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続き
ようやくソラちゃん(名前だけ)がでる。
そして予告と変わってる(´;ω;`)
弁当を食べ終えた俺たちは色々な教室を回った。
理科室、音楽室、美術室。そして、最後に屋上。
冴「屋上は基本立ち入り禁止だ。だから誰も来ねぇ。ごく稀に告白とかするやつが使う。」
潔「そうなんだ。」
冴「だいたいの説明はした。戻るぞ。」
潔「ああ。」
そんなこんながあって数日後。
世一と俺は日常的に少しずつ会話をするようになった。
だが、世一は昼休憩になると教室から姿を消す。
どこで何をしているのか気になって学校を探しまわった。
冴(あとはこの上か)
最後に来たのは屋上。ここまで探して見つからないなら屋上しかない。屋上の扉の前に来てドアから外を覗く。
すると探していた人物の後ろ姿があった。
転落防止柵に指を通してどこか遠くを見ていた。しばらくして世一は振り返り俺のいるドアの近くに歩いてきた。俺は見つからないようにその場にしゃがむ。すると、歌が聞こえてきた。
潔「深く息を吐いたら自然と初めましての空気
苦痛に感じていた淀みを洗ってくれる待ちに待った blooming」
綺麗で優しい歌だった。心が暖かくなるようなそんな歌だ。扉の窓から潔の方を少し覗く。
冴「!?」
覗くと綺麗な瞳が見えた。海や空のような瞳。その瞳には感情が浮かんでいて、キラキラしていた。淀んでいた瞳が澄んでいた。
俺は、その瞳を”好きだ”と思った。
その瞳に映りたい。
その瞳に映るのは俺だけがいい。
そう思った。
潔「普通でいようとした途端にわかんなくなるいつも通りチューニング
したいのにから回ってばかりな毎日におさらばしたいんだった
oh no 愛想を振り撒くの
頬が疲れちゃっても」
世一自身を表した歌だと思った。
どこか悲しく疲れたようなような歌詞だった。
潔「堪えられない心を空へと
放つ矢は私を射抜く
頑張って見るから
終わったら抱きしめて
全て懐かしくなる陽だまりへ向かってく
皆同じだ
寂しいのが好きだから
敏感でいたいだけ
忘れない様にきっといつまでも
青くも萌ゆる」
この部分は俺を表したような歌詞だと思った。
堪えられない心。
俺の心を射抜いた青い瞳。
歌い終えたのか潔は再び遠くを見た。
そして、口を開いた。
潔「ねぇ、ソラ。俺歌上手くなってる?」
誰に話しかけているんだ?あと、ソラって誰だ?そう思った。
潔「ほんとにか!ソラってやっぱり凄いな!」
俺は少し不思議に思いつつ独り言を言っている潔を見た。
潔「、、どうだろうな。話てくれる人いるけど。」
なんの話をしているんだ?
潔「冴って言うんだ。最初は凄く冷たいイメージあったけど、本当はめっちゃ優しいんだぜ。、、楽しそう?そうかな、、。あ、そろそろ行かないと。じゃあ、また帰りな。」
やばい。
急いで立ち上がり階段を降りて教室に向かう。
もやもやした気持ちを抱えながら。