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短編
白水
白side
乱れたベッドの上
近くのサイドテーブルの上に置かれた時計に目をやると時刻はとっくに4:23
「っぁー、ゃば、とびそう……’」
乱れたベッドの上で大袈裟に体を上下させながら呼吸する彼。
「んふ、ごめんな?笑」
彼の横に横たわり、意識がふわふわしている彼に手を伸ばし、艶やかな頬、髪を優しく撫でるととろんと控えめに幸せそうな顔をする彼。
「えへ、すき。」
「せかいいちすき、こんなかれしさんどこにもいないよ、?」
彼より一回り大きい僕の手に擦り寄る彼が愛おしくて思わず彼の手を取り、将来永遠に消えない2人だけの証がはまるであろう左手の薬指にちゅっ、と可愛い音を立てて口付けをする。
「はよ世界一の彼氏から宇宙一の旦那にしよな。笑」
「……〜〜〜!!ばか、あほ、……!!//」
少し間を開け、顔を完全に赤く染める彼より愛おしい者は世界中、宇宙中を探してもどこにもいないだろう。いや、断言して居ない。
「……ぼくはいつでもじゅんびできてるよ…。」
「……ぼくはいつでもじゅんびできてるよ…。」
小声でなるべく彼に聞こえないように、でも聞かせたい。そんな矛盾したぼくの愛情を精一杯詰め込んで言ったことば。
彼の口からえ小さい消えそうな声でえっ……、聞こえてから無言が続き、少し不安になり彼の顔をちらっと覗く。
「はーーー、……//」
顔を覗くと同時に顔を先程のぼくと同じように真っ赤っかにした彼が小さくため息をついていた。
「……なぁに、しょうさんてれてる?」
「照れてへん。」
すこーしだけにやにやしながらあまい声で、おまけでしょうさんの弱い上目遣いを使いながら問いただすと間髪入れずに回答がかえってくる。
まっかにしながら言われてもなぁ。
ぼくの旦那さん、いつもかっこいいくせにこーいうかわいいところがあるから沼から抜け出せない。
もちろんこの沼はぼく専用だからみんなには入れさせないよ。だめなの。ぼくのしょうさんだからね。
「……すきやで。」
「ぼくもだーいすき。」