テラーノベル
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何でも許せる方のみお進みください。
注意⚠️
※監禁等の表現が含まれます。
※暴力表現あり。
苦手な方はここから進まないことをおすすめします。
ゾム side
「……ん、」
重い瞼をゆっくりと持ち上げる。
そういえば俺…何で寝て………
じゃら、
「………ん⁇じゃら…?」
起きあがろうと地面に手をついた時、不思議な音が耳を打つ。
視線をやると、俺の手首に手枷がついていた。
「……は?」
手枷と繋がった鎖は壁についており、引っ張っても外れそうにはない。
あたりを見渡すと、
「何やここ……、牢屋?」
呆然としながら部屋を眺める。
あるのはベットと最低限の家具。ただそれだけで、鉄格子からは扉が見えた。
「………え?ほんまここどこ?」
落ち着け俺。いったん状況整理や。
ショッピ君に連れ去られて、なんか音が聞こえたから
見にいったら倒れてるショッピ君がいて…?
「…」
そのあと起きたらここにいた?
まじでようわからん
頭を捻っていると、扉が開くような音がなり、一人の人物が姿を現した。
「……!ロボロ⁉︎」
「おはよ、ゾム♪」
にこにこと笑いながら牢屋の中に入ってくる。
残念ながら手枷で繋がれた俺は、自由に動くことができない。
「……何のつもりや」
きっ、とロボロを睨む。
「……♡」
ぞわ、と背筋が凍った。
ロボロの目、正気じゃない。
「しょ、ショッピ君を襲ったのもお前なんか?」
この空間が嫌で、話を切り出す
「…は?」
驚くほど冷たい声が、響き渡った。
「俺がいるのに、やっぱりゾムはショッピが好きなんか⁇」
冷たい声。
「ち、ちが」
身の危険を感じ、否定する。
「でもさ、キス、してたやん」
ぶわっ、
顔が熱くなった。
「何で、知って……ッ」
言い終わる前に、頬に衝撃が入って倒れ込む。
「…いっ、」
口から血が流れて、じんじんと頬に痛みが走って、
殴られたんだと、理解する。
「何?その顔…ゾムは俺のもんやねんで?なぁ?」
俺の胸ぐらを掴んで、無理やり立たせる。
「…ッ」
「や、だ…よぉ」
とにかく、こんなロボロが嫌で、怖くて、離れたかった。
泣きたくなって、堪える。
こんなところで泣いちゃダメだって、わかってるのに…。
「…ぐすっ、」
気づけば涙を流してしまっていた。
「…」
ロボロは俺の顎を無理やり掴むと、勢いよく引き寄せる。
「可愛い。可愛いなぁ…」
「その反抗的な目も、拒絶する目も、全部全部愛してる♡」
嗚呼、ロボロと関わらなければよかったのに………
もう遅い後悔を胸に、
俺は静かに意識を落とした。
next♡ 1000
回覧ありがとうございました。
コメント
6件
ふぅ ショッピ君どうなったんや?(;°ロ°) …まさか〇されたり? 続き楽しみ✨️(´。✪ω✪。 ` )
ぇ、どうなっちゃうんだろ… 愛重好きすぎる… 続き気長に待ってます!!