こんにちはねこもみじです!
今回は自給自足の回です
書きたいものを書くのが私の活動スタイルですので♪
注意
・青桃
・エセ関西弁
・御本人様とは関係ありません
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あー、暇。
なんて言ってみたいなーと心で呟く。
働きすぎるないこから資料を奪って薄暗くなってきた外を横目にパソコンくんと睨めっこ中。
ひま、俺はひまだから仕事をしてるんだ、と意味の無い暗示を書け無心でカタカタと音を響き渡らせる。
思っていたより簡単めな物を奪っていったようで小一時間で資料作成は完成した。
「ふー、猫背になりそ」
なんてもうどうしようも無いことを言っていると後ろからコツンと床に靴が響いた音が聞こえてきた。
「やっほ何してんの?」
振り返らずとも頭に浮かんでくるのは桃髪の声。
「…別に何もしてへんよ」
お前の資料奪って仕事してますだなんて言ったらないこはきっと負担を掛けてしまったと気にしてしまうに違いない。
絶対にバレる訳にはいかな_
「もしかして俺のやつ…やってる??」
「やってない」
「嘘つけ」
「社長を騙すなんて出来ると思わないでね、俺の仕事してたっしょ??」
「ないこの負担掛けたくなかったから」
怒られている子供みたく段々と声が小さくなっていく様子にないこはゲラゲラと笑い始めた。
「あー、もういいよ、やってくれたんでしょ」
「ありがとよ相棒」
“相棒”という言葉に少し不満気になる。
だってないこは俺と付き合っているし、なんなら同棲中だからだ。相棒という表だけの関係を言われると嫌になるのも当然だ。
「相棒だけじゃ終わらせぇへんよ?」
「ぉわッ」なんて言っているないこを無視し引っ張って座っている俺の膝の上に乗っけた。
「ほら、相棒だけじゃないっしょ?俺たちの関係」
宙を彷徨っているないこ手の甲に俺の手を重ねる。
「ちょ、誰かに見られてたらどうすんの」
「んー?知らんわそんなのバレたらそん時やろ」
「そん時って…会社が一大事になるんですけど」
「えー、じゃあもう公認済みにすれば__」
プルルルッとデスクから電子音が流れる。
「悪い、電話出るわ」
「はいはーい」
静かにしてろよと意味を込め唇に人差し指を置くが、ニヤニヤが止まらない社長、怪しすぎる。
が、常識は備わっているかつ、人に迷惑をかける様なことはしないのは承知済みなので気にせずスマホを片手に持つ。
「あー、はい、…はい、なるほど、そうなんですね……了解です」
短時間で終わり双葉を揺らしながら上に乗っているないこに内容を伝える。
「ごめん、ちょっとあっちの会社行ってくる」
「え」
「ほんまごめん、帰るの遅くなるかもご飯は要らんから」
「あ、え、ちょ、」
急ぎ足でないこの言うことも聞かず本社を後にした。
「…何あいつ」
仕事の用事なのは分かるけど…!何も遮らなくてもいいじゃんか。帰りは何もいらないだなんて絶対嘘。どうせお腹空いて帰ってくるんだ彼奴は。
脳裏に愚痴がぐるぐると回る。
「まっ、…まろが優しすぎるのが問題か」
まろは優しすぎる。誰に対しても丁寧で、親切で、俺達メンバーに対しては雑な時もあるけど、気遣いを欠かさない…そんな奴。
だから自分を削ってまでも断ることは出来ないんだろうなぁと勝手に分析する。
でもそれがまろのいいとこだし、そこはちゃんと分かっているし。
「しょうがないことなのかなぁ」
はーっと、深くため息をつく。
「…仕事しよ」
誰もいなくなった部屋に1人寂しくパソコンの音を鳴らし始める。
まろが少しやってくれた分があるから大分楽になった。もうなんで彼奴俺の仕事も奪うのに、俺との時間も奪うんだよ…なんてどうしようもない戯言を言いたくなるが、ぐっと飲み込む。
「あー、暇」
まろだったら暇なんていいながら仕事してそうだなw
退勤時間も過ぎ社員さんはもういない頃合いになった。
スマホを開き”まろ”と書かれたメールに一言送り付けてやった。
「よし、俺もそろそろ帰るかな」
“遅くなるかもご飯は要らんから”
「…ちょっと寄って帰るか」
鞄を持ち目的地に向かうため会社を後にした。
「…暇…まじで暇、なにこの退屈さ」
家に帰っても1人。退屈で仕方がない。
あーあ、甘えたかったなー抱きしめて欲しかったなー
「…考えても無駄か」
時計に視線を移すと11の場所に針が刺されている。
「どんだけブラックなのあっちの会社」
俺のとこにずっといればこんなに遅くなることは無いのに。あっちの会社の社長に凸りにでも行ってしまおうか。「こいつはうちの会社の者です」って。
1人で食べるご飯なんか美味しくない。
どれだけ豪華な美味しい料理よりもまろと食べるコンビニ弁当の方が何百倍も美味しく感じる。
「…はよ帰ってこいよばかたれ」
刹那、部屋に”ガチャッ”と音が流れると共にドタドタと騒がしい足音が響き渡った。
「ただいまッ」
「…ふんっ、遅いわばか」
急いで帰ってきたのだろう。額からは汗が流れている。
「ほんま遅くなった…ごめんな」
「謝罪は求めてないから、ご飯食べよ」
「え、ご飯は要らんって__」
「こんな働いてご飯食べないやつがいるか」
「まろ弁しかないけどそこは許してよね」
「…、!」
パァァっという効果音が付いたかのようにまろは口の端を上げた。
「さっすがないこたん!」
「はいはい…w」
「でもさ、」
「俺ほんまにご飯要らんかったかも」
「え、なんで__」
「帰ったら普通にご飯食べようと思ってたんよ?」
「なのにこんな可愛いメール送ってきたのは何処の誰ですか?」
まろが見せつけてきたのは俺が帰宅する前に送ったメール。
「『構って』だって」
「こんなの見たら食欲なんて消え去るわ」
「予定変更だから、ご飯は明日の朝な」
そういうと長い腕が近づいてきて俺よりも大きくて温かい体が俺を包み込んだ。
「今からたーくさん構ってやるからさ?」
耳元にあたる吐息が擽ったくて仕方がない。
唇を合わせてきて柔らかい感触が体全体に広がっていく。少し角度を変えながら吸ったり噛み付くようなキスをしてくる。
「…ふふっ、かわいー顔」
「ないこは構って欲しかったんだもんね」
「正直になれない甘えたさんだもんね」
「ちがッ」
「ちがくないよ、じゃないとこんなの送ってこないでしょ?」
「もう構ってって言えなくなるくらいまで満たしてあげるから」
青い瞳をきゅっと細める彼に優しく俺は溶かされていった。
コメント
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んもぉぉぉぉ~ッッ😭😭😭 ほんとほのぼの天才かよぉぉ〜‼️‼️😭 R書くと思ったじゃん騙された(( 構っての桃くん可愛すぎて~~ッッ🫶🏻🫶🏻🫶🏻😽 青くんのために夜遅くまで待ってるのほんと可愛いです🫵🏻💕 癒された (
かまってちゃんは世界を救う() 18禁直前で切られると妄想がオンパレするんよ…😇
ぐわぁぁぁぁ(?) やっぱ構ってちゃんが世界一可愛いんだよなぁぁぁぁ(( R場面まで書くんじゃなくて寸前で切ることで色んな妄想が捗る… やっぱもみじちゃん天才だったか…