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私の名前は水川リンネ。
今日からこの高校に通う新入生! 中学まで田舎に住んでいたけど、友達に誘われて受験したら受かったんだ♪ 入学式が終わったら早速クラス分けを見てみようっと。
あ、ちなみに私のクラスは――A組みたいね。
A組の教室に入ると既に何人かの生徒がいた。
さすが都会だけあってみんなオシャレだし可愛い子ばかりだわ……って、あれ!? 一番前の席に座ってるあの子はまさか――!
「さあ、幕が上がるよ! 準備はいいかい?」
「もちろんだよ!」
「いつでもOKだぜ!」
「問題ありませんわ」
「はい、頑張りましょうね」
「任せておけ……」
「大丈夫ですよぉ~♪」
「……うん」
「みんなで一緒に、がんばりましょー!」
「いっくよー!!」
「行くよ!」
「えぇ!」
「よしっ、行こうぜ!」
「いくわよっ!」
「行きますわ」
「おーう」
「……」
「…………」
「えっと……」
「なんだい?」
「いえ、なんでもありませんわ」
「……」
「……」
「…………」
「…………」
「……あのさぁ」
「はい?」
「君たち、ボクのこと好きなんだよね?」
「もちろん好きですよ!」
「当然でしょう」
「いやいやいや!そういうことじゃなくてね!?」
「違うんですか?」
「違いますの?」
「うわー、すごい人!みんな楽しんでくれるかなぁ?」
「あぁ、きっと大丈夫さ。なんたって俺たちのバンドだからね!」
「うん、そうだよね!じゃあ、早速演奏しちゃいますか♪」
「よっしゃ!やってやろうぜ!!」
「おぉ~っ!!!」
「いくぞ!!『Double Dutch』!!」
「………………」
「………………」
「……ねぇ、今なんて言った?」
「えっと、『ダブルダッチ』だけど」
「そっちじゃないよっ!?何そのバンド名!?」「いやだってお前が『バンド名考えよう!』って言い出したんだろ」
「確かに言ったけどさぁ。それだと私が変な名前つけようとか考えてたみたいじゃん!」
「えっと……違うのか?」
「あー! もういいよ! そんなこと言うなら私だって好きにするもんね!」
「別に俺はどっちでもいいし。勝手にしろよ」
「うわ、その言い方ムカツクんだけど! ねぇ、やっぱり止めてあげようかなぁ~」
「じゃあいいんじゃねえの? お前の自由だし」
「むぅ~」
(結局、俺の名前どうするつもりなんだろう?)
そんなことを思いながら、俺は目の前にある紙を見る。そこには『新入部員募集中』の文字があった。その下には『男子生徒限定!』とも書かれている。その文字を見て、思わずため息が出てしまった。
「おい、祐介! 何をしているんだ?」
「え……ああ、ちょっと考え事をね」
「入部希望者のリストはもう出来上がってるのか? 早くしないと部活が始まるぞ!」
「わかってるよ」
今日は入学式だからと言って授業はなく