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雄英高校2日目。初日は入学式だけだったけど個性把握テストで潰れ、2日目はどうなるの?と思っていたけども…
「んじゃ次の英文のうち間違っているのは?おらエヴィバディヘンズアップ盛り上がれーー!!!」
【イエーーーイ!!(*>ω<*)キャッキャッ】
「霊華リスナー以外テンション低いなオイ!」
さすがラジオするほど声はいい。耳に入る本場並みのネイティブなのが評価高いけど、授業はみんなつまらなそう。歴史とヒーロー教科以外は仮面ちゃんに任せてる。今も仮面ちゃんだけテンション高いし。クラスには二重人格だって説明してるし平気。教える教師がヒーローってだけで英語等の必須科目は普通の授業。まぁ…午後にヒーロー科ならではの教科が入ってるけどね。
「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!!」
「オールマイトだ…!すげぇや、本当に先生やってるんだな…!!!」
「銀時代のコスチュームだ………!風格違いすぎて鳥肌が……」
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行う課目だ!!単位数も最も多いぞ。早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!」
「戦闘…訓練…!」
「そしてそいつに伴って…こちら!!!」
ガコッと何もない壁がスライドする。中には数字が書かれた箱。
「入学前に送ってもらった個性届と要望に沿ってあつらえた…戦闘服!!!」
「「「おおお!!!!」」」
「コスチューム…!!」
「着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」
「「「はーい!!!」」」
「格好から入るってのも大切なことだぜ少年少女。自覚するのが今日から自分はヒーローなんだと!!」
身軽さと隠すことを重点に赤い雲をあしらわれた黒い外套をでなんの武器を隠し持って何を作っているのか分からないように破けないようにしてもらってる。近接戦闘のために膝と、人体急所の首を防ぐための金具。指紋を付けたくないと仮面ちゃんからの要望で黒い手袋。腰付け袋にはノイズキャンセラーと目隠し。身体の負担にならないように徹底してるわ
「始めようか有精卵共!!!戦闘訓練開始だ!!!」
服的に言えばしっかり破れない素材なのが助かるわね
「いいじゃないかみんなカッコイイぜ!!ムム!?ぶふっ」
「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか」
「いいや!もう2歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!!敵退治は主に屋外で見られるが、統計でいえば屋内のほうが凶悪敵出現率は高いんだ。監禁、軟禁、裏商売…このヒーロー飽和社会ゲフン…真に小賢しい敵は屋内に潜む!!君らにはこれから敵組とヒーロー組に分かれて2対2の屋内戦を行なってもらう!!」
「「「!?」」」
「基礎訓練もなしに?」
「その基礎を知るための実践さ!ただし今度はブッ壊せばOKじゃないのがミソだ」
「勝敗のシステムはどうなります?」
「ぶっ潰せばいいんスか」
「また相澤先生みたい除籍とかあるんですか?」
「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか?」
「このマントやばくない?」
「んんん〜聖徳太子ィィ!!!」
そう言ってポケットから小さい紙を取り出したオールマイトは読み上げた。
「いいかい!?状況設定は敵がアジトに核兵器を隠していて、ヒーローはそれを処理しようとしてる! ヒーローは制限時間内に敵を捕まえるか、核兵器を回収する事。敵は制限時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえる事。コンビ及び対戦相手はくじだ!」
「適当なのですか!?」
「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップすること多いし、そういうことじゃないかな…」
「そうか…!先を見据えた計らい…失礼致しました!」
「いいよ!!早くやろ!!」
くじ引きの結果常闇くん?という子とヴィランとして組むことになったわ。最悪なことに最高傑作な焦凍がヒーロー。
外からギリ見えないとこにハリボテを設置する。ハリボテを設置した場所は4階の窓側フロア。
「何故ここに? 」
「最上階の侵入率知ってる?」
「いや…」
「高層立てで空き巣に狙われやすいのは断然3階以下、約9割が侵入しやすい。対して4階以上の侵入は約5割。でも屋上がある最上階は1階と同じ狙われやすさはダントツ。外壁の段差を利用すれば最上階の部屋に入れるからね 」
「なるほど。だから4階に核置いたのか」
「それとハリボテでも一応核。窓から侵入しようものなら、ガラスの当たりどころ悪けりゃアウトだから」
「流石だな」
「時間は有限。この部屋の物どかしながら作戦会議よ」
「分かった。霊華の言うことに従う」
「船長…って呼んでくれない?」
「何故?」
「……それが私のあだ名だから。もうひとつの人格の方は霊華でもいいよ」
また…誰かに呼んで欲しいなんてね。手榴弾を服の中で作りながら反省反省と!
