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#異世界
るるくらげ
315
#完結済み/分割投稿中
というよりも、この矢代さんの話を聞くと、どうやら森田研は院生の人数がかなり多い方らしい。
「大変な研究室・・・じゃないのか?」
普遍的に考えれば大変なら「森田研で大学院に行かない」というのが当たり前というかなんというか。別に大学院に進む=同じ研究室で研究を続けなければいけない。ということでもない。
いうなれば森田研で学部を卒業したのち、新村研の院生として進学なんていうこともできるだろうし。
「でもなんでなんだろう、聞いてた話とちがうのかな」
気が付くと僕ら以外にも何人か見学の人たちが来ていて、実験の事とか、研究室での生活の事を聞いていた。
でも何となく話をきいていると、就職先は良いのか、研究室はいそがしくないのか、バイトと両立できるのか。だった。
まあ確かに重要な部分ではある。卒業する為に約1年間は所属し、通うことになるのだから。
本藤君も似たようなことを矢代さんに聞いていた。それを僕も何となくきいていたのだけれど、ふいに質問が僕にとんできた。
「なにか、キミは聞きたいことない?」
「えっと・・・」
こういうとき、何か違う質問をしなければいけないという、なんといか自分の中での答えみたいなものがあって。というか同じことを聞いたとしてもあんまり面白くないだろうというのが僕の考えで。
「楽しいですか?森田研」
という明らかになんか見当違いの質問をしてみた。
「楽しい・・・んじゃない?こうやって人はいるから」
まあ確かに。楽しくなかったらいない・・・そうか?卒業の為にいるんじゃないの?
そんなこんなで見学が終わった。
新村研を見に行っていた三浦君たちも同じタイミングで終わったらしく、何人か集まって食堂にむかうと、それぞれどうするか情報交換みたいなのが始まった。・・・僕は森田研しかみていないのだけれど。
でも、話を聞く限り、どこの研究室も似たようなことをやっているらしい。そりゃそうだ、同じ大学、同じ学科。内容はそれぞれにあるにしても、やることはかわらないだろう。
でも、僕の中で気が付いたこといくつかある。
それが、研究室に所属している人たちの中に居た人たち。見たことが有る人が多かったこと。
体育会、文化会などに所属している人。近所のお店でバイトをしている人、とか。そういう人たちが入っていた。
ということはそこまで「自分の時間を取られることは無い」のではないか?ということ。それと、研究内容。それは自分が興味のある内容だった。
確かに聞く限りの範囲で言えば「新村研」がいいだろう。先輩もいるし、口利きしてくれるし。
でもなんだろう、言葉にできないのだけれど、やっぱり森田研に行くという選択をとってみてもいいんじゃないか。と思ってきたわけで。
多分、このままの感じで行くと、仲の良い人たちで固まっていく新村研での4年生の生活。がまっている。
でも、それは果たして自分で決めた。ということなのだろうか。
大学に行くという選択。それを僕は自分で決めると自分自身で選んだ。
であるなら、選ぶ先は決まっているだろう。
僕は研究室希望を書く紙を取り出すと、必要な事を書き込み、そしてそのまま提出した。
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