Latte side
あいつは私のことを会って数週間の仲間、いつ今までの関係に戻れるかなぁ。どうしたら少しでもライバルっていうか特別感が出るような関係になれるのかなぁ。…いいや悩んでも無駄かとりあえず行動だよね!
「わあ〜これとかよくないですか?」
私が指したのは大きな木の机である。重厚感のある、でも木目が可愛らしい机だった。
「いいですね〜でもこれもよくないですか?」
ウパさんが指したのはいかにも食卓用というかみんなで朝食を食べている姿が容易に想像できる、そんな温かみがあった。
「う〜む、両方いいですね。でもここは譲れません!」
「いやいや!俺の机の方がセンスありまくりですよ!譲ってください!」
「はあ?あれが?目が腐ってるんですかぁ?」
「あ?」
言い合いになってしまった…でもまあ昔の関係に一歩近づけたような気がして個人的には満足!
「…まあ、いいですよ。そっちの机で」
ウパさんが渋々といった顔で譲ってくる。
「!!ありがとうございます」
「いいですよ〜」
「次!椅子ですよね!どっちがこの机に合う椅子を先に見つけられるか勝負ですから!」
思わず言ってしまった。まあその場のノリってやつだ。
「負けませんよ」
ウパさんはそう言ってそそくさと椅子のコーナーへ行ってしまった。
「ふ〜結構買いましたね〜」
そう言いニコニコ笑っているのウパさんの髪とちょうど晴れた綺麗な空との水色がやけに綺麗に見えて目を擦る。
「ん?Latteさん泣いてる!?」
「いや…泣いてませんけど…」
「なんで引いた目で見てるの!」
隣で「ちぇー心配して損したー」とぼやいているウパさんの顔を盗み見る。そして「黙ってればイケメンだな」と独り言。
「荷物は業者さんが運んでくれるらしいし…カフェでもいきます?」
「いいですね!いきましょう!」
ちょうどお腹が空いていた。そういえば今は12時辺りだったはずだ。
「なんかお腹すいてきました!早くいきましょう」
そう急かしてカフェに入ると
「ブフッ」
コーヒーを飲んでいた人が1人吹き出した。何事かと見ればそこには以前戦った、時を止める能力を持つ少女だった。
「えーーーーっとどうする?これ」
私の問いかけにまるで赤の他人で関係ない部外者を装ったウパさんが気まずそうに目を逸らすので思いっきりの蹴りをお見舞いした。
「…ここは街ですし騒ぎを起こしたくないので少々お待ちください。」
呆れたのか時止めの少女はコーヒーを飲み干しレジへ向かった。
「ふう、ではいきましょう。」
不思議な感覚だった。その子が目を瞑った途端世界が止まった。少女が目を閉じながら
「この先に荒地があります、荒地へ連れて行ってください」
と言うので指示された通り荒地へと連れて行く。「つきましたよ」と声をかけると少女は目を開いた。急に流れ出す世界に驚き固まってしまったがそれはウパさんも同じでポカンと口を開けて呆然としている。そんな私ウパさんを尻目に少女はいう。
「あなたたちに問いますンマッ_
コメント
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この作品ずっと探してました!大分昔読んだのですが、忘れられなくて見つかって良かったです!これからも頑張ってください!