テラーノベル
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思わず両手で口元を覆い、堪えるように目を閉じた。
周りの生徒たちが不思議そうに振り向く中、背筋を伸ばして誤魔化す。
ペンを持つ右手が小刻みに震えた。
(早く切れろ……切れて……!)
心の中で祈るように呟いた瞬間――ピタリと振動が止まる。
「はぁっ……はぁ……」
安堵のため息が漏れたのも束の間、またすぐに再開される。
しかも今度は先程よりも数倍強く激しいものだった 。
まるで内部の敏感な部分を抉られるような感覚に襲われて、
(だめっ……声出る……!)
歯を食いしばり耐えようとするも間に合わない。
必死に左手を噛んで悲鳴を抑え込む。
(もう許さない…あいつ鬼畜すぎるだろ……あーもう後で後でトイレ言って外そう……!!)
それでも限界があるわけで……
次第に目の前がチカチカしてきた。
意識が飛びかけている自分に気づきながらも、どうすることもできずに
ただひたすらに時が過ぎ去るのを待つしかなかった。
そしてようやくチャイムが鳴り響くと同時に全ての苦痛から解放された気がした。
◆◇◆◇
午前の授業を終えた僕は、人混みを避けるようにして学食の隅にあるテーブルを選んだ。
一人で昼食をとるのは慣れている。
むしろ好都合だと思った。
この状況で誰かと喋る余裕なんてあるはずがない。
「今日の定食は……」
トレイを持って席に座ると、湯気立つ肉野菜炒め定食に箸を伸ばした。
味なんてほとんどわからない。
頭の中は尻に埋まった異物のことでいっぱいだった。
午前の授業では何とか乗り切ったけど、玲於のことだ。いつまたスイッチを入れてくるか……
(……まだか?)
不安と期待が入り混じる奇妙な気持ち。
誰も見ていないから少しでも気が緩みそうになる。
そんなとき、さっきよりも強い振動が俺を襲い、体がビクつくのを必死に抑えようとする。
「……っっ!!?」
が、続けてMAXを疑うレベルの振動に襲われ、耐えられなくなった俺はトイレに駆け込んだ。
「……はぁ、はあ…あっ、ぶな…」
トイレの個室に入り鍵を閉めるなりズボンと下着をずり下げると、トランクスが濡れに濡れていて、ぬるぬるする。
それが気持ち悪いようで気持ちいい。
(って…そうじゃん、もうこんなローター抜いちゃえばいいんじゃん!そしたら玲於だって手出しできないはずだし…!)
ふと閃いて、
(早く抜かなきゃ……次の授業が始まる前に)
ローターの紐を指先で挟み込み、勢いよく引っ張った。
──プチンッ
「……は?」
軽い感触と共に、手応えが消えた。
慌てて中を触っても指先に当たるのは滑らかなシリコンの塊だけで、抜けそうな気配すらない。
「嘘だろ……紐だけ千切れてる……?」
冷や汗が額を伝う。鏡のように光る便器の蓋が、混乱した自分の顔を映していた。
【ねえレオやばい、やばいことなった】
震える指で玲於にメッセージを打つが、バイブが不意に低い振動を始め──
「んあっ!」
腰が砕けそうになる。壁に片手をついて何とか耐えるが、その間に玲於からの返信が届いていた。
【焦っちゃって可愛いね^^】
「クソッ!」
思わずスマートフォンを床に投げつけようとしたその時、ローターが突然最大出力に達した。
「ひゃっ!?んぐっ……!」
便器に座り込む形で倒れ込みながらも、反射的に口を押さえた。
隣の個室から話し声が聞こえてくる──ここで変な声を出すわけにはいかない。
「く……そぉ……」
爪が便器の蓋をガリガリと削る。
身体は熱を持ちすぎて溶けそうなのに、頭の中はパニックで沸騰していた。
玲於への怒りと情けなさがごちゃ混ぜになり、涙腺が緩む。
(玲於のやつ…っ、絶対一発ぶん殴ってやる……っ!!)
◆◇◆◇
講義が終わると同時に飛び出した。
玲於の家に着くと、インターホンを何度も押した。
その間も玲於はローターを振動させてくるから、腰が抜けそうになる。
羞恥心と苛立ちで頭がおかしくなりそうだった。
しばらくすると、扉が開いて、玲於が薄く笑っていた。
「おかえり。顔真っ赤じゃん」
「……抜けなくなった」
「うん?」
「だから……ローター……抜けなくなっちゃったんだよ!」
「へえ、ってことは取ろうとしたんだ?」
玲於が目を細めて嗤う。
「そ、そうだよ、紐だけ取れちゃって…」
その表情に背筋がゾクリと粟立つ。
「ふふ、可哀想……でもまだ遊び足りないんじゃない?」
「バカ!俺の身体で遊ぶな!」
「ま、入りなよ。取り出すの手伝ってあげるから」
そうして部屋に招かれ寝室まで行くと、ベッドに座らされて
「じゃ、股広げて」
「……うう…恥ずいんだけど」
「いいから。勝手に抜こうとしたからこうなってるんでしょ?」
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