コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🐹❤️▷視点
眩しい光が降り注ぐ中、
魔力検査を行うという謎の行事がある。
私よりも先輩の人が言っていた
「これより嫌な行事はない」という事が身に染みてわかる。
🐇💜「あるるちゃ〜ん!」
🐹❤️「何?」
🐇💜「?今日は語尾に”ある”つけないの?」
私は普段から”ある”という語尾をつけている。
しかし、それはただの気分であって、癖ではない。
🐹❤️「そういう気分」
🐇💜「そっか!」
🐹❤️「それより、背の順で横一列に並んで」
「準備体操するから」
3年生という、この学校で1番のリーダー。
その責任をもって指示をする。
🐇🩶「あるる、全員並んだよ」
🐏🩷🩵「もう準備体操は出来るよ〜!」
2人は、気が利いてとても良い子。
いつも私に協力的だ。
準備体操が終わり、先生が来るのを待つ。
🐹❤️「今日は日差しが眩しいから、
日陰で先生の事を待とうか」
そう言って、皆んなを日陰へ誘導した。
ただ、2人は校庭のグランドのランニングへ行った。
🐈⬛💙「凛?」
🐼💚「何?」
🐈⬛💙「此処って部活とかってあるの?」
🐼💚「なんで、僕に聞いたの?
僕が知ってると思う?」
🐈⬛💙「別に知ってるなんて思ってないよ」
「ただ、妃那樹は忙しそうだし、
気軽に聞ける先輩も居ないから聞いただけ」
🐼💚「あっそ」
魔力検査があるというのに、
1年生の2人は全く気にならないようだ。
🐹❤️「妃那樹〜!流翔〜!
ランニングはもうやめな〜!」
今、バテられても困るので、 声をかけておいた。
🐹❤️「はい、水」
🐏🩷🩵「ありがとう!あるる!」
🐇🩶「ありがと〜」
🦊💛「では、皆さん!魔力検査を始めますよ!」
その声を合図に魔力検査が始まった。
パリーンッというガラスでも割ったような音が鳴った。
🐼💚「だから言ったのに…」
彼は魔力検査に使っている水晶玉を
魔力だけで割ったのだ。
妃那樹の桃色と水色の混じった特殊な魔力
ですら割れない、丈夫な水晶を…だ。
🦊💛「な、何が起こって…」
先生も困惑している。
大人でも難しいのに、ましてや、 14歳の年齢的には
中学生の男が やり遂げたのだから驚くのも無理ない。
🐈⬛💙「でも、どうするんですか、先生。
凛の魔力は分からないどころか、色すら見えませんでしたよ?」
彼の言う通りだ。
魔力の色すらわからないのなら、
やった意味がないと言ってもいい。
🦊💛「あ、あるるさん…どうにか、凛君の
魔力の色だけでもいいから分からないですか…?」
🐹❤️「色ぐらいならわかると思いますよ」
🦊💛「ほ、ほんとうに!?お願いしてもいいですか…?」
🐹❤️「はい、構わないですよ」
🦊💛「ありがとうございます …!」
正直、こういうお願いは断る気で居た。
しかし、どうにも彼に興味が湧いてしまったのだ。
🐹❤️「凛君…?」
🐼💚「凛でいい…」
🐹❤️「じゃあ、凛」
「私の前に立ってくれる?」
🐼💚「うん、わかった…」
私の魔法で彼の魔力の色を見てみた。
しかし、私は顔を曇らせた。
🐹❤️「みどり…?」
皆んな、唖然としていた。
普通、あの魔力量で緑色などあり得ないのだ。
🐏🩷🩵「え…?み、緑!?」
🐈⬛💙「あの魔力量で…?」
🐼💚「そんなにおかしい事…?」
🐇🩶「そんなって…結構、おかしいと思うけど…」
🐇💜「緑って位的には、1番下だよね…?」
🐹❤️「そのはず」
魔力の色は魔力の少ない順に緑色、橙色、水色、紫色、
桃色、灰色、青色、赤色の順と決まっている。
🦊💛「前代未聞の事態ですね…」
🐹❤️「凛、自分の魔力全部を
自分に纏わせられる?」
🐼💚「うん、出来るけど…」
🐹❤️「やってみてくれる…?」
🐼💚「わかった…」
🐈⬛💙「下手したら、赤より上だよ」
🐏🩷🩵「…?ねぇ、凛」
🐼💚「何?」
そう言って彼は
魔力を自分に纏わせるのをやめた。
🐏🩷🩵「私に魔法をぶつけてみて」
🐼💚「…?わかった」
凛がぶつけたのは、
地面に落ちていた1つの石ころだった。
🐏🩷🩵「やっぱりね」
🐇🩶「妃那樹、どういうこと?」
🐏🩷🩵「あるる、色は本当に緑?
もう一回見てくれる?」
「地味に色が違うはずだから。」
🐹❤️「?わかった」
どういうことだろ?そんな事は
口に出さず、妃那樹の言う通りにしてみた。
🐹❤️「青翠…?」
🐏🩷🩵「私は、羊族の巫だったから、
こういうことには詳しいの。」
🐇🩶「凛の魔力はどういうことか、教えて」
妃那樹は一呼吸置いてから、話し始めた。
🐏🩷🩵「わかった…これは、私がお爺ちゃんから聞いた、
先祖代々受け継がれてきた話。」
🐏🩷🩵▷視点
魔力の位には、赤よりも上があるとされていた。
その色は一見ただの緑だが、よく見ると青翠になっているらしい。
ある日、他の族から水晶玉を割った者が現れた。
だが、皆首を傾げる。そう魔力の色が緑色だったのだ。
そんな時、世界一を誇る魔法使いがこの場に訪れた。
その魔法使いは「青翠か…」と言い放ち、
その後には、水晶玉を割った者は居なくなっていた。
🐏🩷🩵「これが全てだよ」
🦊💛「その水晶玉を割った人はどうなったの…」
🐏🩷🩵「星になったと聞きました。」
🦊💛「星…?」
🐏🩷🩵「はい、この話は魔法使いがその水晶玉を
割った人を 星にし、皆を幸せにした。と聞いています」
🦊💛「そうなのですか…少し安心しました。」
その事を話していると、
凛が珍しく話に入ってきた。
🐼💚「それって水晶玉を割った人が
パンダ族で、 魔法使いが羊族だよね」
🐏🩷🩵「そうだけど…なんで凛は知ってるの?」
🐼💚「ただ、聞いたことある話だなって 思っただけ…」
「それに、僕もパンダ族だし、
知っててもおかしくないよ…」
🐏🩷🩵「でも、聞いたことあるって言っても
凛はこういうことは全部覚えてるでしょ?」
🐼💚「…」
“真実を教えてあげる”と言って、
凛は不敵な笑みを浮かべた。
▷あとがき
フォロワー10人達成ありがとうございます。
1話、1話を長く書いているため、読み疲れたり、飽きたりしたと思いますが、
此処まで読んでくださった方ありがとうございます。
コメントをして頂くと、animalsの誰かが返信してくれるかも知れません。
良かったら、コメントしてみてくださいね。
次回も楽しみに!!