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「ふっか、飲み物、何がいい?」
普段通りに接してくるその態度が、深澤の心を逆なでする。
「…っ……、俺は、阿部ちゃんと……今日は、」
阿部がふっと動きを止めた。
タオルを首に掛け直しながら、視線だけが深澤を捉える。
「ごめんね、勝手に。……でもさ、どうせお前、嫌って言わないでしょ?」
「それともふたりきりがよかった?」
阿部の声は冷たくない。
でも優しくもない。
「でも、佐久間がいるほうが、もっと楽しいと思って。」
⸻
「おいで。」
久しぶりの阿部の甘い声に深澤のそこが反応する。
阿部が深澤を抱き寄せ膝の上に座らせると、
佐久間は床に座り、後ろから深澤の太ももをゆっくり撫で始める。
「ほら、俺がほぐしてあげる。久しぶりで、きついでしょ?」
「や、待っ……あっ、ま、って、俺は、そんな、つもりじゃ……っ」
佐久間の指が、
阿部の視線が、
深澤の“抵抗”なんて、もう意味をなさないくらい、甘くて強い。
⸻
深澤は、 阿部にキスされながら、胸を弄られ
佐久間の指で中を撫でられて――
意識も感覚も、どっちのものかわからないまま、快楽に溺れていく。
「ふっか……もっと声、出して。俺たちのこと、ちゃんと受け止めて」
「いい子。素直だね。……可愛いよ、ふっか」
2人の声と体温に挟まれて、
自分が“呼ばれた”のか、“選ばれた”のか、“遊ばれてる”のか、わからなくなる夜。
「ふっか、佐久間の方向いて。挿れるよ。」
阿部の腕が、深澤の腰をしっかりと抱え込み、ゆっくり中に進んだ。
「あ·····、阿部ちゃん!あ、あぁ!!!」
久しぶりの快楽に深澤は大きな声でよがる。
深澤は阿部の上で喘ぎながら、目の前の佐久間の対応に困っていた。
佐久間は己をビンビンに勃ち上がらせながら、自分で後ろをほぐしていたのだ。
「さ、佐久間?」
深澤の声は佐久間に届かない。
それどころか、そのまま、深澤のソレを咥えはじめた。
「ん……っ、さく……っ、あ!」
「ふっか、俺も楽しませてよ。」
そういうと、佐久間は深澤の首に腕を回し、向き合うように座りながら、深澤のソレを自分の穴にあてがう。
「う、うわぁ!!!」
全てが初めての深澤。
もうなにがなんだか。
前も後ろも、すべてがぴったりと重なって、どこまでが誰の体か、もうわからない。
「すごい……これ……3人とも、全部つながって……」
阿部が静かに笑う。
「ふっか……ちゃんと感じてる? お前、いま……俺たち2人に抱かれてるんだよ」
深澤は自分の身体のどこにも逃げ場がないことに気づいていた。
阿部の腕はしっかりと背中を支えて、腰の奥へ深く沈み込んでくる。
そして目の前には、佐久間が深澤の肩に手をかけて、ゆっくりと動いている。
「ふっか……すごいね、これ……ちゃんと、俺の中に……」
甘く潤んだ声が耳に落ちる。
佐久間の頬は上気して、まつ毛が震えていた。
そこに、深澤の熱が触れている。
前も後ろも、熱くて、柔らかくて、呼吸すら揃わない。
「……あ……っ、あべ……ちゃん、っ……さくま……や、ば……っ」
名を呼ぶたびに、どちらの身体も反応する。
それが深澤をまた、さらに深く沈める。
「ふっか……イきそう?」
阿部の声は静かで、でも熱を含んでいた。
佐久間は頷くように額を預け、喉を震わせた。
「俺、やばい……っふっか……もっと……感じさせて」
三人の呼吸がぶつかる。
熱が交差する。
快感は混ざり合って、もはや誰のものかもわからなくなっていた。
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