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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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審神者名:鴉の山姥切国広

鴉と他の二振りの山姥切国広から呼ばれている

(本科大好きな山姥切国広。よく話す。亜種ではないが環境故に開き直るしかなかった)※ホワイト本丸です

審神者名:椿の山姥切国広

椿と他の二振りから呼ばれている

(普通の山姥切国広。だが表情が分かりづらく、やや言葉足らず)

審神者名:天狗の山姥切国広

天狗と他の二振りから呼ばれている

(脳筋で戦闘狂。だが他は山姥切国広と同じ性質)

________________

「俺って….分かりづらいのだろうか」

ボソリと。椿の所の山姥切国広が呟いた。

俺と天狗は顔を見合わせ首を傾げた。

どうした?と天狗は暗くさせていた椿に問う。

「確かに俺達は分かりづらいと思うが」

俺の言葉ににうんうんと相槌をうつ天狗。それをみて違うんだ….と椿は返した。

「本科と話してる時にお前は表情がないねって言われたんだ」

「あぁ…」

それを聞いて納得した。

確かに椿は他の同位体と比べて表情が分かりづらいと思う。本人は顔を動かしてる自覚はあると言ってたが他から見れば全然変化がない。

俺達も表情は固いのだが、少しは表情に出る。だが目の前にいる椿は表情が感じれなかった。そのかわりに椿は目で感情を伝える。嬉しいと感じれば目は優しく細めたり、照れたら目を泳がせたり、と。それに気づけばかなり分かりやすいと感じた。

今はもう俺達は慣れたがソレを知らなければ他の刀は戸惑うだろうな。

「まあ、確かにお前は分かりづらいが、、」

「本科と話したいんだが…中々上手くいかないんだ。俺が写しだからか….」

写しは関係ないと思うぞ。そう心の中で返事する。

椿と本科は中々上手く行ってないらしい。本科と仲良くしたいが空振ってると教えてくれた。

「俺も本科ともっと話せれるようになりたい」

どうやら天狗の方もそうらしい。

俺はかなり本科と仲良い自覚があるが、手助けできるかどうかは分からない。だが友の頼みだ。なんとかしたかった。

茶を飲みながら考える。そしてはっとひらめいた事があった。

「文通をしてみてはどうだろう」

ここに歌仙がいれば雅だねと微笑んでいただろうな。

「文通をすれば相手の顔を見ずに会話できると思うが、どうだろうか」

俺の場合、話すと言葉足らずだが文を使って話すと分かりやすいらしい。

だからこそ俺は最初本科と文通をしていた。中々俺が本科と話せれずにいた本科がなら最初は文通をしようと提案してくれたのがきっかけでそこから仲良くなり今では恋仲という仲である。

文通なら俺でも多分できるだろう。

「文通してくれるだろうか、、、」

「それは分からないが、大丈夫だろう」

多分椿の所の本科は関わりたいが何を考えているかわからないから叫んだんだと思う。前々からの話を聞けばそこまで関係が悪いとは思わないし、大丈夫だろう。

「後で俺も本科に頼んでみよう」

天狗も首を縦に振り言った。どうやらしてみたいようだ。まあ俺達は話すより書くほうが身にあってるのだと思う。本科と顔を合わせば喧嘩やらなんやら揉め事が起きて、結局は話せれない自体になるから。手紙を通してやるのが一番手っ取り早いと俺は考える。

「うまくいくといいな」

少し抜けてるが少しは上手くいくだろう。

そして数カ月後。思ったよりも上手く行き過ぎたせいで涙目で襲われたと聞かされることになるのはまだ俺は知らない。

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