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るるくらげ
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保谷東
「この日に面接を行うので来てください」
大学の事務室に呼び出されると僕はそう書いてある紙を手渡された。今年の森田研究室、定員12名。希望者16名。なので面接を行うとこのことだった。
これは予想していたことではなく、意外な結果。僕からしたら。
あんまり人気ではないという話をきいていたのだけれど、案外そんなこともなかったらしい。
で、更に意外だったのは「面接」を行うというもの。これも正直効率を考えたら成績順で決めたほうがいいに決まっているのだけれど、やるらしい。
「・・・何を聞かれるんだ?」
まあでも、何とかなるか。
とそう楽観的に考え、指定された日に、指定された会場へ行くことに。
会場はいつも講義を行っている何でもない講義室。その廊下に行くと何人か紙を持って立っていた。
「あ・・・どうも」
見たことはあるけれど、そこまで話をしたことはない。という人が大学に入ると沢山できる。のだけれど、そこに居たのもその人物。
確か・・・名前はなんだっけか、早坂君だったかな。
彼もどうやら面接を受けに来たらしい、ということは森田研を希望しているということなのだけれど、なんというか、やっぱりいつもいる仲の良いグループ見たいなのにいる様でいないような人なわけで。
しばらくお互いに何もしゃべらなかったのだけれど、面接会場では既にはじまっているらしく、時折、笑い声とか質問とかが聞こえてくる。
すると後ろのドアが開き、先に居た人が出てくる。・・・この人も見たことが有る人だ。僕らの方を見ると一言。
「沢山人いるよ」
「そうなの?・・・受ける人ってこと?」
「そうじゃないよ。面接官」
どうやら面接は森田先生とではないらしい。もちろん、先生もいるけれど、そのほかに学部生、院生もいるとのことで。しかもその人数は10名を超えているらしい。その人たちに今から質問されるとなると、少し身構えてしまうもので。
とかなんとか、思っていると部屋のドアが開く。
「次の・・・えっと、真本君いるかな」
「はい、僕です」
「じゃあ入ってね」
そういうとドアを閉めてくれた。一応、入室からきちんとやるらしい。コンコンとノックをし、中から返事が返ってくると改めてドアを開ける。