短編
赤水
微R-18
赤 side
「ん、ん…’。」
腕の中でモゾモゾと何かが動き目が覚める
気づけば9時過ぎで、暗い部屋の中にこれでもかって程眩しい太陽の光がカーテンの隙間から零れる。
「ん、…’。 おこしちゃった、’ぁ……?」
カーテンを閉めようと腕の中に居る彼を起こさないようにそっと動くと俺の服をきゅっ、と掴み微かに掠れた小さい声で問い掛けてくる彼。
正直俺の台詞だし声掠れてるのも前日に行った行為を不意に蘇らせて背徳感に浸る。
朝からこの調子では今日も抑えられなくなってしまうだろうな、流石に2日連続は彼にとって大きな負担になってしまう。とは思いつつもやはり人間の本能には逆らえないもので。
「っん、む……、’」
気づけば日光の眩しさなど忘れて本能に体を任せ彼に口付けをしていた。
不可抗力だよねこんなの。りうら悪くなくない?
まぁこれ以上本能に従ってしまうと彼に朝から怒られてしまうのでなんとか抑え、彼の頭を軽く撫でる。
「かわいいね。」
「ん、ふ…。しってる、’ 笑」
あざとく上目遣いでお決まりの台詞を口にし、くあ…っと可愛く欠伸をする彼に見蕩れていると目が合う。
なぁに、 朝から甘ったるい声でここまで可愛く擦り寄れる彼に対し、他の男にもやっているのでは無いか。と穢い黒い思考が頭をよぎり、独占欲に溺れて彼を求める。
「っぁ、ん、…っ」
「ぁさからげんきすぎ、…。」
顔を真っ赤に染め、声を抑え、乱れる彼をいつでも見れてしまう幸福感のお陰で更に欲求が出てくる。
「ぁ、なぁ、んで、…っ’ ❤︎」
「いむが可愛いから。駄目?」
「…っも、ぼくが、押しに弱いの’知ってるくせに、…’っ ❤︎」
彼が年下に対して先輩風を吹かしてしまう事も、一途で好きな人にはとことん甘い所も、可愛くねだるとすぐ負けちゃう所も、当たり前に知ってる。
だからこそこうやって彼を求めてしまう。
「いむ。おーきーて。」
お互いに出し切り疲れ果てて寝てしまった彼を軽く揺さぶりながら起こす。
無抵抗でされるがままの彼にまた少し欲情してしまったのはナイショ。
「っん、’ん…。なぁ’に、..」
寝ている彼の横に座る俺に抱き着いてくる彼。
「ん、起きた?笑 ご飯たべる?いうてもう15時だけど。」
「んんーー、ぃらなぃ…’。」
「えーー、いらないのー?笑」
「まだいっしょにいるの……。」
「なにそれかわいすぎ。」
なんて罪な男なんだろうか。こんな姿を見たら誰もが好意を寄せるに決まってる。
まぁいむはもう俺のモノなんだけどね。
コメント
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書くのうますぎです……🥹✨ 初対面だけど愛してる……🥹🫶🫶