流れるフードパワーを纏ったものですね。りんごさんはもう感覚を掴んだのですか…。」
「フードパワー…そ、それよりもあいつは何?!」
「あいつは畑のダンジョンボス、かぼちゃ。自分はその場から動けない分、超大量のかぼちゃを降らせて近寄れません」
するとみかんが駆け寄ってくる。
「じゃあダンジョンはどうやってクリアするのさー?」
「フードダンジョンには勝利条件というものがあります。かぼちゃのダンジョンでの勝利条件は…攻撃を当てることです」
「攻撃を当てるって…でも俺達はそんな足早くないし、どうやって降ってくるかぼちゃを避けるんだ?」
にんじんが焦ったような表情で皆に問う。
すると僕は一つの作戦を思いつく。
「――みんな、聞いて」
つづく