「承知した。船長」
「これ持っておいてね」
「コレ持っとけ」
「手榴弾?!危険だ!?」
「ん?栓抜かなきゃただの置き物。安心して。ただ持っとくだけでいいから」
「作戦に従うと決めたのは俺だ。使うことないはないと祈る」
『 屋内対人戦闘訓練スタート! 』
「作戦通りにして。とりあえず、今ジャンプ!」
「分かってる!」
開始直後、建物全体が凍った
「よし、行くぞ。」
「はい、そうしますわ!轟さん」
「やっほー!なに入口でモタモタしてるの?凍ったと思った?悔しい??核を頑張って探してね♪」
「轟さん、手分けした方がよくて?」
「そうだな。」
予想通り♪
「いけ!ダークシャドウ」
「アイヨ!」
「?!」
八百屋がギリギリ防いだ
「ようこそ真っ暗闇へ…来てくれてありがとうね…」
気配もなかった真後ろに囁き声が聞こえた瞬間八百屋は意識を失った
4階に焦凍が来た
「待て、それ以上近づくな」
聞き覚えのない威圧感のある声に背筋がゾッとする。核の背後から気を失ってる八百屋と無傷で手榴弾を持ってる常闇、狐の仮面をつけた私が姿を現す。
「海鈴姉……?」
「それ以上近づくとコイツらの命はない。私は核と共にアンタも道連れにしたっていいのよ。一緒に死にたい?」
私は核に手を当て爆破するぞと脅す。焦凍は悔しげに唇を噛んだ。
「アンタに与えられた選択肢は3つ。ヒーローとして役目を果たす、降参する、爆死」
「そんなのっ!」
「…いいの?下手に近づくとコイツの手榴弾が発動する。考えて?ヒーロー。この部屋で爆発すれば?私達は爆死した後建物の下敷きに、二次被害で周りの建物や人間を巻き込んで死者数が増え、もしアンタが生き残れても、風評被害があるでしょ。何もなしえなかったヒーローだと。これで誹謗中傷になって最終的には自殺か恨んだ親族に殺される…なんてあるかもねw」
焦凍は信じられない目で私を見た。こんな凶悪敵みたいな行動に信じられない。画面の向こうで音声聞いてるオールマイトさえドン引きするほど完璧な敵だった。
「私は気が短いの。選択できないならそれまで。ねぇ、ピンを抜いて投げて?」
「え!」
「今っ??」
戸惑う常闇くんに、隙をついて焦凍は近付いて来た。
「そうするだろうと思ってた」
「うわ!」
横から急に何かを引っ張られ、気づけば捕縛テープに巻かれていた。
『 敵チームWIIIN!!! 』
「ギリギリセーフ!!」
「捕縛テープはいいタイミングだ」
「私は判断力1番!それに2人を最初から捕縛テープで捕まえる作戦だったけど…」
「俺はそうしないとは核の後ろに隠れた時点で少し思った」
「海鈴姉………なんで………………」
「核さえ触ればヒーローの勝ち。実にシンプル!爆破はハッタリ、常闇くんは事前に言っておいたからピンは引かない、引いたとしても玩具だし?私は真っ先に焦凍を狙う。そう考えてた?うん!私も焦凍ならそう考ると思ってた。」
「(簡潔に言えば…死線をくぐり抜けてきたベテランを舐めんな最高傑作)」
【(流石船長♡)】
狐の仮面から、冷めた赤い目が最高傑作を見下ろす。
「霊華少女、君は主人格だよね??カウセリング受けてみないか?」
「何言ってるんですか?」
MVPは囮として活躍していた常闇くん。私はオールマイトに何故かカウセリングを勧められたけど無視。