テラーノベル
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ふわふわのクッションが山盛りにされたソファに、あっきぃがそっとぷりっつを降ろす。
けちゃが淹れてくれた温かいハーブティーの香りが部屋に広がり、まぜ太があっとと一緒に持ってきたブランケットをぷりっつの肩に優しくかけてくれた。
あっと 「ほら、特等席完成だ。ぬくぬくしとけ」
けちゃ 「はい、ぷりちゃん。温かいお茶。火傷しないように少し冷ましてあるからね」
みんなが甲斐甲斐しく動き回り、少し落ち着いた空気が流れた時――ソファの隣に座っていたちぐさが、ポンっと手を叩いて声を弾ませた。
ちぐさ 「ねぇ!! 思ったんだけどさ……みんなでシェアハウスしようよ!!」
あっきぃ 「おおっ!? シェアハウス! いいじゃんそれ!!」
まぜ太 「マジか! それ絶対楽しいだろ! 毎日賑やかになるしな!」
けちゃ 「いいねぇ。僕、美味しいごはんいっぱい作るよ!」
メンバーたちが一瞬で大賛成する中、あっきぃがソファに埋もれているぷりっつに優しく顔を寄せた。
あっきぃ 「ぷりちゃんはどう? みんなで一緒に暮らすの、どうかな?」
あっきぃに聞かれたぷりっつは、ぼんやりとした瞳のまま、少しだけ不安そうに眉をひそめた。
(……俺のせい……なんかな……?)
自分がこんな状態になったから、みんなに心配をかけて、家まで監視されるのかな――そんな申し訳なさが顔に出てしまう。
それを見逃さなかったあっきぃが、すかさず破顔してぷりっつの頭をぐしゃっと撫でた。
あっきぃ 「ちがうよ! 俺らがみんなで一緒にいたいから提案してんの! ぷりちゃんのせいなんかじゃ絶対にないからね!」
まぜ太 「そうそう。俺が毎日けちゃにイタズラしたいだけ! だからお前のせいとか考えるなよな」
けちゃ 「ぼくぅぅ!?まぜちぃ〜」
まぜ太も隣から大きな手でポンポンと優しく頭を撫でてくれる。
でも、感情も言葉も深く閉じ込めてしまった今のぷりっつには、「賛成」と言えばいいのか、「嫌だ」と言えばいいのか、どう答えるのが正解なのかが全く分からなくなってしまった。
思考がフリーズし、ぬいぐるみを抱きしめたまま固まってしまうぷりっつ。
すると、少し離れたところで腕を組んでいたあっとが、ゆっくりと歩み寄ってきた。
そして、戸惑うぷりっつの目をじっと見つめ、迷いのない声で言い放った。
あっと 「ぷり。シェアハウス、するぞ」
まぜ太 「おい!! あっと!! お前その言い方はねぇだろ! 圧かけてどうすんだよ!」
まぜ太が焦って突っ込むが、あっとは意に介さない。
ぷりっつはあっとの顔をじーっと見つめた。
強引に見えるけれど、あっとの瞳には一切の不純物がなく、ただまっすぐに自分を受け止めようとしてくれているのが分かった。
選択肢を委ねられてパニックになるより、「こうするぞ」と言ってもらえた方が、今のぷりっつにはずっと心地よかった。
ぷりっつは抱きしめたぬいぐるみに顎を埋めながら、小さく、コクッと頷いた。
それを見たあっとは、満足そうにフッと口元を緩めると、ぷりっつの髪を優しく乱した。
あっと 「……よし。決定な」
まぜ太 「え……あ、うそ、頷いた……?」
あっと 「今のぷりにはさ、『どうしたい?』って選ばせる方が難しいんだよ。決めてやった方が楽な時もある」
あっとの言葉に、あっきぃもちぐさもけちゃも「あぁ……」と納得したように表情を緩めた。
あっきぃ 「あっと、ナイス。……じゃあ決定! AMPTAKシェアハウス計画スタートだな!」
深く心を閉ざしたぷりっつの隣で、大好きな仲間たちの温かい笑い声が、静かにリビングを満たしていった。
コメント
1件
あっとさんの「決めてやった方が楽な時もある」がすごく沁みました。選択を迫られてフリーズしてしまうぷりっつに、ただ寄り添うでもなく、強引でもなく、ちゃんと今の彼に合った手を差し伸べる——仲間の理解の深さにじんわりしました。ぬいぐるみに顎を埋めて頷くぷりっつが愛おしいです。
いぬまる
704
優莉
302