悪魔が不気味な水槽の中から、シナと会話を交わす。
シナは不気味な笑みを浮かべながら嬉しそうに話す。
そして、ミューエは何も見えてないかのようにマリオネットを操り遊んでいる。
悪魔は僅かにミューエに視線を逸らした。
今日もまた夜が来る。
【今日はミューエが人を連れて来てちょうだい】
【分かりました】
ミューエは狐の仮面を被り下に降りて行く。
そして、美しい少女___。
小雪を連れ去って行った。
【ただいま帰りました】
狐のお面を外してからミューエは指を鳴らす。
『何ッッッ⁉︎身体が…』
小雪は動揺する。
【美しい…】
悪魔はうっとりしながら、水槽から手を出して小雪を眺める。
【離してッッッ】
そんな小雪の助けを無視して悪魔は言う。
【痛いのは嫌いかい?】
【え、まぁ…別に…】
【そうか】
悪魔は水槽の中に小雪を入れ眺めてから丸呑みした___。
【ミューエ、上出来だよ、おめでとう】
【良かったわね、ミューエ】
【あ、ありがとう……ございます】
【ふふ、嫉妬してるのかい?シナ、ただ、初めてにしては上出来なだけだから】
【いえ、嫉妬だなんて】
そう言いシナは暗闇に紛れ降りて行く。
【ミューエ】
【はい】
【シナが嫉妬しちゃうから、余り、ミューエを褒められない。すまないね】
【いえ、姉様の方が凄いので、大丈夫です】
【ミューエも充分凄いさ】
【ミューエより、私の方が頑張ってるじゃない、なのに…】
シナはドアの前でそう呟いた。
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