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ジャージをかけておいたかれんは30分経っても起きない。
裕貴が先生に言おうとするから、
「だめだよ。言っちゃったら、れいなにかれんとのツーショ、
見せていいわけ?」
いま撮った写真を見せびらかす。
カーストてっぺんの裕貴と底辺のわたしが話せてる理由は、どうあがいても
れいなだった。裕貴とれいなの関係を知ってるのもわたし。
裕貴は仕方なくかれんの様子をじっと見た。
だから近くを歩いて肩をあてた。
裕貴がよろけて、かれんの上にたおれこむ。
かけておいたジャージが少しめくれた。
「ゆ、裕貴…なにしてんの?かれんの傷が、悪化してんじゃん…」
自分の手にべったりとついた血を見て、裕貴が後ずさる。
「裕貴がたおれたから、かれんの傷深くしちゃったんでしょ!?
なにしてんの!?」
ここでとどめをさしておく。
やっぱり裕貴なら、ずっといてほしいという約束を守ってくれる。