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道化としての私とはなにか

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道化としての私とはなにか

1 - 第1話愚者の記録

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2022年10月23日

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私の名前は水川リンネ。

今日からこの高校に通う新入生! 中学まで田舎に住んでいたけど、友達に誘われて受験したら受かったんだ♪ 入学式が終わったら早速クラス分けを見てみようっと。

あ、ちなみに私のクラスは――A組みたいね。

A組の教室に入ると既に何人かの生徒がいた。

さすが都会だけあってみんなオシャレだし可愛い子ばかりだわ……って、あれ!? 一番前の席に座ってるあの子はまさか――!

「さあ、幕が上がるよ! 準備はいいかい?」

「もちろんだよ!」

「いつでもOKだぜ!」

「問題ありませんわ」

「はい、頑張りましょうね」

「任せておけ……」

「大丈夫ですよぉ~♪」

「……うん」

「みんなで一緒に、がんばりましょー!」

「いっくよー!!」

「行くよ!」

「えぇ!」

「よしっ、行こうぜ!」

「いくわよっ!」

「行きますわ」

「おーう」

「……」

「…………」

「えっと……」

「なんだい?」

「いえ、なんでもありませんわ」

「……」

「……」

「…………」

「…………」

「……あのさぁ」

「はい?」

「君たち、ボクのこと好きなんだよね?」

「もちろん好きですよ!」

「当然でしょう」

「いやいやいや!そういうことじゃなくてね!?」

「違うんですか?」

「違いますの?」

「うわー、すごい人!みんな楽しんでくれるかなぁ?」

「あぁ、きっと大丈夫さ。なんたって俺たちのバンドだからね!」

「うん、そうだよね!じゃあ、早速演奏しちゃいますか♪」

「よっしゃ!やってやろうぜ!!」

「おぉ~っ!!!」

「いくぞ!!『Double Dutch』!!」

「………………」

「………………」

「……ねぇ、今なんて言った?」

「えっと、『ダブルダッチ』だけど」

「そっちじゃないよっ!?何そのバンド名!?」「いやだってお前が『バンド名考えよう!』って言い出したんだろ」

「確かに言ったけどさぁ。それだと私が変な名前つけようとか考えてたみたいじゃん!」

「えっと……違うのか?」

「あー! もういいよ! そんなこと言うなら私だって好きにするもんね!」

「別に俺はどっちでもいいし。勝手にしろよ」

「うわ、その言い方ムカツクんだけど! ねぇ、やっぱり止めてあげようかなぁ~」

「じゃあいいんじゃねえの? お前の自由だし」

「むぅ~」

(結局、俺の名前どうするつもりなんだろう?)

そんなことを思いながら、俺は目の前にある紙を見る。そこには『新入部員募集中』の文字があった。その下には『男子生徒限定!』とも書かれている。その文字を見て、思わずため息が出てしまった。

「おい、祐介! 何をしているんだ?」

「え……ああ、ちょっと考え事をね」

「入部希望者のリストはもう出来上がってるのか? 早くしないと部活が始まるぞ!」

「わかってるよ」

今日は入学式だからと言って授業はなく

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