地球最後の告白を。
『あと、
1週間…』
これは地球最後の恋のお話…。
湊茜 綾
22歳
地球最終日
📺《世界が滅ぶまであと一週間に差し掛かりました…
────!》
もうそんな時期か、
私は朝ごはんを食べる手を止めテレビを見る
5か月前
地球が滅ぶことを免れないほどの大きさの隕石が衝突、
向かっていることが分かった
人々は慌て、逃げ惑い、焦燥に駆られた
そんなのも今では無い。人々は受け入れ、終末を楽しんでいる
それに伴い学校、会社は世界で休みとなり平日もショッピングモールも賑わっている
「…ぃ!」
「ぉ…」
葛葉「おい!」
『ハッ、』
葛葉「…また考えてたのか?」
『…ううん。あと一週間だなんて信じられなくて、現実逃避してたみたい、笑』
葛葉「…そ、」
葛葉「じゃねぇ、お前早く服選べ!」
葛葉「せっかく俺が買ってやるって言ってるのに~…」
『じゃあ…これにしようかな!』
『寒い冬にピッタリじゃない?』
葛葉「…ん、」
『あれっ?笑
可愛さに照れ…てるよね!うんうん!』
葛葉「違うわ!」
今日を合わせあと7日後に世界は、地球は終わる
その時私はどうしてるんだろう
『葛葉、』
葛葉「んだ…よ、」
『旅行こっか』
葛葉「…は?」
『沖縄行こう』
葛葉「え、いや…は???」
『なに、やだ?』
葛葉「いやいいけど…」
『あと一週間ならさ、今まで見たことないもの見に行こうよ』
葛葉「…あぁそーだな」
葛葉「よーし行くか~!!」
葛葉「じゃあ店回りつつ荷物揃えるか!」
『うわ~!楽しすぎるそれ!』
叶「あれ?葛葉とあやじゃん!」
『かなえ~!』
叶「や~ん…、、、」
『途中でやる気失うのやめて??』
叶「2人は…今から買い物かな?」
『うん!沖縄行くの!
ね~笑』
葛葉「な~笑」
叶「…ごめん夫婦?」
『こちとらただの友達だわ』
葛葉「…」
叶「ふーん…?笑
そう思ってるのはあやだけじゃなくて?笑」
葛葉「っおい、!」
『ん…?どういう…?』
叶「まぁいいや!じゃあね!また来世で」
叶「君ら終末までこっちに戻って来なさそうだし別れ言っとくわ!」
叶「僕と出会ってくれてありがとう。高校から仲良くしてくれたのは2人だけだったから嬉しかったよ」
叶「あ~あ、ほんとはもっと色々やりたかったのに…」
叶「僕ら一生の友達だからね、!泣」
叶「地球が終わるその日まで忘れないよ、泣」
『ぶぇえ~…泣泣』
叶・葛葉「「相変わらず泣き方 汚いなぁ/汚ねぇ」」
『ひどいぃ…泣泣』
コメント
5件
叶の別れ方見てたら泣けてきた🥲🥲 目ェうるうるしてきたよォ😭😭
地球が滅ぶ話…切ないけど最高です(?)🫠 葛葉の想い届くと良いなぁ、